最終更新日:2024/06/11
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彼は辛抱強かった。

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元となった辞書の項目

patient

形容詞

辛抱強い

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: patient

品詞: 形容詞 (※同形の名詞「患者」という意味もありますが、ここでは形容詞として解説します)

意味(英語): Being able to accept or tolerate delays, problems, or suffering without becoming annoyed or anxious.

意味(日本語): 遅れや問題、苦難などをイライラせずに受け入れられる、我慢強い・忍耐力のある、という意味です。

「物事を落ち着いて待てる人や、困難に対して怒らずに冷静に対応できる人」を表すときに使われます。「気長に待ってくれる」「我慢強い」というニュアンスがあります。

活用形: 形容詞なので、基本的には形が変化しません。ただし、比較級・最上級は規則形容詞と同様に「more patient, most patient」となります。


  • 原級: patient

  • 比較級: more patient

  • 最上級: most patient

他の品詞例:


  • 名詞: patience (忍耐)

  • 副詞: patiently (我慢強く)

  • 反意形容詞: impatient (我慢できない、せっかちな)

CEFR レベル目安: B1 (中級)

B1 は「中級」レベル。日常会話や一般的文章でもよく登場し、基本的なコミュニケーションの場面で用いられる重要単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「patient」という形容詞は、ラテン語の “patiens”(「耐える」)からきています。


    • 「pat-(耐える、苦しむ)」が語幹となっています。


よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. be patient with (~に我慢強い)

  2. remain patient (忍耐強いままでいる)

  3. a patient approach (忍耐強いアプローチ)

  4. extremely patient (非常に我慢強い)

  5. patient enough to (~するほど我慢強い)

  6. patient teacher (忍耐強い教師)

  7. show patience (我慢強さを示す)

  8. patient manner (落ち着いている態度)

  9. be patient in dealing with (~に対処するときに忍耐強い)

  10. patient explanation (根気強い説明)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「patient」はラテン語で「苦しむ・耐える」を意味する“patior”に由来し、“patiens”(耐える人)から来ています。もともとは「苦痛を堪え忍ぶ」というニュアンスを持っていましたが、現代では「辛抱強い」「我慢強い」意味へと広がっています。

ニュアンスと使用時の注意点


  • 相手のミスや遅れなどがあっても、怒らずにゆっくり待つ・穏やかに対処するイメージです。

  • フォーマル/カジュアルどちらでも使われ、学校や職場、日常会話でも広く使われます。

  • 「我慢してね」というニュアンスで「Be patient.」というフレーズはカジュアル場面でよく使われますが、やや命令口調に感じさせる恐れもあるため、注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 「be + patient」 が基本的な構文です。


    • 例: Please be patient. (どうか我慢してください)


  2. 他動詞的に目的語を取らず、状態を表す形容詞として使う ため、直接目的語を取ることはありません。

  3. ただし、前置詞「with」や「in」などを伴って「~に対して我慢強い」「~において忍耐強い」という表現をします。


    • 例: He is patient with children. (彼は子どもに対して忍耐強い)



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “Could you please be patient? I just need a minute to finish this.”

    (ちょっと待ってくれますか?これを終わらせるのにあと少しだけ必要なんです。)


  2. “I really appreciate how patient you are when I'm stressed out.”

    (私がストレスを抱えているとき、あなたがとても我慢強いのを本当に感謝しています。)


  3. “Be patient with me; I’m learning a new recipe.”

    (私に対して我慢してね。新しいレシピを学んでいるところなの。)


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “A patient approach to customer service is crucial for maintaining a good reputation.”

    (顧客対応で忍耐強いアプローチをとることは、良い評判を維持する上で重要です。)


  2. “Thank you for being patient during our system upgrade.”

    (システムアップグレード中にご辛抱いただきありがとうございます。)


  3. “We must remain patient as the negotiations proceed step by step.”

    (交渉が段階を追って進むにつれ、私たちは我慢強い姿勢を保たねばなりません。)


(3) 学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “The researcher was patient in collecting data over several years.”

    (研究者は数年間にわたるデータ収集において忍耐強い姿勢を持っていた。)


  2. “A patient methodology often leads to more accurate results.”

    (忍耐強い方法論は、より正確な結果をもたらすことが多い。)


  3. “In conducting long-term studies, scientists must be exceptionally patient.”

    (長期研究を行う際、科学者は非常に根気強くある必要がある。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. tolerant (寛容な)


    • 違い: 「他人の意見や行動を受け入れる寛容さ」を強調


  2. calm (落ち着いた)


    • 違い: 「動揺や興奮を抑えた冷静さ」を強調


  3. forbearing (寛大で我慢強い)


    • 違い: 「苦境に立たされても負い目を与えず、寛大に振る舞う」というニュアンス


  4. understanding (理解のある)


    • 違い: 「相手の立場や状況をよく理解して、同情的に対応する」というニュアンス


反意語 (Antonyms)


  • impatient (我慢できない、せっかち)

  • restless (落ち着きのない)

  • irritable (怒りっぽい)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈpeɪ.ʃənt/

  • アメリカ英語・イギリス英語ともに大きな違いはなく、[ペイシュント] のように発音されます。

  • アクセントは最初の音節「pay」にあります。

  • よくある間違いは「pai-chent」(パイチェント) のように母音を曖昧に発音してしまうことです。語尾の -t ははっきり発音しますが、弱めでも通じます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. 名詞「patient (患者)」との混同


    • 形容詞の “patient” とスペリングが同じで、別の意味を持つため文脈で判断が必要です。


  2. スペルミス


    • 「patint」や「paitent」などのミスが多いので注意しましょう。


  3. 使い方の誤り


    • “I’m patient someone.” ではなく必ず “I’m patient with someone.” のように前置詞を伴います。


試験対策・資格試験での出題傾向


  • TOEIC や英検でも、読み取り問題で “patient” が形容詞として使われ、意味を問われることがあります。

  • 文脈で名詞なのか形容詞なのかを見極める必要がある問題も多いため要注意です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「patient」と「patience」のつながりを意識すると覚えやすいです。名詞形「patience (忍耐)」は「我慢」という意味です。

  • 「相手に対して“ペイ(払う) = pay”する気持ちで心の余裕(Pay+ション)を持つ」とイメージすると覚えやすいかもしれません。

  • 「Be patient」は「落ち着いて待つ・慌てずに待つ」フレーズとして、口に出して覚えるのが有効です。


ご参考いただき、ぜひ「patient」を使いこなしてみてください!

意味のイメージ
patient
意味(1)

(人が)忍耐強い,しんぼう強い,がまん強い

意味(2)

(行動が)根気のよい,忍耐を示す

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 和訳 / フラッシュカード

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