最終更新日:2025/02/25

木から大きな割れる音が聞こえた。

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I heard a loud crack coming from the tree.

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元となった辞書の項目

crack

名詞

〈C〉割れ目, ひび / バン,ガチャッ (物が壊れたり銃声などの音)

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解説

以下では、名詞としての「crack」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: crack

品詞: 名詞 (ただし「crack」は動詞や形容詞としても使われます)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • B2: 語彙や表現が広がり、抽象的な内容にも対応できるレベル

意味(英語・日本語)


  1. (物の表面などにできた) ひび、割れ目

    └ A narrow gap or line on the surface of something where it has split slightly.

    「物の表面にできた細い割れ目やヒビのことです。壁や窓ガラス、地面などにできた割れ、ひび割れを指します。」


  2. パキッとした音、鋭い音

    └ A sharp snapping sound (e.g., a crack of thunder).

    「雷や枝が折れる音など、鋭く短い音を表します。」


  3. (英俗的に) 言葉の応酬、からかい、冗談

    └ A witty or sarcastic remark (colloquial usage).

    「冗談やちょっとキツめのからかいなどを指すこともあり、口語的・スラング的表現です。」


「こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です」


  • 物理的な割れ目やヒビの描写に使います。

  • 突然の鋭い音を表現するときにも使えます。

  • 口語で誰かの冗談や軽口を表すときにも用いられます。

活用形と他の品詞


  • 名詞: crack (複数形: cracks)

  • 動詞: to crack (三人称単数形: cracks, 過去形: cracked, 過去分詞: cracked, 現在分詞: cracking)

    例) “He cracked the glass.” (彼はガラスを割った)

  • 形容詞: cracked (ひびの入った)

    例) “The cracked cup” (ひびが入ったカップ)


2. 語構成と詳細な意味

「crack」は接頭語・接尾語を特に含まない一語の単語であり、語幹全体が「crack」です。動詞形の“to crack”や形容詞形の“cracked”などに派生します。

関連語・派生語


  • crackle: パチパチと音を立てる (動詞) / パチパチという音 (名詞)

  • cracking (形容詞、口語): “cracking job” = 「素晴らしい仕事」

    (英語圏、とくにイギリス英語で「素晴らしい」の意味で強調用に用いられることがあります)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. a hairline crack(ヘアライン状の極めて細いひび)

  2. a crack in the wall(壁のひび)

  3. through the cracks(隙間を通り抜けて、見落とされて)

  4. crack of dawn(夜明け、早朝)

  5. crack in the glass(ガラスのひび)

  6. a crack of thunder(雷の一撃の音)

  7. a crack joke(軽口、冗談)

  8. a small crack(小さなひび)

  9. fill a crack(ひびを埋める/補修する)

  10. crack in the foundation(基礎部分の割れ)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古英語の “cracian” という動詞に由来し、「音を立てて割れる・裂ける」という意味を持っていました。

  • 歴史的使用: 当初は「パキッという音」を指していましたが、転じて物理的な亀裂や、「何かが割れる(裂ける)」イメージ全般に拡張されました。

  • ニュアンス / 使用時の注意:


    • 物理的な「割れ目・ひび」を表すときにはカジュアルからフォーマルまで幅広く使えます。

    • 「冗談」の意味では砕けた口語的表現です。書き言葉ではあまり使いません。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: 基本的に「数えられるひび・割れ目」として使われるため、可算名詞 (a crack / cracks) です。

  • 使用シーン:


    • フォーマル/カジュアルいずれでもOK(ひびや割れの意味)。

    • 冗談を指す場合は口語的でカジュアル。


  • イディオム:


    • “at the crack of dawn” = 夜明け早々に

    • “paper over the cracks” = 物事の問題を上辺だけ取り繕う



5. 実例と例文

ここでは日常会話・ビジネス・学術的文脈など、さまざまな場面の例文を示します。

日常会話 (3例)


  1. “There’s a crack in my phone screen—how did that happen?”

    「スマホの画面にヒビが入ってるんだけど、どうしてこうなったんだろう?」


  2. “I heard a loud crack when you sat on that old chair.”

    「君があの古い椅子に座ったとき、バキッて大きな音がしたよ。」


  3. “He made a crack about my haircut, but I just laughed.”

    「彼は私の髪型についてからかったけど、私はただ笑っていたよ。」


ビジネス (3例)


  1. “We need to fix the cracks in the warehouse floor immediately for safety reasons.”

    「安全のために、倉庫の床にあるひび割れをすぐ修理する必要があります。」


  2. “Please inspect the walls for any signs of cracks or leaks.”

    「壁にひびや漏れがないか確認してください。」


  3. “Some minor cracks in the data system were found during the security audit.”

    「セキュリティ監査で、データシステムに軽微な問題点があるとわかりました。」


学術的な文脈 (3例)


  1. “The researchers examined the micro-cracks in the crystalline structure.”

    「研究者たちは結晶構造内にある微小な亀裂を調査しました。」


  2. “Crack propagation in metals is a key subject in material science.”

    「金属の亀裂進展は材料科学の主要な研究テーマです。」


  3. “This study focuses on crack growth analysis under cyclical stress.”

    「本研究では、繰り返し応力下における亀裂拡大解析に焦点を当てています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. fissure (フィッシャー)「割れ目、深い亀裂」


    • crack よりも深く幅のある亀裂を示すことが多い。地表の亀裂など大きめのものに使われる。


  2. fracture (フラクチャー)「骨折、破損」


    • crack よりも壊れた度合いが深い時に使われる印象。特に骨折に関する文脈で多い。


  3. split (スプリット)「割れ目、分割」


    • 同じく割れる意味だが、物が完全に二つに分かれている・切り離されているニュアンスが強い。


反意語


  • seal (シール)「密閉、封をする」


    • crack が「割れ目」を指すのに対し、seal は「隙間を完全になくす」という反対の動きを表す。


  • closure (クロージャー)「閉鎖、閉じること」


    • “closure” は主に抽象的・物理的にも「閉じる」イメージで、隙間や割れ目をなくす場合に対比的。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /kræk/

  • 強勢 (アクセント): ク・ラック (単音節のため語頭に自然にアクセント)

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “æ” の音がやや強い場合があります。

  • よくある発音の間違い: “crack” と “clack” (/klæk/) の混同。子音が “r” か “l” かで異なります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “crak” や “cracke” と誤記することがある。しっかり “crack” と書くように注意。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、“crack” は動詞・名詞・形容詞が同形なため紛らわしい。文脈で見極めましょう。

  • 試験対策: TOEIC などでは「亀裂」「問題点」の意味で出題されることがあり、会社の建物や商品の不良箇所などの文脈で出る可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「パキッと割れる」音をイメージすると分かりやすいです。

  • 「ひび割れるイメージ」+「音」という感覚で覚えると記憶に残りやすいです。

  • “Crack of dawn” の表現で「夜明け(= dawn)」とともに「パキッと新しい日が始まる」イメージを持つと使いやすいでしょう。


以上が、名詞「crack」の詳細な解説です。壁のヒビから冗談の意味まで、文脈にあわせて上手に使い分けてみてください。

意味のイメージ
crack
意味(1)

割れ目,ひび,きず;(戸・窓の)わずかの開き

意味(2)

パチッ,ピシッ,バン,ガチャッ(物が壊れたり銃声などの音)

意味(3)

強い一撃

意味(4)

(声の)しゃがれ,うわずり;声変り

意味(5)

《話》瞬間,一瞬

意味(6)

気のきいた言葉;皮肉;冗談

意味(7)

《話》(…の)機会,試み《+at+(do*ing*)》

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