元となった辞書の項目
region
名詞
(地理的な)地域,地帯;(特に広大な)地方 / 《複数形で》(宇宙などの)区分,界,属 / (身体の)部分 / (学問などの)分野,領域 / 《複数形で》(都会から離れた)地方
解説
名詞 region
の詳細解説
1. 基本情報と概要
意味
- 英語: region — “an area or part of a country, of the world, etc.”
- 日本語: 「地域」「領域」「地方」といった意味を表します。国や世界のある一部の区画を指し示すときに使われる単語です。日常会話だけでなく、ビジネスや学術論文などのフォーマルな場面でも使われる、幅広い用法のある単語です。
品詞
- 名詞 (noun)
- 可算名詞 (countable noun) なので、単数形 (region) と複数形 (regions) があります。
活用形
- 単数形: region
- 複数形: regions
他の品詞になった場合の例
- 形容詞: regional(地域の/地域的な)
例: a regional office (地域支部) - 副詞: regionally(地域的に)
例: regionally significant (地域的に重要な)
CEFRレベルの目安
- B2:中上級
中級から上級へ移行するレベルの学習者が使う語彙です。ニュースや文書、レポートなどで頻出する単語であり、国際的に広い知識を必要とする分野でも見かけます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「region」はラテン語の “regio” (レギオ) から由来しています。“regio” は「方向づけられた場所、境界」のような意味で、さらに起源をたどると“regere” (支配する、まっすぐ導く) から派生した言葉とされます。
- 現代英語では、「ある境界によって区切られた場所」「特定の特徴を持つ範囲」を表す意味を持ちます。
詳細な意味
- 地理学的な「地域」
- 政治・行政上の「区域」や「地方」
- 身体の特定の「部位」(medical contextで “the abdominal region” など)
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- rural region — 田舎地域
- urban region — 都会地域
- mountainous region — 山岳地域
- coastal region — 沿岸地域
- desert region — 砂漠地帯
- border region — 国境地域
- wine-producing region — ワイン生産地域
- region of interest — 注目すべき領域(研究・データ分析など)
- autonomous region — 自治地域
- economically depressed region — 経済的に低迷した地域
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語 “regio” に由来し、「境界づけられた土地」の意味を持っていました。さらにさかのぼると、ラテン語 “regere”(導く、支配する)が関係しています。
- ニュアンス: 「ある程度まとまった一区画」を指すため、行政区分から自然地理まで幅広く使えます。歴史的にも政治的にも重要な単語なので、レポートや論文、ニュースなどフォーマルな場でよく使用される一方、日常会話で「(特定の)エリア」を意味する際にも使われます。ただし、カジュアルな口語では「area」を使うことのほうが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: region は「(ひとつの)地域」を指す場合は a region、複数の地域を指す場合は regions として使われます。
構文例
- in the region of + 数値: 「およそ〇〇」の意味で使われる
- 例: The cost is in the region of $1,000.(費用はおよそ1000ドルです)
- entire region / whole region / certain region / specific region など、多様な形容詞とともに使われます。
- in the region of + 数値: 「およそ〇〇」の意味で使われる
フォーマル/カジュアル
- フォーマルな文書、学術、ニュースでよく使われます。
- カジュアルな会話では “area” と言い換える場合もあります。
- フォーマルな文書、学術、ニュースでよく使われます。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3例)
- “Do you know a good restaurant in this region?”
(このあたりでいいレストラン知っていますか?) - “This region gets very cold in winter.”
(この地域は冬になるととても寒くなります。) - “I grew up in a coastal region, so I love the ocean.”
(私は沿岸地方で育ったので、海が大好きなんです。)
ビジネスシーンでの例文(3例)
- “We plan to expand our sales network in the Asia-Pacific region.”
(当社はアジア太平洋地域にセールスネットワークを拡大する予定です。) - “This marketing strategy should be adapted to each region’s cultural differences.”
(このマーケティング戦略は、各地域の文化的な違いに合わせる必要があります。) - “Our main office oversees several regional branches across the country.”
(本社は国内にある複数の地域支社を統括しています。)
学術的(アカデミック)な文脈での例文(3例)
- “Recent studies indicate that climate change impacts differ vastly across regions.”
(最近の研究によると、気候変動の影響は地域によって大きく異なることが示されています。) - “The biodiversity in this region is unparalleled, making it a critical area for conservation.”
(この地域の生物多様性は比類がなく、保全において極めて重要です。) - “We collected samples from various regions to compare the ecological indicators.”
(私たちは生態学的指標を比較するために、さまざまな地域からサンプルを収集しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- area(エリア)
- 「ある範囲」の意味で、最も一般的な表現。ジョイントポイントや面積を単純に指すときに使われます。よりカジュアル。
- 「ある範囲」の意味で、最も一般的な表現。ジョイントポイントや面積を単純に指すときに使われます。よりカジュアル。
- district(地区)
- 行政区や特定の目的で区分された地域を指すことが多い。
- 行政区や特定の目的で区分された地域を指すことが多い。
- zone(ゾーン)
- 特定の目的や機能を持つ区画を指すときに使われる。例えば “time zone”(時間帯)など。
- 特定の目的や機能を持つ区画を指すときに使われる。例えば “time zone”(時間帯)など。
反意語
- はっきりした直接の反意語はありませんが、「世界全体」「全域」などと対比するときに “the whole world” や “the entire country” などが対比的に使われる場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈriː.dʒən/
- アクセント: 最初の音節「re」に強勢が置かれます(REE-juhn)。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い: どちらもほぼ同じ発音です。アメリカ英語ではやや「r」の音が強くなる場合があります。
- よくある発音の間違い:
- /rigión/ などと中途半端なアクセント位置になるミス
- /ʒən/ の部分を /dʒan/ と発音してしまうミスなど
- /rigión/ などと中途半端なアクセント位置になるミス
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “region” のスペルを “reigon” と書いてしまう誤りがよくあります。
- 同音異義語との混同: “region” ととくに響きが似た単語は英語にはあまりありませんが、「religion(宗教)」とは似た部分があるため、リスニングやスペルに注意が必要です。
- 試験対策: TOEICや英検ではビジネス文章や読解問題などで出てくる可能性が高い単語です。特に「国際的な事柄」や「地域経済」等の話題で出題されやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源ストーリー: 「レギオ (regio) = ある方向に決められた土地」というイメージを持つと、範囲を区切るイメージで覚えやすくなります。
- 勉強テクニック: スペルは「re + gion」の2つに分けて、“re(レ)” と “gion(ジオン)” と発音してみると覚えやすいです。
- イメージ: 「地図を思い浮かべ、そのうちの線で囲まれた一区画」を想像すると “region” のイメージがつかみやすいでしょう。
以上が名詞 region
の詳細解説です。行政区分や学術文献などさまざまな場面で登場する重要な単語なので、しっかりと用法やニュアンスを押さえておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
(地理的な)地域,地帯;(特に広大な)地方
意味(2)
《複数形で》(宇宙などの)区分,界,属
意味(3)
(身体の)部分
意味(4)
(学問などの)分野,領域
意味(5)
《複数形で》(都会から離れた)地方