pipe

1. 基本情報と概要

英単語: pipe

品詞: 名詞 (また、動詞としても使われることがありますが、ここでは名詞を中心に扱います)

英語での意味

1. 液体や気体を通すための「管」または「筒」
   


2. たばこなどを吸うための「パイプ」(喫煙具)
   


3. より広い意味では、パイプオルガンの管や笛 (管楽器) を指す場合もあります

日本語での意味

1. 水やガスなどを通すための「パイプ」、「管」
   


2. たばこを吸う道具としての「パイプ」
   


3. 笛や管楽器の一部を指す「管」

「管」や「筒」を指す、とても分かりやすい単語です。建築や配管工事の話題で使われたり、喫煙具や楽器についていう場合にも使われます。日常生活やビジネスの場面で登場することも多いので、幅広く使われる語です。

活用形

名詞なので、基本的に時制による活用はありません。

• 単数形: pipe
  


• 複数形: pipes

他の品詞になった例

• 動詞: “to pipe” (液体・気体などをパイプで送る、もしくはクリームを絞り出すなどの意味で使われる)
  
  
  
  • 例: “They piped the water into the house.” (彼らは水を家へ引いた)
  
  

CEFRレベルの目安

• B1 (中級)
  
  日常会話やビジネスの会話の中で「パイプが漏れている」など具体的かつ日常的な文脈で使われるため、B1程度の学習者でも理解できる単語です。

2. 語構成と詳細な意味

語構成: 「pipe」は、明確に分解できる接頭語や接尾語をもたない短い単語です。

派生語・関連語

• piped (動詞 “pipe” の過去形・過去分詞形)


• piper (「笛を吹く人」や「パイプを使う人」という意味)


• pipeline (「パイプライン」、長い管を指す技術用語)

よく使われるコロケーション（共起表現）や関連フレーズ10選

1. lead pipe（鉛管）
   


2. water pipe（水道管）
   


3. exhaust pipe（排気管）
   


4. pipe dream（実現しにくい夢、幻想）
   


5. pipe down（黙る、静かにする）
   


6. crack pipe（違法薬物を吸うためのパイプ）
   


7. pipe fitting（配管部品、または配管工事）
   


8. pipe up（話し始める、声を上げる）
   


9. drain pipe（排水管）
   


10. steam pipe（蒸気管）

3. 語源とニュアンス

• 語源: ラテン語の “pīpa” に由来すると言われています。元々「管」「筒」を意味していた言葉が、中世期などを経て広く英語にも取り入れられました。
  


• 歴史的な使われ方: 人々が水やガスを運ぶ管として、古代から存在しましたが、英語としては笛や喫煙具としての意味も歴史的に長く使われてきました。

ニュアンスや使用上の注意

• “pipe” は基本的に日常的な場面からフォーマルな技術文書まで幅広く使われます。文脈を問わず共通する「管」や「パイプ」というイメージが伝わりやすい単語です。
  


• パイプラインや水道管を指す技術関係の話題でも使われますし、喫煙用のパイプを指しても失礼にはならない柔軟性があります。

4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文

• “The pipe is leaking.”（そのパイプが漏れている）
  


• “He smoked his pipe.”（彼はパイプでタバコを吸った）

イディオムやフレーズ

• “Pipe down!”（「静かにして！」や「黙って！」の意味）
  


• “Pipe dream”（ほとんど実現しそうにない夢や幻想）

使用シーン

• フォーマル/カジュアル: どちらでも使える。技術的な報告書で「パイプ」が登場しても違和感はなく、日常の会話でもよく現れる単語。

名詞の可算・不可算

• “a pipe” / “some pipes” として可算名詞として使われます。

5. 実例と例文

日常会話での例文 (3例)

1. “I think the pipe under the sink is leaking.”
   
   （シンクの下のパイプが漏れているみたい。）
   


2. “Can you pass me the pipe wrench?”
   
   （パイプレンチ取ってくれる？）
   


3. “My grandfather used to smoke a pipe every morning.”
   
   （私の祖父は毎朝パイプでタバコを吸っていたよ。）

ビジネスシーンでの例文 (3例)

1. “Our main water pipe burst last night, causing a minor flood.”
   
   （昨夜、主要な水道管が破裂して小規模な浸水被害がありました。）
   


2. “We need to check all the pipes in the factory for corrosion.”
   
   （工場の全てのパイプに腐食がないか点検が必要です。）
   


3. “The new pipeline is expected to increase our supply capacity by 20%.”
   
   （新しいパイプラインによって供給能力が20%増える見込みです。）

学術的・専門的な文脈での例文 (3例)

1. “The thermodynamic properties of steam pipes must be carefully analyzed.”
   
   （蒸気管の熱力学的特性は慎重に分析されるべきだ。）
   


2. “Researchers are focusing on developing pipes with higher resistance to chemical corrosion.”
   
   （研究者たちは、化学的腐食に対してより耐性の高いパイプの開発に注力している。）
   


3. “Pipe diameter significantly affects fluid flow dynamics in engineering design.”
   
   （パイプの直径は流体力学設計において大きく影響を及ぼす。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. tube（チューブ、管）
   
   
   
   • “tube” は柔らかい素材でできたチューブ状の物も含むため、“pipe” より広い意味を持つ場合があります。
     
   
   


2. conduit（導管）
   
   
   
   • 主に電気配線や機械設備の配管を指すフォーマルな単語。
     
   
   


3. duct（ダクト）
   
   
   
   • 空調などのためのダクトに使われる。ガスや空気の移動手段に限定される傾向。
   
   

反意語 (Antonyms)

明確な反意語はありませんが、パイプで物を通さないような「固体の棒 (rod)」などは役割としては反対といえます。

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)

• アメリカ英語: /paɪp/
  


• イギリス英語: /paɪp/

どちらも同じ発音で、1音節、語頭が強く発音されます。

よくある発音の間違い

• /pɪp/ と短い母音で発音してしまうケースがありますが、実際は “パイプ” のように二重母音 /aɪ/ で発音します。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “pipe” は短くて覚えやすいですが、“pype” や “pipee” といった誤りがたまに見られます。
  


• 同音異義語との混同: 同じ発音の単語は特にありません。ただし “piper” など関連語との区別は必要です。
  


• 試験対策: TOEIC や英検などでも「配管」や「水漏れ」の文章中で登場する場合があります。基礎単語なので必ず押さえておきましょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「パイプ」の形そのものをイメージすると覚えやすい。
  


• “pipe” の “i” は「アイ」と伸ばして発音し、見た目もストローなどの管をイメージしてみましょう。
  


• “pipe dream（非現実的な夢）」のイディオムをセットで覚えると、印象に残りやすいです。

以上が名詞 “pipe” の詳細解説です。幅広いシーンで登場し、身近なところにも存在する単語なので、ぜひ覚えておきましょう。