元となった辞書の項目
seek
解説
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 英語: “seek” – to try to find or obtain something, to look for something.
- 日本語: 「求める」「探し求める」「得ようとする」という意味です。
たとえば、自分が欲しいものを探しに行ったり、何かを達成しようとしたりする場面で使われる単語です。「探す」のニュアンスに加えて、「真剣に求める、追い求める」という少しフォーマル寄りの響きも含みます。
品詞
- 動詞 (Verb)
活用形
- 原形: seek
- 過去形: sought
- 過去分詞形: sought
- 現在分詞形: seeking
- 三人称単数現在形: seeks
他の品詞形
- 名詞形: seeker(探し求める人)
例: job seeker(仕事を探す人)
CEFRレベルの目安
- B1(中級): 日常会話や一般的な文章で使われる頻度が増え、意味を理解しやすくなるレベルです。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
“seek”は、接頭語や接尾語が明確に付いているわけではなく、語幹のみで成立している単語です。
派生語や類縁語
- seeker(名詞): 求める人、探求者
- seeking(動名詞): 求めること
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- seek advice(助言を求める)
- seek help(助けを求める)
- seek permission(許可を求める)
- seek guidance(指導を求める)
- seek answers(答えを求める)
- seek shelter(避難所を求める)
- seek refuge(避難先を求める)
- seek employment(職を求める)
- seek an opportunity(機会を求める)
- seek approval(承認を求める)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語「sēcan」から出た語で、「探し求める」「追い求める」といった意味を昔から持ってきました。
微妙なニュアンスや感情的響き
- 「seek」は「find(見つける)」と比べると、まだ結果が出ておらず、ある目的に向かって探している最中というニュアンスが強いです。
- 「look for」よりもややフォーマルで、文章やビジネスシーンなどでよく使われる傾向があります。
使用時の注意点
- 文語調から日常会話レベルまで幅広く使われますが、「look for」よりも少し「厳粛・形式的」な響きがあるので、文章や公式なスピーチ等の場面で使いやすいです。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- seek + 名詞: 何かを求める
例: He sought help from the teacher. (彼は先生に助けを求めた。) - seek to + 動詞の原形: ~しようと努める
例: She seeks to improve her English. (彼女は英語を向上させようと努めている。)
イディオム・表現
- “seek out ~”: 積極的に探し出す
例: We need to seek out new business partners.
使用シーン(フォーマル/カジュアル)
- フォーマル: ビジネス文書、学術論文などで一般的。
- カジュアル: 日常会話でも使えなくはないが、“look for”の方が口語では多用されます。
他動詞・自動詞
- seekは基本的に他動詞として「~を求める/探す」という目的語を取る動詞です。
- 自動詞で使われる用例はほぼありません。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアル)
- “I’m seeking a new hobby to try.”
(新しい趣味を探しているんだ。) - “He’s seeking advice on how to improve his cooking skills.”
(彼は料理の腕を上げるためのアドバイスを求めているよ。) - “They’re seeking a better place to live.”
(彼らはもっと良い住まいを求めている。)
ビジネスシーン(フォーマル)
- “Our company seeks to expand into the Asian market next year.”
(当社は来年、アジア市場への進出を目指しています。) - “We are seeking a qualified candidate for the sales manager position.”
(私たちは営業マネージャー職に適任な人材を探しています。) - “The board seeks stakeholders’ input on the new project proposal.”
(取締役会は新しいプロジェクト提案について、利害関係者の意見を求めています。)
学術的文脈
- “Researchers seek to develop new methods for data analysis.”
(研究者たちは新しいデータ分析手法を開発しようとしています。) - “Many scientists seek answers to this complex phenomenon.”
(多くの科学者がこの複雑な現象の答えを追い求めています。) - “The study seeks to identify potential biases in the results.”
(本研究は結果に含まれる可能性のあるバイアスを特定しようとしています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- look for(探す)
- ニュアンス: 日常的・口語的。
- ニュアンス: 日常的・口語的。
- search for(~を捜索する)
- ニュアンス: より綿密に調べるイメージ。
- ニュアンス: より綿密に調べるイメージ。
- pursue(追いかける、追求する)
- ニュアンス: 目標に向かって進む感じが強い。
- ニュアンス: 目標に向かって進む感じが強い。
- strive for(努力する)
- ニュアンス: 何かを達成しようと懸命に努める。
反意語(Antonyms)
- 明確な反意語はありませんが、敢えて挙げるなら “ignore”(無視する)や “avoid”(避ける)が文脈上反対の意味になることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語: /siːk/
- イギリス英語: /siːk/
強勢(アクセント)の位置
- 1音節のみなので特別な強勢移動はありません。
よくある発音ミス
- /siːk/ を /sɪk/(sick)や /ʃiːk/(chic)と混同しないように注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “sieek” や “seak” などと間違えないようにしましょう。
- 時制変化の混同: 過去形・過去分詞が “sought” という形になる点に注意(“seeked” ではない)。
- 同音異義語との混同: “ Sikh”(シク教徒)とは全く別の単語です。
- TOEIC・英検などでの出題傾向: ビジネスシーンで “seek assistance,” “seek approval” などの表現がよく登場することがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「捜査のS、必死に探すのE-E-K」と覚えるとスペリングミスが減るかもしれません。
- 「seek」は「結果が見つかっていない段階で一生懸命探す」イメージを強く持てば、他の “look for” や “search for” との違いを区別しやすくなります。
- 過去形は不規則変化で “sought” になるので、頭の中で “thought (思った)” に似た形で覚えるとイメージしやすいです。
以上が “seek” の詳しい解説です。「求める」「探し求める」という意味合いの中でも、少しフォーマルで真剣さを伴うニュアンスを持つため、文脈に応じて使い分けてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《文》…‘を'捜し求める,捜す;捜し出す《+out+名,+名+out》
意味(2)
《seek to do》《おもに文》…しようと努力する
意味(3)
…‘を'手に入れようとする,求める
意味(4)
…‘へ'自然に動く
意味(5)
(…を)捜す,求める《+for(after)+名》