元となった辞書の項目
valley
解説
以下では、英単語「valley」について、学習者向けに詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: “valley” → “a low area of land between hills or mountains, often with a river running through it.”
- 日本語: 「谷」 → 「山と山、または丘と丘の間にある低地で、川が流れていることが多い場所」という意味です。
「valley」は、周りが高い地形に囲まれた低い場所を指すときに使われます。自然の風景を描写するときに非常によく使われる単語です。
品詞
- 名詞 (noun)
活用形
- 単数形: valley
- 複数形: valleys
他の品詞
英語では「valley」は他の品詞にはならない名詞専用の単語ですが、たとえば形容詞的に使われると「valley region (谷の地域)」といった表現になります。
CEFRレベルの目安
- A2(初級): 自然や地理の説明でよく出てくる、比較的やさしい単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源的にはラテン語の「vallis(谷)」からきています。接頭語・接尾語は含まれていない、ひとまとまりの語として考えられます。
関連語や派生語
- “valley floor”: 谷の底
- “valley basin”: 谷盆地
よく使われるコロケーション(10個)
- a green valley → 緑豊かな谷
- a deep valley → 深い谷
- a narrow valley → 狭い谷
- valley floor → 谷底
- valley walls → 谷の側面(両側の山肌)
- lush valley → 緑が生い茂る豊かな谷
- wide valley → 広く開けた谷
- the valley below → 下のほうにある谷
- valley breeze → 谷から吹いてくる風
- the river runs through the valley → 川が谷を流れている
3. 語源とニュアンス
語源
- “valley” は古フランス語の “valee” から、中期ラテン語 “vallata”, さらにラテン語の “vallis” にさかのぼります。古くから「谷」を意味する言葉として使われてきました。
ニュアンス・使用時の注意
- 「valley」は山や丘に囲まれた低地を表す一般的な単語で、カジュアルでもフォーマルでも使いやすい表現です。
- 場面としては、日常会話での風景描写から、観光地や地理の説明、学術的な地質学の文章まで幅広く使用できます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞で、可算名詞 (countable noun) です。
- 例)“one valley”, “two valleys” のように数えられます。
- 例)“one valley”, “two valleys” のように数えられます。
- フォーマル/カジュアルのいずれにも使えますが、主に自然・地理的な文脈で登場します。
一般的な構文例
- “This valley is surrounded by high mountains.”
- “The river flows through the valley.”
5. 実例と例文
それぞれ3つずつ、合計9例を示します。文脈によって使い方をイメージしてください。
① 日常会話での例文(カジュアル)
- “We hiked down into the valley and had a picnic by the river.”
(私たちは谷へハイキングして、川辺でピクニックをした。) - “There’s a beautiful valley just outside the city.”
(街のすぐ外側に素敵な谷があるんだよ。) - “I love the view of the valley from this overlook.”
(この展望所からの谷の景色が大好きです。)
② ビジネスシーンでの例文(ややフォーマル)
- “Our company plans to establish a resort in the coastal valley.”
(当社は海辺の谷にリゾート施設を建設する計画があります。) - “The agricultural potential of the valley makes it an attractive area for investors.”
(この谷の農業的な可能性は投資家にとって魅力的な地域です。) - “During the site inspection, we noticed that the valley is prone to flooding.”
(現地調査中、この谷が洪水の危険性があるとわかりました。)
③ 学術的な文脈(地理学・環境学など)
- “Glacial activity has significantly shaped the valley over thousands of years.”
(氷河の活動が何千年にもわたって谷の形を大きく変えてきました。) - “The valley ecosystem hosts a diverse range of flora and fauna.”
(その谷の生態系には多種多様な動植物が生息しています。) - “Sediment samples collected from the valley floor indicate historical climate changes.”
(谷底から採取された堆積物のサンプルは、過去の気候変化を示しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- “gorge” (深い渓谷)
主に「急峻な崖に囲まれたごく深い谷」のイメージを伝えるとき。 - “canyon” (峡谷)
主にアメリカ英語で、非常に深く大きい渓谷を指すとき。 - “ravine” (渓谷、深い溝)
こちらも深い切れ込みのニュアンスが強い。
→ “valley” は広めの一般的な意味、ほかはより深い&急峻な印象の特別な種類の谷を指します。
反意語(Antonyms)
- “mountain” (山)
- “peak” (山頂)
- “hilltop” (丘の頂)
谷とは反対に高地・山頂を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˈvæl.i/
- アクセントは最初の音節 “VAL” にあります。
- アメリカ英語: [ヴァl-リー](第一音節をやや強く)
- イギリス英語: [ヴァl-リー](基本的に同じですが、少しだけ母音の響きが変わることがあります)
- アメリカ英語: [ヴァl-リー](第一音節をやや強く)
- よくある間違い: “val-ley” のつづりで、アクセントは最初に置きます。つづりを “vaelly” や “valey” としないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミスに注意: “valley” → “valey” と「l」が一つ抜けたり、余計に “vallley” のように多く書きがち。
- 同音異義語との混同は少ないですが、「alley(路地)」とはスペルも意味も違うので気をつけてください。
- 試験対策(TOEICや英検)では、地理・自然環境に関する設問で出やすい単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「V」の形が谷の形状を連想させる → “V” = “Valley”で覚えるとイメージしやすいです。
- 「山に囲まれていて下にある場所」という映像を頭に思い浮かべるようにすると、定着しやすいでしょう。
- スペリングは「v-a-l-l-e-y」。途中の “ll” が谷間のくぼみを二つ重ねにしたイメージ、と覚えるのも良いかもしれません。
以上が「valley」についての詳細解説です。自然環境や風景を説明するときに頻出の語ですので、ぜひ覚えて活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
谷,谷間
意味(2)
《修飾語を伴って》《通例単数形で》(大河の)流域