元となった辞書の項目
infant
解説
1. 基本情報と概要
単語: infant
品詞: 名詞 (noun)
活用形:
- 単数形: infant
- 複数形: infants
英語での意味: “a very young child or baby.”
日本語での意味: 「ごく幼い子ども、乳児、幼児」という意味です。赤ちゃんとして扱う時期のお子さんを指します。たとえば生後数か月から1歳前後くらいまでの赤ちゃんに対して使うことが多く、状況によっては2歳未満くらいまでを含む場合もあります。「まだ自分ではしゃべることができない、非常に幼い子ども」という感覚で使われる単語です。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
・日常会話レベルで出ることはそこまで多くないかもしれませんが、記事やレポート、ニュースなどで見る可能性が高い、やや専門・正式寄りの語彙です。
他品詞形:
- 形容詞: infantile (幼児的な、子どもっぽい)
- 名詞: infancy (幼少期、初期段階)
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「in-」: 否定、あるいは内側を示す接頭語と考えられることがありますが、もともとはラテン語の動詞fari(話す)が由来になっており、厳密には “in” + “fari” の組み合わせから来ています。
- 「-fant」: 「話す」という語幹から派生した形で、「言葉を話せない子」を指します。
派生語や類縁語
- infancy (名詞) : 幼児期、初期段階
- infantile (形容詞) : 幼児の、子どもっぽい
- infant formula : 粉ミルク
- infant school : 幼児学校 (イギリスなどで5〜7歳を対象)
よく使われるコロケーション10選
- infant mortality → 乳児死亡率
- infant care → 乳児の世話
- newborn infant → 生まれたばかりの赤ちゃん
- infant development → 乳児の発達
- infant formula → 粉ミルク
- infant seat → 乳児用の椅子、ベビーシート
- infant clothing → ベビー服
- infant feeding → 乳児の食事・授乳
- infant nutrition → 乳児栄養
- infant behavior → 乳児の行動
3. 語源とニュアンス
語源: ラテン語で「話すことができない」を意味する “infans” (in-「〜でない」+ fari「話す」) から来ています。古代から「言葉を喋れないほど幼い子ども」というニュアンスでした。
ニュアンス・使用上の注意
- “baby” よりもややフォーマルな響きがあります。医学・公的機関や論文、ニュース記事など、少し正式な文脈で使われる印象があります。
- 「可愛らしい」のような感情表現よりも、「まだ言葉や動きが十分でない状態の乳児」を指す、ニュートラル・客観的表現として使われることが多いです。
- 口語での日常会話よりは、文章や医学・福祉関係の場面でよく目にします。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞で、数えられる可算名詞 (an infant / infants)。
- 比較的フォーマルな表現になるため、口語(日常会話)では “baby” のほうがよく使われることがあります。
一般的な構文・イディオム
- “Infants and toddlers require constant supervision.”
- 「乳児と幼児には絶えず見守りが必要です。」
- 「乳児と幼児には絶えず見守りが必要です。」
- “During infancy, the child is dependent on adults for everything.”
- 「幼児期の間、子どもはすべてにおいて大人に依存します。」
使用シーンは政府資料、医療関係、保育資料、児童関連のニュースなどで多く見られます。
5. 実例と例文
日常会話場面(カジュアル)
- “We need to buy some infant clothes before the baby arrives.”
- 「赤ちゃんが生まれる前にベビー服を買わなくちゃね。」
- “She’s looking after her infant niece this weekend.”
- 「彼女は今週末、乳児の姪っ子の世話をしているのよ。」
- “He’s still an infant; he needs constant care.”
- 「彼はまだ乳児だから、ずっとお世話が必要だよ。」
ビジネス・職場(ややフォーマル)
- “Our company specializes in products for infants and young children.”
- 「当社は乳児や幼児向け製品を専門としています。」
- “We are launching a new line of infant care accessories.”
- 「新たに乳児ケア用アクセサリーのラインを立ち上げます。」
- “The research focuses on improving infant nutrition in developing countries.”
- 「その研究は発展途上国における乳児栄養の改善に焦点を当てています。」
学術的・医療文脈(フォーマル)
- “The study examines infant development milestones over the first year of life.”
- 「その研究は生後1年間の乳児の発達段階を調査しています。」
- “Infant mortality rates have decreased significantly with new medical interventions.”
- 「新たな医療介入により乳児死亡率は大幅に減少しました。」
- “Breastfeeding plays a crucial role in infant immunity.”
- 「母乳育児は乳児の免疫において非常に重要な役割を果たします。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “baby” (赤ちゃん)
- 一般的に使われる日常的な言い方。カジュアル度が高い。
- 一般的に使われる日常的な言い方。カジュアル度が高い。
- “newborn” (新生児)
- 生まれて間もない赤ちゃんを特に指す表現。
- 生まれて間もない赤ちゃんを特に指す表現。
- “toddler” (幼児)
- 歩き始めから3歳くらいまでの小さい子ども。infant より少し成長した年代。
- 歩き始めから3歳くらいまでの小さい子ども。infant より少し成長した年代。
反意語
- “adult” (成人)
- 赤ちゃんではなく成長した人という点で対義語。
- 赤ちゃんではなく成長した人という点で対義語。
- “grown-up” (大人)
- 親しみのあるニュアンス。infant とは正反対のステージ。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA: /ˈɪn.fənt/
- アクセント(強勢)は最初の音節「in-」にあります。
- アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、アメリカ英語はやや「インファント」のように「ア」に近い母音になることがあります。
- 子音 “f” と続く “ə” (シュワー/曖昧母音) の部分が「ファント」となりがちなので注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「infant」の “a” の位置を間違えたり “infrant” などと書いてしまうケースがあります。
- 同音異義語との混同: 似た音の単語はあまりありませんが、「infantry(歩兵隊)」と混同しないよう注意してください。
- TOEICや英検など資格試験での記事読解パートや、ビジネス関連・医療分野の文章で見られることがあります。意味をしっかり理解しておけば正確に内容を把握できます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源から覚えるのがオススメ: 「in (not) + fan(t) (to speak) → まだしゃべれない子ども」という覚え方で頭に入りやすいです。
- スペリングは “infant” で “a” があることを意識しておくとミスを防ぎやすいです。
- 「イン・ファント」と区切って考えると、発音も覚えやすくなります。
「infant」はフォーマル・専門的な場面で使われることが多い単語ですが、赤ちゃんや幼児に関わるニュース、研究、ビジネスを読む・聞く時によく目にする単語です。スペルやニュアンスの違いを意識すれば、正しく活用することができます。
意味のイメージ
意味(1)
(1歳未満の)乳児,乳飲み子
意味(2)
《英》(普通7歳未満の)学童
意味(3)
未成年者