最終更新日:2024/06/17

彼女は人間の行動に深い洞察を持っている。

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She has a deep insight into human behavior.

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元となった辞書の項目

insight

名詞

〈C〉洞察, 洞察力 / 《...を》見通す力《into ...》

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: insight

品詞: 名詞 (countable/uncountable)

英語の意味:

• a clear, deep understanding of a situation, person, or thing

日本語の意味:

• 「洞察」、「深い理解」、「見識」、「物事の本質をつかむ力」

こういった意味合いで使われ、物事の表面だけでなく本質をしっかり理解しているときに使われます。「insight」を持つ人は、問題などに対して鋭い視点や理解力を示すことができます。

活用形:


  • 単数形: insight

  • 複数形: insights (「洞察」という抽象的な意味で使われることが多いですが、具体的なアイデアや学びの一つひとつを指す場合は「insights」と複数形で表現することがあります)

他の品詞形:


  • 形容詞: insightful (洞察力のある)

    例: “She made an insightful comment.” (彼女はとても洞察力のあるコメントをした)

  • 副詞: insightfully (洞察深く)

    例: “He insightfully analyzed the data.” (彼は洞察深くデータを分析した)

CEFRレベル: B2 (中上級)

英語学習者としては比較的上のレベルで学ぶ単語ですが、ビジネスや学術場面で日常的によく登場します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • in-: 「中に」、「内側に」

  • sight: 「見ること」、「視力」

    → もともとは「内側を見る力」というニュアンスから「深い理解」や「洞察」を表します。

派生語や類縁語:


  • insightful (形容詞): 洞察力のある

  • insightfulness (名詞): 洞察力の豊かさ

  • oversight (名詞): 見落とし、監督 (※ “sight”を含むが、意味は全く異なります)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選:


  1. gain insight into …

    (…について洞察を得る)

  2. offer insight on …

    (…についての洞察を提供する)

  3. provide insight into …

    (…についての洞察を与える)

  4. an invaluable insight

    (非常に価値のある洞察)

  5. a sudden insight

    (突然のひらめき / 洞察)

  6. deep insight

    (深い洞察)

  7. personal insight

    (個人的な洞察)

  8. fresh insight

    (新たな/斬新な洞察)

  9. profound insight

    (深遠な洞察)

  10. share one’s insight

    (自分の洞察を共有する)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 古英語の “in” (内側に) と “sīh(t)” (見る) が組み合わさった “insihte” が元で、現代英語では「内面を見る」というイメージを含みます。

ニュアンスや使用時の注意点:


  • 「よく理解している」「問題の核心をとらえている」というポジティブなニュアンスがあります。

  • ビジネスや学術などフォーマルな場面で頻繁に使われますが、日常会話でも「誰かの意見が参考になった」「なるほど!と思った」というシーンでよく使われます。

  • 時に「洞察」という言葉が示すように、「深く正確に把握している」というニュアンスがあり、安易に使うと過大評価を与える可能性がある点に注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 / 不可算名詞:

    “insight” は抽象的な概念としては不可算として扱われますが、具体的な「洞察の一つ一つ」を挙げる文脈では “insights” と複数形で可算名詞として使われます。

    例: “He offered many valuable insights.” (彼は多くの貴重な洞察を示した)


  • 主に使われる構文:


    • (1) gain/get/have + insight (into/on + 目的語)

      例: “I gained insight into the process.”

    • (2) offer/provide/share + insight (into/on + 目的語)

      例: “She shared her insight into the issue.”


  • 使用シーン:


    • フォーマル: プレゼンテーション、学術論文、ビジネスレポートなど

    • カジュアル: 会話でのちょっとした気づきを相手に伝えたいとき



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Your comment gave me a new insight into our weekend plans.”

    (あなたのコメントのおかげで、週末の計画について新たな洞察を得られたよ。)

  2. “Can you share any insight on how to cook pasta properly?”

    (パスタをうまく調理するコツを教えてくれない?)

  3. “I’d love to hear your insight about this movie.”

    (この映画についてのあなたの意見を聞きたいな。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Her presentation provided valuable insight into the current market trends.”

    (彼女のプレゼンは、現在の市場動向について貴重な洞察を与えてくれた。)

  2. “We need more insight from our customer data before making a decision.”

    (決断を下す前に、顧客データからさらに多くの洞察が必要です。)

  3. “During the meeting, he offered insightful ideas that helped shape our strategy.”

    (ミーティング中、彼は戦略づくりに役立つ洞察に富んだアイデアを提供してくれた。)

(3) 学術的な文脈での例文


  1. “This research offers insight into the social factors influencing climate change.”

    (この研究は、気候変動に影響を与える社会的要因についての洞察を示している。)

  2. “A close reading of the text can yield deeper insight into the author’s intentions.”

    (本文を綿密に読むことで、著者の意図をより深く洞察することができる。)

  3. “Her groundbreaking study provides new insights into human cognition.”

    (彼女の画期的な研究は、人間の認知に関する新たな洞察をもたらす。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. understanding (理解): 一般的な理解というニュアンスが強く、深さに必ずしも焦点を当てない。

  2. awareness (認識): 状況や情報に気づいている状態を示す。

  3. perception (知覚、認知): 人が感じたり理解したりする過程や能力。

  4. discernment (識別、洞察力): 違いを見分ける力や判断力。ややフォーマル。

  5. intuition (直感): 理性や論理を超えて、瞬時にわかる感覚的な理解。

反意語 (Antonyms)


  • ignorance (無知、知らないこと): 理解や知識がないこと

  • misunderstanding (誤解): 誤った理解をすること

  • incomprehension (理解不能): 理解していないこと


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈɪn.saɪt/

  • アクセント (強勢): 最初の音節 “IN” に強勢がきます → IN-sight

  • アメリカ英語とイギリス英語での大きな違い: ほぼ同じ発音です。ただしイギリス英語では “t” をややはっきり発音し、アメリカ英語では少し柔らかめに発音する傾向があります。

  • よくある間違い: “in” の部分を長く伸ばしたり、sightの “s” や “t” を曖昧にしてしまうと伝わりにくくなることがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “insight” と書くところを “insite” や “insigh” と間違えることがあります。

  • 同音異義語との混同: “incite”(扇動する)と音が似ていますが、全く意味が異なります。スペリングを要確認。

  • 試験での出題傾向: TOEICや英検などのリーディングやリスニングで、“gain insight into …”といったフレーズで文脈を判断させる問題がよくあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “in” + “sight” → 「内側を見る」というイメージを覚えておくと、深い理解・洞察という意味が頭に入りやすくなります。

  • 「視界 (sight)」を自分の内側に取り込んだイメージで、「物事を本質的に捉える力」と関連づけると覚えやすいです。

  • 勉強テクニックとしては、「insight」を使った例文をいくつか暗唱し、「gain insight into …」「offer insight on …」のようなコロケーションをまとめて覚えるのがおすすめです。


以上が名詞 “insight” の詳細解説です。何かを理解する視点を提供する「洞察」を表す、大変便利な単語です。上手に使いこなしてコミュニケーションをより深めていきましょう。

意味のイメージ
insight
意味(1)

洞察[力],眼織;(…を)見通す力《+into+

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / フラッシュカード

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