1. 基本情報と概要

単語: biological

品詞: 形容詞 (adjective)

意味（英語）: relating to biology or living organisms

意味（日本語）: 生物学に関する、または生物に関する

「biological」は、「生物学的な」「生物学の観点から見た」というニュアンスを持つ形容詞です。科学的な文脈で用いられることが多いですが、日常会話でも「実の父母」「実の兄弟姉妹」などの意味で使うこともあります。

活用形・その他の品詞

• 形容詞: biological (変化なし)
  


• 副詞: biologically (生物学的に)
  


• 名詞: biology (生物学)

CEFRレベル: 推定 B2（中上級）

・日常会話でも見られますが、学術的な文脈やフォーマルな文章中で頻繁に用いられます。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 接頭語: なし
  


• 語幹: bio (ギリシャ語の「生命」を意味する “βίος (bios)” から)
  


• 接尾語: -logical (“logic”/“-logy”に由来し、「～の学問的性質を持つ」というニュアンス)

関連する派生語

• biology (名詞): 生物学
  


• biological warfare: 生物兵器を使った戦争
  


• biologically: 生物学的に

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. biological clock（生物時計）
   


2. biological parent（実の親）
   


3. biological weapon（生物兵器）
   


4. biological diversity（生物多様性）
   


5. biological process（生物学的プロセス）
   


6. biological half-life（生物学的半減期）
   


7. biological sample（生体試料）
   


8. biological function（生物学的機能）
   


9. biological evolution（生物進化）
   


10. biological material（生体材料）

3. 語源とニュアンス

語源

• “biological”は、ギリシャ語の「生命」を意味する “bios” と、「～に関する学問」を意味する “-logy” が合わさった “biology” から派生した形容詞です。
  


• 古くから学術的分野で使用されてきましたが、現代では一般にも広く浸透しています。

ニュアンス・使用上の注意

• 学術的・フォーマルな響きが強い用語ですが、「biological mother/father」（実の母/父）といった日常的な場面でも用いられます。
  


• 専門分野で使うときは正確性が求められる言葉ですが、日常レベルでも「生物に関係する」という意味でよく登場します。

4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント

• “biological”は形容詞ですので、名詞を修飾する位置で使います。
  
  例) The biological aspects of human behavior are fascinating.
  


• 学術的（フォーマル）な文章から日常的（ややカジュアル）な文章まで幅広く使われます。
  


• 同じ形容詞「biological」でも、文脈によって「生物学的な」「肉親としての」「生命体の」というようにニュアンスが変わります。

イディオムや一般的な構文例

• “biological clock is ticking”: 「生物時計が動いている（特に妊娠のタイミングなどで）」という口語表現。
  


• “It’s purely biological”: 「それは純粋に生物学的な理由によるものだ」という、原因を示す言い回し。

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “My biological clock is telling me I should go to sleep now.”
   
   
   
   • 「私の体内時計は、もう寝る時間だと知らせているよ。」
   
   


2. “He recently found out who his biological father is.”
   
   
   
   • 「彼は最近、自分の実の父親が誰なのかを知ったんだ。」
   
   


3. “I’m trying to understand the biological reasons for feeling hungry at different times.”
   
   
   
   • 「空腹を感じる時間が変わる生物学的な理由を理解しようとしてるんだ。」
   
   

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “The company invests heavily in biological research to develop new medicines.”
   
   
   
   • 「その企業は新薬開発のために、生物学的研究に多大な投資を行っています。」
   
   


2. “Our biological testing services help clients ensure product safety.”
   
   
   
   • 「当社の生物学的テストサービスは、クライアントが製品の安全性を確保するのに役立ちます。」
   
   


3. “We need to consider the biological impacts of this chemical on the local environment.”
   
   
   
   • 「この化学物質が地域環境に与える生物学的影響を考慮する必要があります。」
   
   

(3) 学術的・専門的な場面での例文

1. “Biological diversity is a key factor in maintaining a stable ecosystem.”
   
   
   
   • 「生物多様性は、安定した生態系を維持するための重要な要素です。」
   
   


2. “The biological processes of cell division are complex yet fascinating.”
   
   
   
   • 「細胞分裂の生物学的プロセスは複雑ですが、とても興味深いです。」
   
   


3. “Scientists are studying the biological mechanisms of aging to develop new treatments.”
   
   
   
   • 「科学者たちは、新しい治療法を開発するために加齢の生物学的メカニズムを研究しています。」
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. organic（有機の）
   
   
   
   • 「化学合成ではなく天然の/有機物の」という意味合いが強い
     
   
   


2. living（生きている）
   
   
   
   • 直接的に「生きている状態」を表す形容詞
     
   
   


3. natural（自然の）
   
   
   
   • 「自然界にある（人工的でない）」という広範な意味
   
   

「biological」は生物学的・科学的なニュアンスが強いのに対し、naturalやorganicは「自然由来」の意味を強調するなど、微妙に使い分けが異なります。

反意語 (Antonyms)

1. inorganic（無機の）
   
   
   
   • 「生命体に由来しない」「無機物の」という意味
     
   
   


2. artificial（人工的な）
   
   
   
   • 「人間の手によって作られた」「自然には存在しない」という意味
   
   

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号（IPA）

• アメリカ英語: /ˌbaɪ.əˈlɑː.dʒɪ.kəl/
  


• イギリス英語: /ˌbaɪ.əˈlɒdʒ.ɪ.kəl/

強勢（アクセント）の位置

• “bi-O-lo-gi-cal” の “lo” にアクセントがきます。
  
  
  
  • baɪ-uh-LO-dʒi-kəl
  
  

発音の違い

• アメリカ英語では “ɑː” の音がやや広めに発音されるのに対し、イギリス英語では “ɒ” をやや短めに発音する傾向があります。
  


• “bio” の部分が「バイオ」として日本語発音に引っ張られがちですが、実際には「バイ(ヤ)」のようなイメージです。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “biological” の “biologia l” や “bilogical” とつづりを間違えるケースがあるので注意。
  


• 同音異義語: とくにありませんが、「logic」関連のつづりや “biology”と “biography” の混同などに注意が必要。
  


• 試験対策: TOEICや英検などで、科学分野の語彙問題として出題されることがあります。特にリスニングでも発音を意識しておくと有利です。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「bio- は『生命』に関する接頭語、-logical は『～の学問』」と関連付けるとスペルも覚えやすいです。
  


• 「biology（生物学）」を覚えれば、そこから派生の形容詞 “biological” はイメージしやすくなります。
  


• 「BIO = Biologically Important Organisms」の頭文字など、連想ワードを作ってみるのもよい勉強テクニックです。

以上が、「biological」の詳細な解説です。学術分野だけでなく、日常会話でも実の家族を指す表現として使われるなど、意外と身近な単語なので、ぜひ覚えて使ってみてください。