(洋服の)ポケット / ポケットに似た物 / 所持金;資力 / (異質の物に囲まれた)(…の)小地域,小グループ《+of+名》 / ポケット(プール式ビリヤードで四隅と横に設けた玉の落ちる穴) / =air pocket / (鉱石を一時ためておく)土中の穴 / 携帯用の,小型の
名詞「pocket」の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語での意味:
「pocket」は衣服やカバンなどに縫い付けられた小さな袋の部分で、小物を入れるのに使われます。また比喩的に「小さな区域」「孤立した部分」という意味でも使われることがあります。
日本語での意味:
「ポケット」は服やバッグなどについている小さな袋で、鍵や財布、スマートフォンなどを入れて持ち運ぶ部分です。「洋服のポケット」「カバンのポケット」のように、身近な場面で使われる単語です。比喩的には、ある地域で切り離された小さな集団や場所を指すこともあります。日常会話だけでなく、ビジネスや地理的な文脈でも見かける、とても馴染みのある単語です。
- 品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)
活用形:
- 単数形: pocket
- 複数形: pockets
- 単数形: pocket
他の品詞形(例):
- 動詞: “to pocket something” (何かをポケットに入れる、あるいは不正に着服する)
- 例: He pocketed the money.(彼はそのお金をこっそり自分のポケットに入れた。)
- 動詞: “to pocket something” (何かをポケットに入れる、あるいは不正に着服する)
CEFRレベル: A2(初級)
まだ英語を始めたばかりの段階でもよく出てくる、身近な単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語源: 後述の語源説明でも触れますが、古フランス語の「poket」に由来し、「小さな袋」の意味を持つ言葉とされています。
- 接頭語・接尾語: 特定の接頭語・接尾語は含まれていません。
派生語
- pocketbook: 「財務的な意味での財布/家計」あるいは「小型の本」。
- pocketful (まれ): 「ポケットいっぱいの~」。
- pocket-sized: 「ポケットに収まるサイズ」、転じて「小型の~」。
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- shirt pocket(シャツのポケット)
- inside pocket(内ポケット)
- pocket money(お小遣い)
- pocket knife(折りたたみナイフ)
- pocket calculator(ポケットサイズの電卓)
- out-of-pocket expenses(立て替え経費・実費)
- deep pockets(資金力が豊富であること)
- pick someone's pocket(スリをする)
- empty one's pockets(ポケットの中身を空にする)
- pocket square(胸ポケットに入れる装飾用ハンカチ)
3. 語源とニュアンス
語源
「pocket」は古フランス語の「poket」あるいは「poquet」(「poke(袋)」の指小辞)に由来します。元々は「小袋」を意味し、服や鞄などについている“小さな入れ物”を指すようになりました。
ニュアンス・使用時の注意
- カジュアル/フォーマル: どちらでも使用可。服などの実際のポケットを指すときは日常的によく使われますし、「out-of-pocket expense(実費)」のようにビジネス文書でも登場します。
- 物理的/比喩的: 「物理的なポケット」だけでなく、「小さな区域・部分・集団」という比喩的意味でも使われるため、文脈をよく読む必要があります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算): a pocket / the pocket / pockets などと数えられます。
- 比喩的用法: 「a pocket of resistance」(抵抗勢力の一部) のように小さな集団を指して使われます。
一般的な構文・イディオム例
- to be in someone’s pocket: (人に完全に支配・支援されて)言いなりになっている
- to pay out of one’s own pocket: 自腹を切る(自分のお金で支払う)
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I think I left my phone in my jacket pocket.”
(ジャケットのポケットにスマホを置き忘れたかも。) - “Could you hold these keys in your pocket for a moment?”
(ちょっと鍵をポケットに入れておいてくれない?) - “My hands are cold, so I’ll keep them in my pockets.”
(手が冷たいからポケットに入れておくよ。)
ビジネスでの例文(3つ)
- “Please submit any out-of-pocket expenses by the end of the week.”
(立て替え経費は週末までに提出してください。) - “Our company doesn't have deep pockets, so we need external funding.”
(うちの会社は潤沢な資金があるわけではないので、外部の資金援助が必要です。) - “He often carries a pocket-sized notebook to jot down important ideas.”
(彼は重要なアイディアを書き留めるために、いつもポケットサイズのノートを持ち歩いています。)
学術的/専門的な文脈での例文(3つ)
- “Scientists discovered a pocket of high pressure beneath the ocean floor.”
(科学者たちは海底下に高圧域を発見しました。) - “A small pocket of minority languages persists in this region, despite widespread urbanization.”
(この地域には都市化が進む中でも少数言語の話し手が少数残っています。) - “The archaeologists found a pocket of artifacts near the ancient temple ruins.”
(考古学者たちは古代寺院の遺跡付近で遺物のまとまりを発見しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- pouch(ポーチ)
- 小物を入れる小袋、取り外しが可能なものを指すことが多い。
- 小物を入れる小袋、取り外しが可能なものを指すことが多い。
- bag(バッグ)
- 一般的にポケットよりも大きな袋状の入れ物を指す。
- 一般的にポケットよりも大きな袋状の入れ物を指す。
- slot(スロット)
- 小さな挿入口や差し込み口を指すため、ポケットより用途が限定的。
反意語
“pocket”の明確な反意語はありませんが、物を「外に出す」「取り出す」といった動作を表すものであれば「take out」「remove」などが対置的な意味になると考えられます。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /ˈpɒk.ɪt/
- アメリカ英語: /ˈpɑːk.ɪt/
- イギリス英語: /ˈpɒk.ɪt/
アクセント:
- “POCK-et” のように、第一音節“pock”に強勢が置かれます。
よくある誤り:
- /pəˈket/ のように発音してしまったり、母音を /oʊ/ のように伸ばして「ポウケット」とならないよう注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “pocket”を“poket”や“pocet”と書いてしまう誤り。
- 類似単語との混同: 「pocket」と「packet」は似ていますが、packetは「小包・小袋」の意味合いが強い点で違います。
- 試験対策:
- TOEICや英検などでも「pocket money(お小遣い)」「out-of-pocket expenses(立て替え経費)」などの熟語として出題される場合があります。文脈で意味をしっかり理解しておくと得点につながります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源が「小さな袋」を意味することから、特に「袋のイメージ」をしっかり持つと覚えやすいでしょう。
- 「poke(袋)」の指小辞が「-et」であり、「小さな~」のニュアンスが含まれているのを知ると記憶に残りやすくなります。
- 「pocket」と「pack」はどちらも“パ”で始まり、「小さな袋」「詰め込むもの”pack”」が関連しているとイメージすると混同せずに覚えられます。
以上が名詞「pocket」の詳細解説です。「服やバッグについている小さな袋」という基本的な意味は大変身近ですし、「小さな区域・集団」という比喩的用法でもビジネスや学術的文脈でよく登場します。ぜひ日常会話や文章の中で使いながら覚えていってください。
(洋服の)ポケット
ポケットに似た物
所持金;資力
ポケット(プール式ビリヤードで四隅と横に設けた玉の落ちる穴)
=air pocket
携帯用の,小型の
(異質の物に囲まれた)(…の)小地域,小グループ《+of+名》
(鉱石を一時ためておく)土中の穴