recommend
1. 基本情報と概要
単語: recommend
品詞: 動詞 (transitive verb: 他動詞)
意味(英語): to suggest that someone or something would be good, suitable, or beneficial for a particular purpose or situation.
意味(日本語): 人や物事がある目的や状況に適していると「勧める」「推薦する」こと。こういう場面で使われるときは、「~してみたらどう?」というニュアンスで相手に提案したり、薦めたりするときに使います。
- CEFRレベル: B1(中級)
日常的な話題で「誰かに何かを勧める」ときによく使う重要な単語です。
活用形
- 原形: recommend
- 三人称単数現在形: recommends
- 現在分詞(動名詞): recommending
- 過去形: recommended
- 過去分詞: recommended
他の品詞形
recommendation (名詞): 推薦、勧告
例: This is my recommendation. (これが私のおすすめです)recommendable (形容詞): 推薦できる(あまり一般的ではないが存在する形)
例: That restaurant is quite recommendable. (あのレストランはかなりおすすめできます)
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語 (re-): 「再び」という意味や「強調・補強」のニュアンスを与えることがあります。
- 語幹 (commend): 「称賛する」「賛辞を送る」という意味(「commend」は“ほめる、表彰する”というニュアンス)。
→ recommend はもともと「再び称賛する」→「改めて勧める」といった語感を持ちます。
派生語や類縁語
- recommendation: 名詞形。提案や推薦状などに使われる。
- commend: 「ほめる、推薦する」の意。recommendの語源となった動詞。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- highly recommend … (強く勧める)
- strongly recommend … (強く勧める)
- recommend a course of action (行動方針を勧める)
- recommend someone for a job (職に人を推薦する)
- recommend a restaurant (レストランを勧める)
- recommended daily allowance (推奨される1日の摂取量)
- recommend to a friend (友人に勧める)
- recommend for promotion (昇進を推薦する)
- recommend caution (注意を促す)
- recommend an alternative (代案を勧める)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の「re-(再び)」+「commendare(称賛する、褒める)」が中世フランス語を経由し、英語に入ったとされています。
- ニュアンス: 「相手のためによい選択を促す」というポジティブな響きが強い動詞。提案するさまがやわらかく丁寧な印象を与えます。
- 使用時の注意: ビジネス文書やフォーマルな場面では「I recommend that …」という形がよく使われます。口語でも「I recommend ~」ですがややかしこまった印象になるため、カジュアルな場面では「You should try ~」など言い換えることも多いです。
4. 文法的な特徴と構文
基本構文:
1) recommend + 名詞(例: I recommend this movie.)
2) recommend + 動名詞(例: I recommend visiting the museum.)
3) recommend + that節(例: I recommend that you visit the museum.)
4) recommend + 目的語 + for/to + 人(例: I recommend him for the job. / I recommend the steak to you.)可算/不可算: 動詞なので、可算不可算の概念はありません。
他動詞/自動詞: 通常は「他動詞(transitive verb)」として目的語をとって使用します。
イディオムや定型表現
- recommend against …: 「~しないように勧める」
例: My lawyer recommends against signing this contract.(弁護士はこの契約にサインしないよう勧めています)
5. 実例と例文
日常会話での例文
“I highly recommend checking out that new café on Main Street; the coffee is amazing.”
「メインストリートの新しいカフェ、すごくコーヒーがおいしいから行ってみてほしいな。」“Do you recommend any good books for a rainy day?”
「雨の日に読むのにおすすめの本はある?」“My friend recommended this movie to me, and I loved it.”
「友達がこの映画を勧めてくれたんだけど、とても気に入ったよ。」
ビジネスでの例文
“I recommend discussing the budget proposal in detail before finalizing the agreement.”
「契約を確定する前に、予算案を詳細に検討することをお勧めします。」“Could you recommend a reliable supplier for these components?”
「これらの部品の信頼できる仕入先を推薦していただけますか?」“Our consultant recommends streamlining the process to increase efficiency.”
「コンサルタントは効率向上のためにプロセスの合理化を推奨しています。」
学術的な文脈での例文
“Most studies recommend adopting a larger sample size for statistically significant results.”
「多くの研究は、統計的に有意な結果を得るためにより大きなサンプルサイズを取ることを推奨しています。」“Experts recommend further research to explore the long-term effects of this treatment.”
「専門家は、この治療法の長期的影響を調査するためにさらなる研究を推奨しています。」“This paper recommends using both qualitative and quantitative methods for a comprehensive analysis.”
「この論文では、包括的な分析のために定性的・定量的手法の両方を用いることを推奨しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
suggest(提案する)
- 意味: 「提案する」という点では似ていますが、suggestの方がよりカジュアルにアイデアを出す場合に使われます。
- 例: I suggest we leave early to avoid traffic.(渋滞を避けるために早く出発するのはどう?)
- 意味: 「提案する」という点では似ていますが、suggestの方がよりカジュアルにアイデアを出す場合に使われます。
advise(助言する)
- 意味: “助言”や“アドバイス”をするニュアンスが強く、ややフォーマル。法的・専門的な助言にも使われる。
- 例: My doctor advised me to get more rest.(医者がもっと休むよう助言してくれた。)
- 意味: “助言”や“アドバイス”をするニュアンスが強く、ややフォーマル。法的・専門的な助言にも使われる。
urge(強く促す)
- 意味: 「非常に強く勧める」の意。より強い強制力がある。
- 例: Many people urge the government to take action on climate change.(多くの人が政府に気候変動への対策を強く求めている。)
- 意味: 「非常に強く勧める」の意。より強い強制力がある。
endorse(支持・承認する)
- 意味: ビジネスや広告で「保障する」「太鼓判を押す」というニュアンス。公的に推奨するときに使われる。
- 例: This diet plan is endorsed by several nutritionists.(このダイエットプランは数名の栄養士が推薦しています。)
- 意味: ビジネスや広告で「保障する」「太鼓判を押す」というニュアンス。公的に推奨するときに使われる。
反意語
discourage(思いとどまらせる)
- 意味: 「やめさせるよう勧める」。recommendの逆。
- 例: I discourage you from investing all your savings in one stock.(貯金すべてを一つの銘柄に投資するのはやめたほうがいいよ。)
- 意味: 「やめさせるよう勧める」。recommendの逆。
deter(阻止する)
- 意味: 「抑止する」「やめさせる」。recommendの「勧める」とは反対の方向。
- 例: The high cost may deter people from buying this product.(高額なので人々がこの製品を買うのを思いとどまらせるかもしれない。)
- 意味: 「抑止する」「やめさせる」。recommendの「勧める」とは反対の方向。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌrek.əˈmend/
- アクセント: 「re-co-mMEND(第3音節にアクセント)」
- アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /rɛk.əˈmɛnd/ のように“r”がやや強めに発音される傾向があります。
- よくある発音ミス: アクセントを間違えて「RE-commend」と最初の音節を強調してしまうこと。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「recommend」を「recomend」と “m” を1つだけにしてしまうミスがよく起こります。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特になし。ただし「recommand」「re-comment」は誤ったスペルの典型例。
- 構文ミス:
I recommend you to do something.
はやや不自然で、代わりにI recommend that you do something.
またはI recommend doing something.
がよく使われます。
- 試験対策(TOEIC・英検など):
- 「recommend that S + (should) + 動詞の原形」で問われやすい。
- 「recommend A for B」や「recommend A to B」の前置詞の選択が出題されることも。
- 「recommend that S + (should) + 動詞の原形」で問われやすい。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源ヒント: 「re(再び)+ commend(ほめる/勧める)」=「もう一度人に良いと知らせる」。
- イメージ連想法: “commend(称賛する)”を繰り返すことで相手に「いいよ!」と伝える感じ。
- 覚え方テクニック: 「おすすめ」を思い浮かべたときに “re-com-mend” で “m” は2つ必要とイメージしておくとスペルミスを防ぎやすい。
上記を参考に、「recommend」は日常会話からビジネス、学術的な文脈まで幅広く使えるので、場面ごとの例文と合わせて練習すると効果的です。
…‘を'推薦する,推奨する
〈事〉‘を'勧める,勧告する
《...することを》〈人〉に勧める《to do》
〈物事が〉…‘を'好ましてものにする,‘の'とりえとなる
(神などに)…‘を'ゆだねる《+名+to+名》
《...することを》〈人〉に勧める《to do》