最終更新日:2025/11/30

私は一人でピザを全部食べました。

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I ate the whole pizza by myself.

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元となった辞書の項目

whole

形容詞

《the ~,one's ~ の形で名詞の前に用いて》全体の,全部の,全… / 《名詞の前にのみ用いて》(時間・距離などが)まる…,満… / (物が)完全な,欠けていない;《名詞の後に置いて》丸ごとで,ひとかたまりに / 《冠詞をつけずに複数名詞の前に用いて》ひじょうに多くの / 《古》(人が)無傷の,(肉体的に)健康な / 整数の,分数を含まない

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解説

以下では、形容詞 “whole” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: whole

品詞: 形容詞 (名詞として使われる場合もあります)

意味(英語・日本語両方)


  • 英語: entire, complete, not divided or broken into parts.

  • 日本語: 「全体の」「全部の」「完全な」の意味です。

「whole」は、「部分的」ではなく「完全に全部そろっている」というニュアンスを表すときに使います。たとえば、「ケーキを丸ごと一つ全部」というように、部分的な欠けがなく“すべて”というイメージを強調します。

活用形と品詞の変化


  • 形容詞の場合: whole (比較級: more whole は通常使わず、形容詞 “whole” は「全部」「完全」であるかどうかの絶対性を示すため、比較・最上級は基本的に使いません。)

  • 名詞として “the whole of…” の形で “全体、そのすべて” を指すことがあります。


    • 例) The whole of the story (物語全体)


主に “whole” は CEFR レベルでは B1(中級) くらいで登場すると考えられます。B1 は「日常生活や学校生活で使いそうな、基本的な語彙をある程度理解できるレベル」です。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • “whole” は明確な接頭語・接尾語に分解できる単語ではありません。古英語由来の単語のため、接頭辞や接尾辞が明確に付いているわけではありません。

派生語や類縁語


  • “wholly” (副詞): 完全に、すっかり

  • “wholeness” (名詞): 完全である状態、全体性

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. the whole world


    • 世界全体


  2. a whole day


    • 丸一日


  3. the whole time


    • その間ずっと(全時間)


  4. the whole piece (of something)


    • 〜を丸ごと一切れ


  5. the whole situation


    • 状況全体


  6. the whole truth


    • 真実そのもの(完全な真実)


  7. the whole story


    • 物語全体 (話の全容)


  8. the whole family


    • 家族全員


  9. a whole set


    • 一式まるごと


  10. a whole new perspective


    • まったく別の新しい視点



3. 語源とニュアンス

語源


  • “whole” は古英語の “hāl” (healthy, unhurt) にさかのぼります。もともとは「傷がない」「完全無欠の」という意味があり、それが転じて「全部そろった」「完全な」という意味に派生してきました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「部分」ではなく「すべて」を強調するときに用いられます。「全体像」を伝えたい時や「欠けていない」を表したい時に使われます。

  • 口語でも文書でもいずれもよく使われる単語です。カジュアルからフォーマルまで幅広い場面で使用できます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 “the whole (of) + 名詞”

    例) The whole of the cake was eaten. (ケーキ全部が食べられた)

  • 形容詞として名詞の前に置き、対象が「全体」であることを示す。

    例) The whole cake is too big for me. (まるごと一つのケーキは私には大きすぎます)


  • 可算・不可算の違い


    • “whole” は形容詞としての用法が中心なので、名詞が可算でも不可算でも、対象を「まるごと全部」と言う表現に使えます。

    • The whole country (国全体、不可算扱いの場合が多い)

    • The whole book (本一冊全部、可算名詞)


  • 注意点: 「完全であるか不完全であるか」を二分的に示す表現なので、比較級・最上級は通常つかわれません。



5. 実例と例文

日常会話


  1. “I spent the whole day cleaning my room.”


    • 「一日中ずっと部屋を掃除していたんだ。」


  2. “Let’s watch the whole movie without pausing.”


    • 「映画を途中で止めずに最後まで見ようよ。」


  3. “Did you really eat the whole pizza by yourself?”


    • 「本当にピザを丸ごと一枚一人で食べたの?」


ビジネス


  1. “We need to consider the whole project timeline before making a decision.”


    • 「意思決定をする前にプロジェクト全体のスケジュールを考慮する必要があります。」


  2. “The whole report must be reviewed by the end of the week.”


    • 「週末までにレポート全体を精査しなくてはなりません。」


  3. “He presented the whole budget breakdown to the board.”


    • 「彼は取締役会に予算の詳細をすべて説明しました。」


学術的な文脈


  1. “The study analyzes the whole data set rather than sampling.”


    • 「この研究はサンプリングするのではなく、データセット全体を分析しています。」


  2. “We need to examine the whole body of research on this topic.”


    • 「このトピックに関する研究全体を精査する必要があります。」


  3. “The hypothesis considers the organism as a whole system.”


    • 「この仮説は生体を一つの完整なシステムとして捉えています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “entire” (完全な、全体の)


    • “entire” は “whole” よりもやや改まった表現です。ニュアンス的には「分割なしに全部」を指す点は同じです。

    • 例) “He read the entire book in one day.” (彼は本を丸ごと1日で読んだ。)


  2. “complete” (完全な、完了した)


    • 「欠けがない」という点では似ていますが、“complete” は「終了・完了している」というニュアンスが強いです。

    • 例) “The building is now complete.” (建物が今完成した。)


反意語


  • “partial” (部分的な)


    • “whole” の反意語として、対象が一部だけを示す語として使われます。

    • 例) “The information we received was partial, not the whole story.” (受け取った情報は部分的で、全体像ではなかった。)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /hoʊl/ (アメリカ英語), /həʊl/ (イギリス英語)

  • アメリカ英語では「ホウル」、イギリス英語では「ホウル」のように発音しますが、母音の微妙な違いに注意してください。

  • “w” の音は発音しませんので、つづりに “w” があるのに /w/ の音がない点が混乱しがちです。

  • アクセントはひとつの音節だけなので、強勢は「このひと音節全体」につきます (HOLE)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “hole” (穴) と混同しやすい。スペルの“w” を抜かすと “穴” という全く違う意味の単語になるので注意。

  • 発音: “whole” と “hole” は音が同じ (同音異義語) ですが、スペルの違いに気を付けましょう。

  • 資格試験 (TOEIC・英検など) では“the whole of + 名詞”や「〜 as a whole」の形(全体として〜)などがよく出題されます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ホール」=「全部」「完全」というイメージを持ち、“w” は発音しないにもかかわらず、つづりには欠かせないと覚えるといいでしょう。

  • “whole” = “holy” (神聖な) と古英語では関連があるともされ、「傷や欠損がなく聖なる」という古いイメージで覚えると印象に残りやすいかもしれません。

  • “hole” (穴) と対比して、「穴がない」→「欠けていない」→「全体」である、とイメージするのも覚えやすいコツです。


以上が、形容詞 “whole” に関する詳細解説です。学習の参考にしてください。

意味のイメージ
whole
意味(1)

《the ~,one's ~ の形で名詞の前に用いて》全体の,全部の,全…

意味(2)

《名詞の前にのみ用いて》(時間・距離などが)まる…,満…

意味(3)

(物が)完全な,欠けていない;《名詞の後に置いて》丸ごとで,ひとかたまりに

意味(4)

《冠詞をつけずに複数名詞の前に用いて》ひじょうに多くの

意味(5)

《古》(人が)無傷の,(肉体的に)健康な

意味(6)

整数の,分数を含まない

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