mode
1. 基本情報と概要
単語: mode
品詞: 主に名詞 (Noun)
意味(英語・日本語)
- 英語: “mode” = a way or manner in which something occurs or is done.
- 日本語: 「ある物事のやり方・様式・方法、状態」を表します。
「mode」は「やり方」や「様式」を表すときに使われます。たとえば「飛行機モード(airplane mode)」のようなときは、飛行機に乗る時の通信制限のやり方を指しています。カジュアルな日常会話からフォーマルな文書まで幅広く使える便利な単語です。
活用形
- 名詞なので、通常は単数・複数形で使い分けます。複数形は「modes(モウズ)」となります。
他の品詞形
- 形容詞形として「modal(モーダル)」などがあり、統計や言語学などでは「modal value」= 「最頻値」を指すことがあります。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級)
「mode」は基本的には一般的な単語ですが、文脈によってはやや専門的(たとえば、統計やコンピューター用語など)なニュアンスが含まれるため、中上級レベルとしています。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- ラテン語の “modus”(「測定」「方法」「境界」などの意味がある)に由来しています。
- 接頭語・接尾語は特にない単語ですが、派生語として “modal” や “modality” などがあります。
派生語・関連語
- modal(形容詞): 「様式に関する」「形態上の」
- modality(名詞): 「様式」「形態」「手段」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- in safe mode(安全モードで)
- in silent mode(サイレントモードで)
- power-saving mode(省エネモード)
- a mode of transport(交通手段)
- fashion mode(ファッションモード)
- mode of operation(操作モード・動作モード)
- dark mode(ダークモード)
- sleep mode(スリープモード)
- mode switching(モード切り替え)
- mode of thinking(考え方の形式)
3. 語源とニュアンス
- “mode” はラテン語の “modus” に由来し、「ものさし」「程よい状態」「方法」などを指していました。
- 時代とともに「形式」「流儀」といった意味が広がり、現在では「方法」「やり方」全般を広く表します。
ニュアンス・使用時の注意点
- カジュアル/口語: 「携帯をマナーモードにする」のように日常でもよく使われます (“Put your phone on silent mode.”)。
- フォーマル/文章: “The mode of operation will be outlined in the following section.” のようにレポート・学術論文などでもしばしば使われます。
- 感情的な響きは特にありません。比較的ニュートラルで便利に使える語です。
4. 文法的な特徴と構文
名詞(可算/不可算):
- 「どのようなやり方」といった意味で扱う場合は可算名詞として使われることが多く、「modes」と複数形にすることができます。
- ただし、抽象的に「モード」という概念を論じるときは不可算的に扱われる文脈もあります。
- 「どのようなやり方」といった意味で扱う場合は可算名詞として使われることが多く、「modes」と複数形にすることができます。
一般的な構文例
- “in + mode” : 例) “He works best in silent mode.”(彼はサイレントモードだと最もはかどる)
- “mode of + 名詞/動名詞” : 例) “A mode of communication.”(コミュニケーションの方法)
- “in + mode” : 例) “He works best in silent mode.”(彼はサイレントモードだと最もはかどる)
イディオム的用法
- “switch into high gear / high mode” など、自動車のギアを metaphor として「テンションが上がる」「エンジン全開になる」を表す表現もあります。これは口語的・慣用的な表現です。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“Could you put your phone on silent mode during the movie?”
- 「映画の間、携帯をサイレントモードにしてもらえる?」
- 「映画の間、携帯をサイレントモードにしてもらえる?」
“I usually switch to airplane mode when I need to focus.”
- 「集中したいときはいつも機内モードにするんだ。」
- 「集中したいときはいつも機内モードにするんだ。」
“Let’s take a walk in power-saving mode; no rushing!”
- 「省エネモードで散歩しようよ。急がないで!」
(2) ビジネスシーンでの例文
“Please outline our new mode of operation for the upcoming project.”
- 「次のプロジェクトに向けての新しい運用方法をまとめてください。」
- 「次のプロジェクトに向けての新しい運用方法をまとめてください。」
“Our company is in expansion mode this quarter.”
- 「今期、当社は拡大モードに入っています。」
- 「今期、当社は拡大モードに入っています。」
“To troubleshoot the system, we can run the software in diagnostic mode.”
- 「システムの不具合を調べるため、ソフトウェアを診断モードで実行できます。」
(3) 学術的・専門的な文脈での例文
“In statistics, the mode is the most frequently occurring value in a data set.”
- 「統計学において、モードはデータセットの中で最も頻繁に出現する値です。」
- 「統計学において、モードはデータセットの中で最も頻繁に出現する値です。」
“This study examines the mode of language acquisition among bilingual children.”
- 「この研究は、バイリンガルの子どもにおける言語習得の様式を調査しています。」
- 「この研究は、バイリンガルの子どもにおける言語習得の様式を調査しています。」
“We need to identify the mode of intervention that yields the highest success rate.”
- 「最も高い成功率をもたらす介入方法(モード)を特定する必要があります。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
method(方法)
- “mode” よりも「手順・方法論」に焦点を当てる。
- 例) “We need a method to solve this issue logically.”
- “mode” よりも「手順・方法論」に焦点を当てる。
manner(やり方)
- 行動様式や態度を指すことがあり、もう少し広いニュアンスを含む。
- 例) “He solved the problem in a calm manner.”
- 行動様式や態度を指すことがあり、もう少し広いニュアンスを含む。
way(道筋、方法)
- 日常会話で最も一般的。「モード」よりカジュアルな印象。
- 例) “There’s no way to fix this without expert help.”
- 日常会話で最も一般的。「モード」よりカジュアルな印象。
反意語
- “chaos(カオス)” や “disorder(無秩序)” のように「秩序だった様式が無い状態」を反意と捉えることができます。直接的な反意語というよりは、対照的な概念です。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /moʊd/ (アメリカ英語), /məʊd/ (イギリス英語)
- アメリカ英語では「モウド」に近い音、イギリス英語では「マウド(マウドゥ)」に少し近い発音になります。
- アメリカ英語では「モウド」に近い音、イギリス英語では「マウド(マウドゥ)」に少し近い発音になります。
- 強勢(アクセント)は単語全体にあり、1音節なので特に明示的に強勢を示す部分はありません。
- よくある間違いとして「モデ(/mɒd/)」と短音で言うことがありますが、正しくはもう少し口をすぼめて「モウ~」や「マウ~」と発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “mode” を “mood” と書いてしまうミス。 “mood” は「気分」を表すので意味が全く変わります。
- 同音異義語との混同: “moat(堀)” などと聞き間違いをすることがありますが、スペリングと文脈で区別がつきます。
- 試験対策(TOEICや英検など):
- コンピュータや技術系の文章で “safe mode,” “airplane mode,” “mode of operation” などが出やすいです。
- 統計分野では「最頻値」の意味で問われる可能性があります。
- コンピュータや技術系の文章で “safe mode,” “airplane mode,” “mode of operation” などが出やすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源の“modus”から「物事を測る」「決まったやり方を設定する」イメージを持つと覚えやすいです。
- スマホの「エアプレーンモード」や「サイレントモード」など、身近なところで日常的に見る単語なので、そこから関連づけて覚えると記憶に定着しやすいでしょう。
- スペルを間違えないコツとして“mode”を“model”や“mood”と混同しないよう、「モードテスト (m-o-d-e)」などの短いフレーズでイメージすると覚えやすいかもしれません。
以上が「mode」の詳しい解説です。日常生活からビジネス、学術分野まで幅広く使える便利な単語なので、ぜひ使い方をマスターしてください。
〈U〉〈C〉(服装などの)流行,モード
〈C〉(動詞の)法,叙法(mood)
音階(scale)
〈C〉(…の)方法,やり方,流儀《+of+名(do*ing*)》