元となった辞書の項目
knowledge
IPA(発音記号)
解説
1. 基本情報と概要
単語: knowledge
品詞: 名詞 (不可算名詞)
意味(英語): information, understanding, or skill that one gets from experience or education
意味(日本語): 経験や学習によって得られる情報や理解、技能のことです。ものごとを知っているという状態を表し、「知識」という意味を持ちます。日常会話からビジネス、学問など、多彩な文脈で使われる便利な単語です。
- CEFRレベルの目安: B2(中上級)
→ 日常会話などでもよく出てくる重要な単語であり、中級以上なら確実に知っておきたい語彙です。
活用形
- knowledge は不可算名詞であり語尾変化はありません。可算形で使う場合は
piece of knowledge
のように表現することが多いですが、一般的には不可算として扱われます。
他の品詞形
- 動詞: know (知る)
- 形容詞: knowledgeable (博識な、知識の豊富な)
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “know” → 「知る」という意味を持つ動詞。
- 接尾語: “-ledge” → 古英語に由来し、「状態」「行為」を表す名詞化の要素。
派生語や類縁語
- knowledgeable: 「博識な」「物知りの」(形容詞)
- acknowledge: 「認める」「了承する」(動詞) - “acknowledgment” という名詞形もあり。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- gain knowledge / 知識を得る
- acquire knowledge / 知識を習得する
- broaden one’s knowledge / 知識を広げる
- share knowledge / 知識を共有する
- apply knowledge / 知識を応用する
- a wealth of knowledge / 豊富な知識
- prior knowledge / 事前知識
- theoretical knowledge / 理論的知識
- practical knowledge / 実践的知識
- limited knowledge / 限られた知識
3. 語源とニュアンス
- 語源: 中英語 (Middle English) の
knouleche
に由来し、さらに古英語 (Old English) の “cnāwan” (知る) が語源。 - 歴史的用法: 古くから「知ること」に関連する中核的な名詞として使われてきました。
- ニュアンス・使用時の注意: フォーマル/カジュアルどちらでも使えます。不可算名詞なので、冠詞を付ける場合はそのまま “the knowledge” (特定の知識) となり、数えられない点に注意が必要です。
4. 文法的な特徴と構文
- 不可算名詞(uncountable noun): 「知識は~」と一般論を述べるときは
Knowledge is ~
のように単数扱い。 - よくある構文・イディオム:
- “Knowledge is power.” : 「知識は力である。」(有名な格言)
- “common knowledge” : 「常識」(誰もが知っている知識)
- “to my knowledge” : 「私の知る限り」(主観的表現)
- “Knowledge is power.” : 「知識は力である。」(有名な格言)
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “Knowledge is something we gain every day, even from simple experiences.”
「知識は毎日のちょっとした経験からも得られるものだよ。」 - “I don’t have enough knowledge about gardening. Could you teach me?”
「ガーデニングについて十分な知識がないんだ。教えてもらえる?」 - “Reading books is a great way to expand your knowledge.”
「読書は知識を広げる素晴らしい方法だよ。」
(2) ビジネスシーンでの例文
- “Our company encourages employees to share knowledge across departments.”
「当社では部署間での知識共有を推奨しています。」 - “She has extensive knowledge of market trends, which makes her a valuable asset.”
「彼女は市場動向について非常に豊富な知識を持っているので、大きな戦力になっています。」 - “Investing in training programs is crucial for improving the overall knowledge in the team.”
「研修プログラムへの投資は、チーム全体の知識向上のために重要です。」
(3) 学術的な文脈での例文
- “This theory builds on previous knowledge in the field of quantum mechanics.”
「この理論は量子力学の既存の知識を基にしています。」 - “Scholars have contributed a vast amount of knowledge to this subject over the centuries.”
「何世紀にもわたり、学者たちはこの分野に膨大な知識を蓄積してきました。」 - “The conference aims to foster knowledge exchange among international researchers.”
「その学会は国際的な研究者同士での知識交換を促進することを目的としています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- understanding (理解): 「知識」よりも、個人的な解釈や内面化した理解にフォーカスしたニュアンス
- awareness (認識): あることを意識できている状態を指す
- expertise (専門知識): 特定の分野で高度な技能・知識を持つこと
反意語
- ignorance (無知): 知識がない、または不足している状態
- inexperience (未経験): 経験を通じた知識がない状態
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- イギリス英語 (BrE): /ˈnɒl.ɪdʒ/
- アメリカ英語 (AmE): /ˈnɑː.lɪdʒ/ または /ˈnɒl.ɪdʒ/
- イギリス英語 (BrE): /ˈnɒl.ɪdʒ/
- アクセント (強勢): 最初の音節「knowl-」に強勢が置かれます。
- よくある発音の間違い: “k” の音は発音しない点 (“k” は黙字になる)。また、日本語の「ノウレッジ」のように平坦に発音すると不自然になりがちなので注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “knowlege” のように “d” を抜かしてしまうミスが多いので要注意。
- 同音異義語との混同: “acknowledge” とはスペルが似ていますが、意味が異なるため混同しないように注意。
- TOEIC・英検出題傾向: ビジネスや学術的テキストで “knowledge” はよく出てきます。不可算名詞である点を問う問題が出やすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「know (知る)」 + 「-ledge (状態を表す)」 → 「知っている状態」 = 「知識」と覚えるとよいでしょう。
- “k” は発音しないのにスペルには含まれるので、頭文字の “k” はサイレントであることを重要ポイントとして意識しましょう。
- 「知識は力」という有名なフレーズ “Knowledge is power.” をセットで覚えるのも有効です。
以上が “knowledge” の詳細な解説です。学習時には、不可算名詞として扱う点と、スペルミスやサイレント“k”に注意してください。しっかり身につけておくと、さまざまな場面で役立つ単語です。
意味のイメージ
意味(1)
《時にa ~》知識,精通,認識,理解
意味(2)
(…を)知っていること《+that 節》