最終更新日:2025/09/29

He inherited a large estate from his grandfather.

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彼は祖父から大きな不動産を相続しました。

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元となった辞書の項目

estate

名詞

〈C〉地所 / 〈U〉財産

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解説

1. 基本情報と概要

単語: estate

品詞: 名詞 (可算名詞)

CEFRレベルの目安: B2(中上級)


  • 「estate」は、主に「財産」や「不動産」「土地」「遺産」といった意味を表す名詞です。英語では “property, especially in land or real property” のニュアンスがあり、日本語では「土地」「所有地」「財産」「不動産」などを指します。

  • 「死後に残された財産を管理・分配する」といった文脈や、「大きな邸宅や土地を含む所有地」をイメージするケースが多い単語です。フォーマルな響きがあり、法律や不動産の文脈でよく使われます。

活用形:


  • 単数形: estate

  • 複数形: estates

他の品詞形:


  • 「estate」は名詞としてのみ使われます。ただし、関連する形容詞・動詞はありません。似た語として “real estate (不動産)” では “real” が形容詞ですが、あくまで別の単語との組み合わせになります。

2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: “estat”(古フランス語を経由し、中英語に入った形)

  • 接頭語・接尾語: 特に明確な接頭語や接尾語を含む形ではありません。

よく使われるコロケーション(10個)


  1. real estate


    • 「不動産」


  2. estate agent


    • 「不動産業者」


  3. housing estate


    • 「住宅地、団地」


  4. country estate


    • 「田舎の大邸宅、荘園」


  5. large estate


    • 「広大な土地/不動産」


  6. family estate


    • 「家族で所有する土地(家系の財産)」


  7. estate planning


    • 「相続対策、遺産計画」


  8. estate tax


    • 「相続税、遺産税」


  9. estate sale


    • 「家財や遺品の売却セール」


  10. estate management


    • 「不動産管理、(領地や財産の)管理業務」


3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • 中英語 “estat” は古フランス語 “estat”(「状態」「地位」「地所」などの意味)に由来し、さらにラテン語 “status”(「状態」「地位」)にさかのぼります。


  • 歴史的使用:


    • 中世ヨーロッパでは、封建社会の階級や領地などについて語る際に「身分・地位」を表す言葉として使われ、そのまま「所有地」や「不動産」という意味へ発展したと考えられています。


  • ニュアンス・使用上の注意:


    • 法律文書や不動産取引など、ややフォーマルな文脈でよく目にしますが、日常会話でも「不動産」の意味で “real estate” と言う形で広く使われます。

    • 主に書き言葉やフォーマル寄りの場面で用いられやすいですが、“real estate” はビジネス会話でもカジュアルに登場します。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞として扱われる:


    • I own a small estate in the countryside. (可算)


  • “estate” は基本的に所有される対象なので、前置詞 “of” や “on” などとよく組み合わせて使われます。

  • 一般的な構文例:


    • the estate of (someone) → 「(人)の所有地/遺産」

    • to inherit an estate → 「遺産を相続する」


5. 実例と例文

日常会話での例文(3例)


  1. “I heard your aunt left you her entire estate.”


    • 「あなたのおばさんがあなたに全財産を残したって聞いたよ。」


  2. “They bought a small estate in the countryside for farming.”


    • 「彼らは田舎に小さな所有地を買って農業をするんだって。」


  3. “He’s considering selling part of his estate to move closer to the city.”


    • 「彼は都市部に近づくために、自分の所有地の一部を売ることを検討している。」


ビジネスでの例文(3例)


  1. “We need to assess the value of the company’s estate before the merger.”


    • 「合併前に、会社の資産(不動産・所有地)の価値を査定する必要があります。」


  2. “Estate planning is crucial for minimizing tax liabilities.”


    • 「相続税の負担を抑えるには、遺産計画がとても重要です。」


  3. “The estate agent recommended a property in a high-demand area.”


    • 「不動産業者は、需要の高い地域の物件を勧めてくれました。」


学術的・法的な文脈での例文(3例)


  1. “In feudal times, the size of one’s estate often determined social status.”


    • 「封建時代には、所有地の広さが社会的地位を左右することが多々あった。」


  2. “According to the will, the estate must be divided equally among the heirs.”


    • 「遺言書によると、その遺産は相続人の間で平等に分配されなければならない。」


  3. “This case examines the legality of transferring an estate without consent.”


    • 「このケースでは、同意なしに遺産を移転することの合法性が検討されています。」


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語:


    1. property(財産・不動産)


      • 一般的に「所有物」全般を指す。より広範な財産を含む。


    2. land(土地)


      • 「土地」のみを指す狭義の単語。


    3. holdings(所有資産,不動産や株式など)


      • 不動産に限らず、あらゆる形態の資産を含む。


    4. domain(領地、領域)


      • 歴史的・法的文脈での「領地」。やや権力を想起させる。



  • 反意語:


    • 直接的な反意語はありませんが、「(全く)財産を持たない」という状況を表す場合は “no possessions” や “indigent” (貧困) といった文脈を用います。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /ɪˈsteɪt/ または /əˈsteɪt/

    • イギリス英語: /ɪˈsteɪt/ または /əˈsteɪt/


  • アクセント:


    • 「e-STATE」のように、第二音節 “state” にアクセントがきます。


  • よくある発音の間違い:


    • “estate” の “e” を「イー」と長く発音しすぎたり、語頭を “es-” ではなく “ex-” と混同する間違いがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “estete” や “estaet” などのタイプミス。また、”state”(「州」「状態」)との混同にも注意。


  • 類似表現との混同:


    • 「state(状態、州)」と “estate” はスペルが似ていますが、意味が大きく異なります。


  • 試験対策在での注意:


    • TOEICや英検などで “real estate” が出たら「不動産関連」と理解することがポイント。文中で “estate” 単独で出ても「財産、所有地」を意味する可能性が高いので、前後の文脈に注目すること。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方:


    • 「estate」は “state” に “e” が付いているとイメージして、「状態(state)+所有地のイメージ(e)」と関連づけると覚えやすいかもしれません。

    • “real estate” という言葉をニュースや会話でよく見聞きするので、そこから派生して「土地や不動産」のイメージを思い出すとスムーズです。


  • 勉強テクニック:


    • 法律ドラマやニュース記事などで “the estate of the deceased” や “property estate” というフレーズを見つけようと意識することで、活きた用例を自然に頭に刻むことができます。


以上が、名詞 “estate” の詳細解説です。フォーマルな文脈や法的な文脈で頻出する単語なので、しっかりと意味と使い方、スペルを押さえておくと役立ちます。

意味のイメージ
estate
意味(1)

〈C〉地所;(特に邸宅のある広大な)屋敷(私有地)

意味(2)

〈U〉財産,(特に)遺産

意味(3)

〈U〉《文》(生涯のある)時期,年代;(ある時期の)生活状態

意味(4)

〈C〉《英》住宅群,団地(《米》[housing]development)

意味(5)

〈C〉(封建社会での明確に区別された)身分,階級

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