dream

1. 基本情報と概要

単語: dream

品詞: 名詞 (可算名詞 / 不可算名詞の両用)

意味（英語）:

• A series of thoughts, images, and sensations occurring in a person's mind during sleep.
  


• A cherished aspiration, ambition, or ideal.
  

意味（日本語）:

• 睡眠中に見る一連の思考やイメージ、感覚
  


• 大切にしている願いや目標、理想

「夢」という場面で使われ、夜に寝ているときに見る映像や、将来こうなりたいという「目標」「理想」のような意味があります。日常会話からビジネスや文学表現まで、幅広い場面で使われる単語です。

活用形:

• 「dream」の複数形：dreams
  


• 「dream」の所有格：dream’s (単数), dreams’ (複数)

他の品詞形:

• 動詞：to dream (例: I dream every night. / 私は毎晩夢を見る)

CEFRレベル: B1（中級）

• 「dream」は比較的初期から学ぶ単語ですが、「理想」や「願望」といった抽象的な用法では中級程度の理解が必要です。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

「dream」は、明確な接頭語・接尾語を含まない英語の古い語源からきた単語です。

• 語幹：dream

関連語・派生語

• dreamer (n.)：「夢見る人」「空想家」
  


• dreamy (adj.)：「夢のような」「ぼんやりした」
  


• daydream (n./v.)：「白昼夢、空想」「空想にふける」

よく使われるコロケーション（共起表現）10選

1. have a dream（夢を見る / 夢を持つ）
   


2. chase one’s dream（夢を追いかける）
   


3. fulfill a dream（夢を実現する）
   


4. sweet dream（甘い夢）
   


5. bad dream（悪い夢）
   


6. dream big（大きな夢を見る）
   


7. dream job（理想の仕事）
   


8. dream come true（夢が叶う）
   


9. dream world（夢の世界）
   


10. beyond one’s wildest dreams（想像を超える夢）

3. 語源とニュアンス

語源

「dream」は古英語の「drēam」からきており、当初は「音楽」「喜び」の意味を持つ言葉でした。中世以降、睡眠時に見るイメージや幻覚の意味へと変化し、さらに現代的な「願望」「理想」の意味へと広がりました。

微妙なニュアンス

• 「夢」という言葉にはロマンチックな響きがあり、ポジティブな文脈で使われることが多いです。
  


• ネガティブな場合でも「悪い夢 (bad dream)」などを表現する際に使えます。
  


• 「理想」「願望」を表す場合は、希望やポジティブな感情が含まれるニュアンスが強いです。

使用シーン

• 口語: 日常会話でよく使われる。「What did you dream about last night?」「It’s my dream to travel the world.」など。
  


• 文章: 小説やポエムなどで、幻想的・詩的な表現によく使われる。
  


• カジュアル / フォーマル: どちらでも使えるが、フォーマルな文章では「aspiration」や「ambition」が用いられる場合もある。

4. 文法的な特徴と構文

1. 可算・不可算名詞としての使い分け

   
   
   • 可算名詞：具体的な「夢」を数える場合 (I had two strange dreams last night.)
     
   
   
   • 不可算名詞：抽象的な「夢」を扱う場合 (I believe in the power of dream.)
   
   



2. 主な構文例

   
   
   • “to have a dream” 「夢を見る／夢を持つ」
     
   
   
   • “to be in a dream” 「夢うつつの状態にある」
     
   
   
   • “beyond one’s dreams” 「～の夢を超えて」
   
   



3. イディオム

   
   
   • “Dream on!” 「夢見てろ！（そんなの無理だ）」（カジュアル・半ば冗談混じり）
     
   
   
   • “In your dreams!” 「ありえないよ！」（皮肉や冗談交じりの返答）
   
   

5. 実例と例文

(1) 日常会話の例文

1. “I had a weird dream last night about flying cats.”
   
   （昨夜は空飛ぶネコについての変な夢を見たよ。）




2. “You should follow your dream no matter what people say.”
   
   （人が何と言おうと、自分の夢を追いかけるべきだよ。）




3. “I’ve been daydreaming all day instead of working.”
   
   （仕事をする代わりに一日中ぼーっと夢想していたよ。）

(2) ビジネスの例文

1. “Her dream is to start her own company one day.”
   
   （彼女の夢はいつか自分の会社を起業することです。）




2. “We want to turn this project into a dream come true for our clients.”
   
   （私たちはこのプロジェクトを、お客様にとっての夢の実現にしたいと考えています。）




3. “My dream job involves both creativity and leadership.”
   
   （私の理想の仕事は、創造性とリーダーシップの両方を伴うものです。）

(3) 学術的な文脈の例文

1. “Scientists have long studied the function of dreams in cognitive processes.”
   
   （科学者たちは長い間、認知プロセスにおける夢の機能を研究してきました。）




2. “Freud’s theory emphasizes the symbolic meaning of dreams.”
   
   （フロイトの理論は、夢の象徴的な意味を重視しています。）




3. “Cultural studies explore how dreams are interpreted differently across societies.”
   
   （文化研究では、社会ごとに夢の解釈がどのように異なるかが探究されています。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語（Synonyms）

1. vision (n.): 将来像、または幻
   
   
   
   • 「夢」よりも「はっきりとした未来像」というニュアンスが強い。
     
   
   


2. aspiration (n.): 強い願望、野心
   
   
   
   • フォーマルな文脈で「夢や目標」を表す際に用いる。
     
   
   


3. ambition (n.): 大きな目標、野心
   
   
   
   • 「野心」「出世欲」というニュアンスが強い。
   
   

反意語（Antonyms）

• “reality (n.)” 「現実」
  
  
  
  • 「夢」に対して「現実」という真逆の概念を表す。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号（IPA）: /driːm/
  


• アメリカ英語 (AmE): [dríːm]
  


• イギリス英語 (BrE): [driːm]
  

長い「ee (iː)」の音に注意してください。どちらの英語でもアクセントは単語の最初にあります。

よくある間違いとして、「ドリーム」ではなく「ドゥリーム」と曖昧に発音してしまうケースがあります。母音をはっきり伸ばすことが大切です。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “dreem” や “drean” のような間違い
  


• 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、動詞の “to dream” と名詞の “dream” が区別できない場合があります。
  


• 試験対策（TOEIC・英検など）:
  
  
  
  • 文章中の「将来の希望」「理想」を述べる際によく出題されます。
    
  
  
  • イディオム “dream come true” が頻出です。
  
  

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「d + ream(リーム)」で「ドリーム」と発音するイメージで覚えると、スペルミスを防ぎやすくなります。
  


• 「dream」の“ea”部分は“ee”と伸ばして発音するという点を意識。
  


• 「夢」は「現実と違うイメージ（映像）」というイメージがしやすいので、「dream」と「imagination（想像）」を結びつけると覚えやすいかもしれません。
  

上記を参考に、「dream」は日常的にも、将来の目標を語る場面でも頻繁に登場する重要単語です。ぜひ、多くの文脈で使いこなし、ネイティブライクな表現を身につけてください。