social
1. 基本情報と概要
単語: social
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): Relating to society or its organization.
意味(日本語): 社会に関する、または社会的な組織や人間同士の関係に関わる様子を表す。
「social」は「社会的な」「社交的な」など、社会や人と人との関わり合いにフォーカスする形容詞です。人間関係において感じられる雰囲気や態度を表し、フォーマルでもカジュアルでも広く使われます。
活用形
形容詞なので、原則的に比較級・最上級は “more social / most social” と表しますが、日常的にはあまり比較級・最上級で使われるケースは多くありません。
- 原級: social
- 比較級: more social
- 最上級: most social
他の品詞形
- 名詞(派生形): society(社会)
- 副詞: socially(社会的に、社交的に)
CEFRレベル目安: B1(中級)
「social」という単語は日常会話でもビジネスシーンでもよく用いられるため、中級レベル(B1)程度で習得しておきたい語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: soci-(ラテン語の “socius” = 仲間、連合 から)
- 接尾語: -al (形容詞を作る接尾語)
派生語や類縁語
- society(名詞): 社会
- socialize(動詞): 社会化する、社交的に交際する
- sociology(名詞): 社会学(-logy は学問を表す接尾語)
よく使われるコロケーション10選
- social life(社交生活)
- social network(ソーシャル・ネットワーク / 社会的なネットワーク)
- social media(ソーシャルメディア)
- social gap(社会的格差)
- social responsibility(社会的責任)
- social event(社交行事)
- social justice(社会的正義)
- social skills(社交スキル)
- social circle(交友関係 / 友人グループ)
- social interaction(社会的・社交的なやりとり)
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語の socialis (仲間に関する)から来ており、さらに遡ると “socius” (仲間、同志) に由来します。
社会・集団・人間関係に所属することを強調した文脈で使われます。ときに「社交的な」として、人付き合いが好きな性格を指す場合にも用いられ、ポジティブな響きがあります。フォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、文脈によっては「社会制度」や「社会状況」に関する固めの意味合いを持つこともあります。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞なので、名詞を修飾する際に用いられます。例:
- social environment (社会環境)
- social behavior (社会的行動)
使用シーン
- フォーマル: “social policy” (社会政策)、“social contract” (社会契約) など行政や学術文脈で多用。
- カジュアル: “social media” (ソーシャルメディア) など日常会話でも頻繁に登場。
“social” は新たに名詞を作るような用法(名詞の前につける形容詞)が多いです。可算 / 不可算名詞の区別は「social」自体にはありませんが、修飾する名詞の数 / 不可算を意識する必要があります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- I enjoy going to social gatherings on weekends.
- 週末に社交集会に行くのが好きです。
- 週末に社交集会に行くのが好きです。
- She’s very social and loves meeting new people.
- 彼女はとても社交的で、新しい人と会うのが大好きです。
- 彼女はとても社交的で、新しい人と会うのが大好きです。
- My friends and I always check our social media accounts.
- 私と友達はいつもソーシャルメディアをチェックしています。
(2) ビジネスシーンでの例文
- We need a social media strategy to improve our brand image.
- ブランドイメージを高めるためにソーシャルメディア戦略が必要です。
- ブランドイメージを高めるためにソーシャルメディア戦略が必要です。
- The company has introduced a new social responsibility policy.
- その企業は新しい社会的責任方針を導入しました。
- その企業は新しい社会的責任方針を導入しました。
- Good social skills are essential for effective networking.
- 効率的なネットワーキングのためには優れた社交スキルが欠かせません。
(3) 学術的な文脈での例文
- Sociologists study the social structures that influence human behavior.
- 社会学者は人間の行動に影響を与える社会構造を研究します。
- 社会学者は人間の行動に影響を与える社会構造を研究します。
- His research focuses on social inequalities in urban areas.
- 彼の研究は都市部における社会的不平等に焦点を当てています。
- 彼の研究は都市部における社会的不平等に焦点を当てています。
- The paper examines the social factors that contribute to economic growth.
- その論文は経済成長に寄与する社会的要因を検証しています。
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- “societal” (社会の、社会的な)
- “societal” は「社会そのものに関する」という含意が強い。academic, formal な文脈でよく使われる。
- “societal” は「社会そのものに関する」という含意が強い。academic, formal な文脈でよく使われる。
- “communal” (共同社会の、公共の)
- “communal” は「共同体で共有される」という強いニュアンス。特に所有や場所を共有するときに用いられる。
- “communal” は「共同体で共有される」という強いニュアンス。特に所有や場所を共有するときに用いられる。
- “public” (公共の)
- “public” は公的機関や公共サービスを連想させる語。
- “public” は公的機関や公共サービスを連想させる語。
- “civil” (一般市民の)
- “civil” は「市民の」を強調し、政治や法律、社会構造に踏みこんだ文脈で使われる。
反意語 (Antonyms)
- “private” (私的な)
- 「人から隠されている」「個人的な」という意味で用いられる。
- 「人から隠されている」「個人的な」という意味で用いられる。
- “individual” (個人的な)
- 「1人1人の個に関する」というニュアンスを強調する。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA)
- アメリカ英語: /ˈsoʊ.ʃəl/
- イギリス英語: /ˈsəʊ.ʃəl/
- アメリカ英語: /ˈsoʊ.ʃəl/
強勢(アクセント)の位置: 最初の音節 (so-) にアクセントがあります。
- アメリカ英語は「ソウシャル」に近い発音
- イギリス英語は「ソウ(やや口をすぼめた“sou”)シャル」のイメージ
“sh” の音 (/ʃ/)がしっかり入る点に注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “soicial” とか “socal” のように誤って書いてしまう例があります。
- 同音異義語との混同: 同じような発音を持つ単語は特にはありませんが、“special” など似た綴りの単語と混ざることに注意。
- 試験対策: TOEICや英検では、企業の社会的責任“corporate social responsibility”などのフレーズとして出題されることも多いです。文脈上で「社会的」「社交的」を表す形容詞として覚えておくと便利です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源のイメージ: “socius” (仲間) → 人と一緒、仲間同士 → 社会的
- 覚え方: 「ソーシャルメディア (social media)」というカタカナ語から入ると馴染みやすいです。
- 勉強テクニック: ビジネスニュースやSNSの文脈で“social”を見かけたら、どういう意味・ニュアンスで使われているか確認すると使い分けを理解しやすくなります。
以上が形容詞 “social” の詳細な解説です。文章・会話の両方で頻繁に使われる便利な単語なので、ぜひ覚えて積極的に使ってみてください。
社会の,社会的な
社交界の,上流社会の
《名詞の前にのみ用いて》社交の,親睦(しんぼく)の
(アリ・ハチなどが)群居する
親睦(しんぼく)会,懇親会