entertain
以下では、動詞「entertain」について、学習者向けに詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
entertain (動詞)
- 意味(英語): to keep someone interested or amused; to host someone in a welcoming way; to consider or allow oneself to think about (an idea or possibility)
- 意味(日本語): (人を)楽しませる、もてなす、(考えなどを)心に抱く・検討する
この単語は、誰かを楽しませたり、もてなしたりする際に使われます。また、「entertain an idea」のように、「考えを受け入れる・抱く」という少し抽象的な意味でも使われます。普段は「人を楽しませる」ニュアンスが強いので、コンサートやパーティーなど「楽しい場面」で多く聞かれます。
- 品詞: 動詞 (他動詞)
活用形:
- 現在形: entertain / entertains
- 進行形: entertaining
- 過去形・過去分詞形: entertained
- 現在形: entertain / entertains
他の品詞形:
- entertainment (名詞): 娯楽、エンターテイメント
- entertainer (名詞): エンターテイナー、芸能人
- entertaining (形容詞): 楽しませるような、愉快な
- entertainment (名詞): 娯楽、エンターテイメント
CEFRレベル目安: B2(中上級)
- B2: 日常会話・文章でも活発に使われ、人を楽しませたり考えを表明したりする幅広いシーンで使われる単語。
2. 語構成と詳細な意味
「entertain」は、ラテン語由来の「inter(間で)+ tenere(保つ)」が変化した形だと言われており、もともとは「保ち続ける」「相手を引きとどめる」ようなニュアンスを持ちます。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- entertain guests
ゲストをもてなす - entertain a crowd
観客を楽しませる - entertain the possibility
可能性を考慮する - entertain an idea
アイデアを検討する - entertain with jokes
冗談で楽しませる - be entertained by
~によって楽しませられる - thoroughly entertain
徹底的に楽しませる - aim to entertain
楽しませることを目的とする - fail to entertain
楽しませることができない - entertain oneself
自分自身を楽しませる
3. 語源とニュアンス
- 語源:
ラテン語「inter(間)」+「tenere(保つ)」→「entretenir (フランス語)」→「entertain (英語)」という流れで変化したと言われます。 ニュアンス・使われ方:
- 「人を楽しませる」意味では、ショーやパーティー、テレビ番組などで多用されます。
- 「考えを抱く・熟慮する」意味では、少しフォーマル気味の表現で、文章やビジネスの場面でも見られます。
- 「人を楽しませる」意味では、ショーやパーティー、テレビ番組などで多用されます。
使用時の注意点:
- 「entertain guests」のように、客を招いてもてなす場合はややフォーマルからカジュアルまで幅広く使えます。
- 「entertain an idea/possibility」と言うと、ややフォーマルで抽象的な響きがあります。
- 「entertain guests」のように、客を招いてもてなす場合はややフォーマルからカジュアルまで幅広く使えます。
4. 文法的な特徴と構文
- 動詞の使い分け:
- 他動詞:目的語が必要(「誰かを・何かを楽しませる」)
- 「entertain an idea」のように目的語が概念の場合にも使える
- 他動詞:目的語が必要(「誰かを・何かを楽しませる」)
一般的な構文:
- 「entertain + 目的語」: (人を)楽しませる / (考えを)検討する
- 「entertain + oneself」: 自分自身を楽しませる
- 「entertain + 目的語」: (人を)楽しませる / (考えを)検討する
イディオム・表現:
- “to entertain the thought/idea”: その考えを検討する
- “to entertain doubts”: 疑念を抱く
- “to entertain the thought/idea”: その考えを検討する
フォーマル/カジュアル:
- 「entertain guests」や「entertain an idea」は、ビジネス文書や会社のパーティーなどフォーマルな場面でも使われやすい。
- この単語の本質は「楽しませる」なので、カジュアル会話にも自然に登場する。
- 「entertain guests」や「entertain an idea」は、ビジネス文書や会社のパーティーなどフォーマルな場面でも使われやすい。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I often entertain my family and friends with my cooking.”
(私は家族や友達を料理でもてなすことが多いです。)“Will you entertain the kids while I finish cleaning the house?”
(家の掃除を終わらせる間、子どもたちを楽しませてくれない?)“I need some new board games to entertain myself at home.”
(家で自分を楽しませるために、新しいボードゲームが欲しいな。)
(2) ビジネスでの例文
“We plan to entertain our foreign clients at a local restaurant this evening.”
(今晩、海外からの顧客を地元のレストランでもてなす予定です。)“Before rejecting the proposal, let's entertain the possible benefits it might bring.”
(提案を却下する前に、もたらされる可能性のあるメリットを検討してみましょう。)“Our CEO always entertains inquiries from employees about new ideas.”
(社長は常に新しいアイデアに関する従業員の問い合わせを受け入れています。)
(3) 学術・フォーマルな文脈での例文
“The conference keynote speaker was invited to entertain questions from the audience.”
(その学会の基調講演者は、聴衆からの質問を受け付けるよう招かれました。)“In this paper, we will entertain several theoretical possibilities.”
(本論文では、いくつかの理論的可能性を検討します。)“She entertained doubts regarding the reliability of the research data.”
(彼女は、その研究データの信頼性に疑念を抱きました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms):
- amuse(楽しませる)
- 「笑わせる・面白がらせる」というニュアンスが強い
- 「笑わせる・面白がらせる」というニュアンスが強い
- delight(喜ばせる)
- 「大いに喜ばせる」イメージ
- 「大いに喜ばせる」イメージ
- engage(興味を引く)
- 相手を引き込む、集中させる意味合い
- 相手を引き込む、集中させる意味合い
- please(喜ばせる)
- 「満足させる」ニュアンス
- 「満足させる」ニュアンス
- interest(興味を持たせる)
- 関心を引くイメージ
- amuse(楽しませる)
反意語 (Antonyms):
- bore(退屈させる)
- ignore(無視する)
- neglect(顧みない、放っておく)
- bore(退屈させる)
たとえば、「entertain」は相手を楽しい気持ちにさせる意味を込めるのに対し、「bore」は退屈させる真逆のニュアンスです。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌen.t̬ɚˈteɪn/ (米), /ˌen.təˈteɪn/ (英)
- アクセント: en-ter-TAIN
第3音節「tain」に強勢が置かれます。 - アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語:/ˌen.t̬ɚˈteɪn/(rの発音がはっきり)
- イギリス英語:/ˌen.təˈteɪn/(rの発音が曖昧)
- アメリカ英語:/ˌen.t̬ɚˈteɪn/(rの発音がはっきり)
- よくある間違い:
- “enter” と “entertain” の混同
- アクセント位置が間違って「EN-ter-tain」のようになってしまうこと
- “enter” と “entertain” の混同
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “entertain” の middle 部分 “tain” を “tain” としっかり覚える(“tain”を“tian”や“tainn”と書き間違えないように注意)。
- 同音異義語: 直接の同音異義語はないが、似たスペルの “enterprise” や “entire” と混同しやすい学習者もいるので注意。
- 試験対策:
- TOEIC・英検: ビジネスシーンやパーティー、イベントに関する文章で「もてなす」という意味合いの選択肢としてよく登場する。
- 「entertain an idea / possibility」のような熟語的表現も文法問題で出題される場合あり。
- TOEIC・英検: ビジネスシーンやパーティー、イベントに関する文章で「もてなす」という意味合いの選択肢としてよく登場する。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ: 「inter(間で)+ tenere(保つ)」=人の間で保つ → 相手を引きつけ続ける → 「楽しませる」「考え続ける」
- 覚え方のコツ: “enter + tain” と分解してイメージを膨らませ、「人がなかに(enter)入ってしっかり滞在(tain)できるように」もてなす、というストーリーにすると、スペルも捉えやすくなります。
- 勉強テクニック:
- 例文を音読することで発音とアクセントを定着させる。
- コロケーション(entertain guests, entertain an idea)をまとめて覚えると使える文脈が広がる。
以上が、動詞「entertain」の詳細解説です。パーティーで相手を楽しませるシーンはもちろん、ビジネスや学術論文で「何かを考慮・検討する」というシーンにも使える単語なので、ぜひ使い方をマスターしてみてください。
〈人〉‘を'もてなす,歓待する
〈感情・意見・計画など〉‘を'心に抱く
客を呼ぶ,客をもてなす,歓待する
〈人〉‘を'楽しませる