最終更新日:2024/06/11
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He plays a musical instrument.

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元となった辞書の項目

instrument

名詞

〈C〉(主として精密な) 器具 / 楽器 / 手段

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解説

1. 基本情報と概要

単語: instrument

品詞: 名詞 (可算名詞)

意味(英語): A tool or device, especially one used for a particular task such as measuring, cutting, or producing music.

意味(日本語): 特定の目的のために使用される道具や装置のことです。特に楽器や計測器など、何かを行うためのツールを指します。たとえば「ピアノ」という楽器や「体温計」のような計器も “instrument” と言えます。「道具」として一般的に使いつつも、音楽の分野で「楽器」を意味する場合が多い単語です。


  • 活用形: 名詞なので動詞のような活用変化はありませんが、複数形は “instruments”。

  • 他の品詞形: 形容詞形は “instrumental” (楽器による、重要な役割を果たす、など)。動詞 “to instrument” は比較的まれですが、オーケストラの編曲などで「楽器編成をする」という意味で使われることもあります。

CEFRレベル: B2(中上級)


  • A1:超初心者

  • A2:初級

  • B1:中級

  • B2:中上級 ← “instrument” は抽象的な文脈(計器、金融、法律など)でも使われるため、やや高めのレベルです。

  • C1:上級

  • C2:最上級


2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: “in-”


    • ラテン語由来で「中に」「~へ」というニュアンスを含む場合が多いですが、ここでは必ずしも明確な接頭語的機能を持つわけではありません。


  • 語幹: “stru” (ラテン語 “struere” = 組み立てる、構築する)

  • 接尾語: “-ment” (動詞を名詞化する働きをする接尾語)

「何かを組み立てる・構築するためのもの」という語源から、“instrument” は何かを行うための「手段や道具」という意味合いを持ちます。

派生語や類縁語


  • instrumental (形容詞): 楽器による、重要な役割を果たす

  • instrumentation (名詞): 計装、器具の装備、または曲の編成・楽器法

  • instrumentalist (名詞): 演奏家(特にある特定の楽器を演奏する人)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. musical instrument(音楽の楽器)

  2. surgical instrument(外科手術用の器具)

  3. precision instrument(精密機器)

  4. measuring instrument(測定器具)

  5. control instrument(制御装置)

  6. financial instrument(金融証券・金融派生商品など)

  7. legal instrument(法的文書・法的手段)

  8. instrument panel(計器パネル、ダッシュボード)

  9. instrument cluster(自動車のメーター類が集まった部分)

  10. instrument flight(計器飛行)


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の “instrumentum”(道具、器具)から。そこから古フランス語を経て中英語に入り、「道具」や「手段」を意味するようになりました。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 「道具」全般を指すよりは、特別な目的のために作られた器具のイメージが強いです。

  • 音楽の文脈では「楽器」全般を指し、非常に一般的な単語です。

  • 医療・工学・金融・法など専門領域では、特定の機能を持った器具や文書を指すことが多く、フォーマルな響きがあります。

  • 口語では「楽器」の意味で日常的に使われることが多いですが、「計器」「道具」という意味ではややフォーマル寄りの用法もよく見られます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: a(n) instrument / instruments

  • 「複数形」にして具体的な「たくさんの器具・楽器」を言える。

  • 時に比喩的に “instrument of change” のように「変化の手段」という抽象的な意味でも使われる。

一般的な構文・イディオム


  • be an instrument of ~: (~の)手段となる


    • 例: He was an instrument of peace.(彼は平和の手段となった/平和をもたらす存在だった)


フォーマルな場面では「legal instrument」で「法的文書」を意味するなど、契約や公的機関の場面で使用されます。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I can’t wait to learn a new instrument; maybe the guitar this time!”


    • 「新しい楽器を習うのが待ちきれない。今度はギターをやってみようかな!」


  2. “Do you have any musical instruments in your house?”


    • 「家に何か楽器はある?」


  3. “I need a proper measuring instrument to check the temperature accurately.”


    • 「正確に温度を測るには適切な計測器が必要だよ。」


ビジネスシーンでの例文


  1. “We believe these financial instruments will help diversify our portfolio.”


    • 「これらの金融商品は私たちの投資ポートフォリオを多様化するのに役立つと考えています。」


  2. “Could you explain how this instrument panel operates?”


    • 「この計器パネルの操作方法を説明していただけますか?」


  3. “A well-designed survey can be a powerful instrument for market research.”


    • 「よく作られたアンケートは、市場調査にとって強力な手段になり得ます。」


学術・専門分野での例文


  1. “This laboratory instrument measures the concentration of chemicals in the sample.”


    • 「この実験室用装置は、サンプル中の化学物質の濃度を測定します。」


  2. “The artist used various instruments to create unique soundscapes.”


    • 「そのアーティストは、さまざまな楽器を使って独特の音の世界を作り出しました。」


  3. “A scalpel is a surgical instrument commonly used in operations.”


    • 「メスは手術で一般的に使われる外科用器具です。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. tool(道具)


    • より一般的な「道具」を指す。日常的・広範囲に使われる。


  2. device(装置)


    • 機械的な仕組みを伴うことが多い。技術的イメージが強い。


  3. apparatus(装置 / 器具一式)


    • 科学実験の器具などで使われるフォーマルな単語。


  4. implement(道具 / 用具)


    • 農具や道具類など物理作業に関連するコロケーションが多い。


反意語

厳密な「反意語」はないが、「何かを行う具体的な道具」とは逆に、


  • “concept”(概念)や “abstract idea”(抽象的な考え)などの形のないものが対照的な存在となる。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈɪn.strə.mənt/

  • アメリカ英語: [イン(強)-ストゥラ-メント]

  • イギリス英語: [イン(強)-ストゥラ-メント]

  • 強勢は最初の “in” の部分に置かれます。

よくある発音の間違い:


  • “instrument” を “insterment” のように /t/ を余計に入れてしまうミス。

  • アクセントを後ろにずらして “in-stru-MENT” と言ってしまうことなど。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “insturment” や “instrament” など、文字の位置を入れ替えてしまうミス。

  • 同音異義語: 特にありませんが、複数形 “instruments” で最後の “s” を発音しないミスに注意。

  • TOEICや英検など では、「楽器」の意味よりも「計測器」や「金融商品」といった専門的意味で登場する可能性があるので文脈を把握することが重要。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音楽 = 楽器 = instrument と覚えておくとイメージしやすいです。

  • “in” + “stru” (build) + “-ment” で、「内部で構築されるもの」→「何らかの機能がまとめられた道具」というイメージ。

  • 学習テクニックとして、音楽×道具×計測×金融など、さまざまな分野で使われる共通ワードだと頭に入れておくと応用がききます。

以上が “instrument” の詳細な解説です。音楽から専門機器まで幅広く使われる汎用性の高い単語なので、文脈ごとに意味を押さえて使いこなしましょう。

意味のイメージ
instrument
意味(1)

(またmusical instrument)楽器)

意味(2)

手段,方便(means);(人の)手先

意味(3)

法律文書(証書・遺書・協定書・約束手形など)

意味(4)

(主として精密な)器具,器械,計器

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