最終更新日:2024/06/17
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それは極端な場合だ。

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元となった辞書の項目

extreme

形容詞

《名詞の前にのみ用いて》極度の,はなはだしい / いちばん端の,最も遠い / 極端な,過激な / 月並みでない,異常な

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解説

1. 基本情報と概要

単語: extreme

品詞: 形容詞(時に名詞としても使われます)

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • B2(中上級): 慣用的な表現や抽象的な概念もある程度理解し、会話でも一通りの応答ができるレベルです。

意味(英語・日本語)


  • 英語: Very great in degree; far from what is usual or conventional.

  • 日本語: 「極端な」「過激な」「最大限の」などの意味があります。「普通の範囲を超えた非常に強い程度、または過激な状態」を表します。

「extreme」は、通常の範囲を超えて一番端の状態というニュアンスです。たとえば「行動が極端」「状況が過酷」「温度が極めて高い/低い」など、物事が通常の範囲を大きく外れているときに使われます。

活用形


  • 形容詞: extreme (原級)

  • 比較級: more extreme

  • 最上級: most extreme

他の品詞形


  • 名詞: an extreme (「極端さ」「極度の状態」)


    • 例: “He always goes from one extreme to another.”(彼はいつも極端から極端へと振り切れる)


  • 副詞形は直接はありませんが、「extremely」という副詞が派生形としてよく使われます。


    • 例: “That movie was extremely interesting.”(その映画は非常に興味深かった)



2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • ex-: 「外に・外へ」を意味する接頭語(ラテン語由来)。

  • trem-(語幹): ラテン語 “tremere(揺れる、震える)”などに由来、ただし “extreme” では「もっとも外側(端)」を指すイメージが強い。

  • -e: 英語形の語尾。

実際にはラテン語“extremus”(最も外の、端の)がそのまま変化してフランス語・中英語を経由して英語になりました。

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. extreme weather (極端な天候)

  2. extreme measures (過激な措置)

  3. extreme conditions (過酷な状況)

  4. extreme temperatures (極端な温度)

  5. extreme sports (エクストリーム・スポーツ、過激なスポーツ)

  6. extreme situation (極限の状況)

  7. extreme opinion (極端な意見)

  8. extreme fatigue (極度の疲労)

  9. extreme case (極端な例・ケース)

  10. extreme poverty (極度の貧困)


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語“extremus”から「最も外側の」「端の」という意味が由来です。中英語を経由し、現代英語の “extreme” になりました。

歴史的用法: もともとは「端や先端」など空間的な「外側」を示す意味が強かったのですが、現在は「程度が最大限に高い」「極端な」といった抽象的なニュアンスで幅広く使われます。

使用上の注意点・ニュアンス:


  • 「極度の」「非常に過激な」など、物事を普通の境界から大きく外れた状態として表すため、やや強い表現になります。

  • 口語でも書き言葉でも使える単語ですが、あまりにも頻繁に使うと意味の強さが弱まってしまう場合があります。

フォーマルとカジュアルの両方で用いますが、ビジネス文書や論文などでは「extreme measures(極端な措置)」のようにかしこまった文脈でも登場しやすい単語です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として: 修飾する名詞の前に置きます。例: “extreme heat” (極端な暑さ)

  • 可算/不可算: 形容詞なので、可算不可算の区別は直接はありません。

  • 他動詞/自動詞: 動詞ではないため、他動詞・自動詞の区別はありません。

  • 名詞として使う場合は「an extreme」のように可算名詞として扱えますが、抽象的概念を示すときは可算・不可算どちらもあり得ます。

イディオムや構文例


  • to go to extremes: 「極端に走る」「行き過ぎる」


    • 例: “Don't go to extremes when trying to save money.”(お金を節約しようとして極端になりすぎるな)



5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “The heat today is extreme, so let’s stay indoors.”

    (今日はとても暑いから、家の中にいよう。)

  2. “He has an extreme obsession with collecting rare stamps.”

    (彼はレアな切手を集めることに極端なこだわりがある。)

  3. “I find extreme sports fascinating, but they also seem risky.”

    (エクストリームスポーツは魅力的だけど、危険そうでもあるね。)

ビジネスでの例文(3つ)


  1. “We need to take extreme measures to reduce costs this quarter.”

    (今期はコスト削減のために極端な対策を講じる必要があります。)

  2. “An extreme drop in sales forced the company to reconsider its strategy.”

    (極端な売上の落ち込みが、会社に戦略の見直しを迫りました。)

  3. “Only in extreme circumstances do we consider laying off employees.”

    (よほどの非常事態でない限り、従業員の解雇は検討しません。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “In extreme environmental conditions, certain species develop unique adaptations.”

    (極端な環境条件下では、特定の種が特有の適応を見せることがあります。)

  2. “Statistically, extreme outliers can significantly affect the mean.”

    (統計的に、極端な外れ値は平均値に大きく影響を与え得ます。)

  3. “The study examines the extreme ends of human emotional response.”

    (この研究は人間の感情反応の極端な範囲を調査しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. severe(深刻な)


    • 「深刻で激しい」という意味。困難な状況や影響を強調するときに使いやすい。


  2. drastic(抜本的な)


    • 「重大な変化を伴う」ニュアンス。政策や措置について言及する場合に使われることが多い。


  3. intense(強烈な)


    • 「感情や力などが強烈である」ことを表す。


  4. radical(急進的な)


    • 「根本的に変えようとする,非常に革新的な」というニュアンスが強い。


反意語 (Antonyms)


  1. moderate(適度な)


    • 「ほどほどの」範囲内であることを示す。


  2. mild(穏やかな)


    • 「激しさがない」「緩やかな」雰囲気を表す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ɪkˈstriːm/ または /ɛkˈstriːm/

  • 強勢(アクセント): 「-streme」の部分(第二音節)

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では最初の母音が /ɪ/ に近く発音され、イギリス英語では /ɛ/ に近い音になる場合があります。

  • よくある誤り: 「ik・ストリーム」ではなく「イクストリーム」に近い流れで発音します。母音を曖昧にすると通じにくいので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「extreem」「extereme」などと書いてしまうミスが多い。しっかりと「extreme」と覚えましょう。

  • 同音異義語との混同: とくに明確な同音異義語はありませんが、似たスペリングで “extremely” と混同する可能性があります。

  • 試験対策: TOEICや英検では「extreme measures」「extreme conditions」など、状況や対策を強調する文脈で出題されやすいです。比較・最上級の文法問題などで使われることもあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ex-」という接頭語が「外へ」を感じさせることから、「普通の範囲(内側)を飛び越えて外へ突き抜けた」というイメージで覚えるとわかりやすいでしょう。

  • スペルは “ex + t + reme” の塊を意識して、一気に “extreme” と書ききる練習をするとミスが減ります。

  • 自分の生活で感じる「極端」な状況や物事(例:天候、温度、行動、感情など)を思い浮かべながら、イメージと結びつけて覚えてみましょう。


以上が形容詞 “extreme” の詳細な解説です。物事が通常を超えて激しくなるときに、ぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
extreme
意味(1)

極端な,過激な

意味(2)

《名詞の前にのみ用いて》極度の,はなはだしい

意味(3)

いちばん端の,最も遠い

意味(4)

月並みでない,異常な

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