trial
1. 基本情報と概要
単語: trial
品詞: 名詞 (可算名詞)
- 英語の意味: “trial” generally means a formal legal process where a case is examined and decided in a court; it can also mean a test or experiment to see if something works or is effective.
- 日本語の意味: 「裁判」「審理」「試み」「試験」「試練」のような意味を持ちます。
- 「裁判」や「審理」の意味では、法的な手続きを指す単語です。
- 「試み」や「試験」の意味では、何かをテストしたり試したりする場面で使われます。
- 「試練」としての意味では、困難や試される状況を指すこともあります。
- 「裁判」や「審理」の意味では、法的な手続きを指す単語です。
「trial」は公的な手続きや実験的なテストなど、いずれも「試す」ニュアンスが基本にある単語です。日常会話では「裁判」や「実験」について語るときに使います。「試練」という意味合いもあり、やや厳かな響きを持つ場合があります。
活用形・他の品詞
- 名詞形: trial (可算名詞)
- 複数形: trials
- 動詞としては “to trial” (主にイギリス英語で「テストする」「試験する」の意味) で使われることもありますが、アメリカ英語ではあまり一般的ではありません。
- 形容詞としては “trial” が修飾語として「試験的な」「試しの」という意味を表すことがあります (例: “a trial version” 「試用版」)。
CEFRレベルの目安
- B2 (中上級)
- 法律や実験など少し専門的な文脈で頻出するため、中上級レベル相当の単語として扱われることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
“trial” は大きな接頭語や接尾語がついていない、比較的短い語ですが、語源のところで少し触れます。
- 関連する単語・派生語:
- “try” (動詞: 試す / 名詞: 試み) — 語源的につながりがあります。
- “retrial” (名詞: 再審) — “re” (再び) + “trial” (裁判・試み)。
- “trial-and-error” (名詞フレーズ: 試行錯誤)。
- “try” (動詞: 試す / 名詞: 試み) — 語源的につながりがあります。
コロケーション(共起表現)10個
“stand trial”
- 日本語訳: 裁判にかけられる
- 例: “He had to stand trial for his alleged crimes.”
- 日本語訳: 裁判にかけられる
“put someone on trial”
- 日本語訳: (人)を裁判にかける
- 例: “They decided to put him on trial for fraud.”
- 日本語訳: (人)を裁判にかける
“trial period”
- 日本語訳: 試用期間
- 例: “We offer a 30-day trial period for new subscribers.”
- 日本語訳: 試用期間
“clinical trial”
- 日本語訳: 臨床試験
- 例: “The new drug is undergoing clinical trials.”
- 日本語訳: 臨床試験
“trial judge”
- 日本語訳: 裁判担当判事
- 例: “The trial judge delivered the verdict.”
- 日本語訳: 裁判担当判事
“jury trial”
- 日本語訳: 陪審裁判
- 例: “He requested a jury trial rather than a bench trial.”
- 日本語訳: 陪審裁判
“trial process”
- 日本語訳: 裁判の過程
- 例: “The trial process took nearly six months.”
- 日本語訳: 裁判の過程
“trial run”
- 日本語訳: 試運転、試し運用
- 例: “We’re doing a trial run before the official launch.”
- 日本語訳: 試運転、試し運用
“trial version”
- 日本語訳: 試用版
- 例: “You can download the trial version of the software for free.”
- 日本語訳: 試用版
“be on trial”
- 日本語訳: 裁判を受けている
- 例: “He is currently on trial for tax evasion.”
- 日本語訳: 裁判を受けている
3. 語源とニュアンス
語源:
“trial” は中英語の “triall” や古フランス語の “trier” (試す、選り分ける)にさかのぼります。さらにラテン語の “tritare”(すりつぶす) や “triare”(選ぶ) に由来するとされます。「試みてふるいにかける」「選り分ける」といったニュアンスがもともとの意味としてあります。ニュアンス・使用時の注意:
“trial” は法的な場面では非常に厳かな言葉で、正式な裁判を指します。また、研究や実験などの場面では「試験」の意味合いが強くなり、堅めの響きを持ちます。一方、“trial run” や “trial version” のような日常会話でもカジュアルに使われる表現もあります。「試される」感じがあるため、やや重苦しいニュアンスを含む場合があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞 (countable noun): “a trial,” “two trials,” “many trials” などと数えられます。
一般的な構文・イディオム:
- “go to trial” → 「裁判にかかる」
- “trial by fire” → 「火による試練」から転じて「厳しい試練を受ける」イディオム
- “trial and error” → 「試行錯誤」
- “go to trial” → 「裁判にかかる」
フォーマル/カジュアル:
- 法律文書やアカデミックな文脈での “trial” はフォーマル。
- “trial run” や “trial version” はビジネスや日常会話でもカジュアルに使われます。
- 法律文書やアカデミックな文脈での “trial” はフォーマル。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “I’m doing a trial run of this new recipe to see if it tastes good.”
- この新しいレシピが美味しいかどうか、試しに作ってみるんだ。
- この新しいレシピが美味しいかどうか、試しに作ってみるんだ。
- “We can watch the show for free during the seven-day trial period.”
- 7日間の試用期間中は、その番組を無料で観られるよ。
- 7日間の試用期間中は、その番組を無料で観られるよ。
- “I always sign up for the trial version of apps before deciding whether to buy them.”
- アプリを買う前に、まずは試用版を使ってみることにしているんだ。
(2) ビジネス
- “Our company is conducting a trial of the new software to optimize our workflow.”
- 我が社は業務フローを最適化するために、新しいソフトの試験運用をしています。
- 我が社は業務フローを最適化するために、新しいソフトの試験運用をしています。
- “We’re offering a free 30-day trial for our professional services.”
- 我々はプロフェッショナル・サービスの30日間無料試用を提供しています。
- 我々はプロフェッショナル・サービスの30日間無料試用を提供しています。
- “The product is still in the trial phase, but initial results look promising.”
- その製品はまだ試験段階ですが、最初の結果は有望そうです。
(3) 学術的・専門的な文脈
- “The clinical trial for the new vaccine yielded very positive outcomes.”
- 新しいワクチンの臨床試験は非常に良い結果をもたらしました。
- 新しいワクチンの臨床試験は非常に良い結果をもたらしました。
- “A randomized controlled trial was conducted to test the drug’s effectiveness.”
- その薬の有効性をテストするために、無作為化比較試験が行われました。
- その薬の有効性をテストするために、無作為化比較試験が行われました。
- “The trial process revealed several flaws in the methodology.”
- その試験過程で、研究手法にいくつかの欠点が明らかになりました。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “test” (テスト)
- “test” は実験や機能確認など、もう少しカジュアルなニュアンスで「試す」。
- “test” は実験や機能確認など、もう少しカジュアルなニュアンスで「試す」。
- “experiment” (実験)
- 科学的な文脈で「実験」「試すこと」を強調。
- 科学的な文脈で「実験」「試すこと」を強調。
- “hearing” (審問)
- 法的に「審問」を表し、裁判よりも前段階の手続きに使われる。
- “test” (テスト)
反意語 (Antonyms)
- はっきりした反意語はありませんが、裁判・試験の終了や欠如を表す場合は “acquittal”(無罪判決) や “dismissal”(棄却) のような裁判結果を示す言葉が状況によって対になる場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈtraɪəl/
- 発音のポイント:
- アメリカ英語: [tráiəl] と二重母音 (ai) を意識。
- イギリス英語: [tráiəl] またはやや [traɪl] に近い音になることがあります。
- アメリカ英語: [tráiəl] と二重母音 (ai) を意識。
- アクセント:
- 第一音節 “tri-” に強勢が置かれます。
- 第一音節 “tri-” に強勢が置かれます。
- よくある間違い:
- 「トライアル」ではなく、英語の発音では “トライアル” という二重母音の滑りを意識する必要があります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- “trail” (トレイル: 小道) とのスペルミスや混同に注意。
- 同音異義語ほどではありませんが、「trial」と「trail」で母音の順番が逆なので注意。
- “try” (試す) の名詞形を誤って “tryal” と書いてしまうミスに注意 (正しくは “trial”)。
- 試験(TOEICや英検など)では、法律用語やIT分野(trial versionなど)の文脈で出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「try(トライ) + -al(〇〇の行為)」というイメージで、「試すこと→裁判・実験」を思い浮かべると覚えやすいです。
- 「trial」と「try」がつながると覚えると、スペルミスが減ります。
- 覚えるときは “try A for a trial” (Aを試用する/裁判にかける)などのフレーズを音読してみると記憶に残りやすいでしょう。
以上が名詞 “trial” の詳細な解説です。「試すこと」「裁判」「試験的取り組み」など幅広く使われるため、例文やコロケーションと一緒に押さえておくと便利です。
〈U〉〈C〉裁判,公判,審理
〈U〉〈C〉(…の)試験,ためし《+of+名》
〈C〉企て,試み;努力
〈C〉(忍耐・徳・信仰などをためす)試練,苦難
〈C〉困りもの,迷惑な(やっかいな)人(もの)