元となった辞書の項目
name
解説
1. 基本情報と概要
単語: name
品詞: 名詞 (countable noun)、ただし動詞としても使用可能
- 英語での意味: A word by which a person, place, or thing is known or addressed.
- 日本語での意味: 「名前」。人やモノを呼ぶときに使う称呼や呼び名です。「誰かや何かを識別するための単語」というニュアンスで、非常に基本的で日常的な単語です。
CEFRレベル目安: A1(超初心者)
初歩から頻繁に登場する重要単語で、日常生活のあらゆる場面で耳にする単語です。
活用形
- 名詞: name (単数形)、names (複数形)
- 動詞形: to name (~に名前をつける)、named, naming
- 例: “He named his dog Buddy.”(彼は自分の犬にバディと名付けた)
- 形容詞形(派生語): nameless (名前のない) など
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語や接尾語の要素は特になし
- 語幹 “nam-” は古英語 “nama” に由来
他の単語との関連(派生語・類縁語など)
- nameless: 名前のない
- rename: 再び名前をつける、改名する
- misname: 誤った名前で呼ぶ
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- first name(ファーストネーム / 下の名前)
- last name(ラストネーム / 姓)
- middle name(ミドルネーム)
- family name(姓)
- brand name(ブランド名)
- domain name(ドメイン名)
- maiden name(旧姓)
- household name(よく知られた名前、有名人の名前)
- stage name(芸名)
- name tag(名札)
いずれも「呼ばれ方」や「表札」の意味合いで使われる、「名前」に関連する表現です。
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “nama” を由来とし、さらに遡るとゲルマン祖語 “*namon” に行き着きます。
- 人や物を示す「呼び名」という最も基本的な概念を表す語として、非常に長い歴史があります。
ニュアンスや使用場面
- どのようなシーンでも使われる、非常に一般的な単語です。
- 「呼称」を意味するため、口語でも文語でも頻繁に登場します。文章がカジュアルかフォーマルかを問わず、あらゆるスタイルの英語で使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (countable): 可算名詞のため、不定冠詞 (a name) や複数形 (names) に対応します。
- 例: “I have a name in mind.” / “Many names were submitted.”
- 動詞 (to name ...): 他動詞として使われ、目的語に「名前をつける対象」と「つける名前」をとることが多いです。
- 例: “They named their son James.”
イディオム・構文例
- “In name only” → 「名目上だけで」
- 例: “He is the leader in name only.”(彼は名目上だけのリーダーだ)
- 例: “He is the leader in name only.”(彼は名目上だけのリーダーだ)
- “Call someone names” → 「悪口を言う」
- 例: “Don’t call people names!”(人を悪く呼ぶのはやめなさい!)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “What’s your name?”
- 「あなたの名前は何ですか?」
- 「あなたの名前は何ですか?」
- “I forgot the name of that movie.”
- 「あの映画のタイトル(名前)を忘れちゃった。」
- 「あの映画のタイトル(名前)を忘れちゃった。」
- “Do you have a pet name for your cat?”
- 「猫に何か可愛い呼び名をつけているの?」
ビジネスシーンでの例文
- “Please write your full name on the form.”
- 「用紙にあなたの氏名を記入してください。」
- 「用紙にあなたの氏名を記入してください。」
- “We should establish a strong brand name for our new product.”
- 「新製品のために強力なブランド名を確立すべきです。」
- 「新製品のために強力なブランド名を確立すべきです。」
- “Could you name a few possible candidates for this position?”
- 「このポジションの候補者を数名挙げていただけますか?」
学術的な文脈での例文
- “He is best known for his work in name theory.”
- 「彼は名前理論の研究で最もよく知られています。」
- 「彼は名前理論の研究で最もよく知られています。」
- “We must categorize each specimen and give it a scientific name.”
- 「各標本を分類し、学名をつけなければなりません。」
- 「各標本を分類し、学名をつけなければなりません。」
- “The professor’s name is attached to numerous scholarly papers.”
- 「その教授の名前は多数の学術論文に付されています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- title(称号、肩書)
- 「名前」ではなく「肩書き」のニュアンスが強い。
name
よりもフォーマル。
- 「名前」ではなく「肩書き」のニュアンスが強い。
- designation(指定名称)
- 特定の役割や地位を示す名称。かなりフォーマルで専門的。
- 特定の役割や地位を示す名称。かなりフォーマルで専門的。
- label(ラベル)
- 物に付けるラベル、特に物理的に貼り付けるイメージが強い。
反意語 (Antonyms)
- 反意語としての直接的な語はありませんが、名付けを拒否する・匿名性を示す文脈では “anonymous” などが対極的な意味を持つ場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /neɪm/
- アメリカ英語: [néɪm]
- イギリス英語: [néɪm] (アメリカ英語・イギリス英語でほぼ同じ発音)
- アクセントは 1 音節のみなので特に難しくはありません。
- まれに冒頭の /n/ が弱くなったり /eɪ/ の伸ばしが足りない場合がありますが、比較的発音しやすい語です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “neme” や “naem”などの誤りに注意
- 同音異義語: ほとんどありませんが、”mane”(たてがみ)とやや似ています。ただし、会話の文脈で混同は少ないでしょう。
- 試験対策: TOEICや英検などで頻繁に出題される単語ではないですが、基本語彙としてリスニングやリーディングに頻出します。名前を書く・名簿を確認するなど日常シーンの問題で出題が期待されます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方: 「ネイム」と音読しやすい単語なので、とにかく声に出して使ってみると定着しやすいです。
- 勉強テクニック: 自分の名前や家族や友人の名前を英語で書いてみる、呼んでみるなど、身近な練習が効果的です。
- イメージ: 何かを「呼び出す」スイッチと捉えると覚えやすいかもしれません。名前はものごとを識別し、スイッチのように呼び出せるキーでもあります。
「name」は学習の超基本単語でありながら、実際には動詞としても使われる奥の深い単語です。日常生活でもビジネスでも使用頻度が非常に高いので、確実に自分のものにしておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
《単数形で》名声;評判(reputation)
意味(2)
悪口,悪態
意味(3)
《俗》有名な人
意味(4)
名,名前,姓名;(物の)名称;名義
意味(5)
名のある,有名な,一流銘柄の