最終更新日:2025/07/13
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ここにしばらく座っています。

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元となった辞書の項目

sit

動詞

〈自〉《...に》座る, 座っている《at, on, in ...》 / 《場所の副詞を伴って》(ある場所に) 位置する

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解説

以下では、動詞「sit」について、学習者向けにできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味


  • 英語: “to rest on the buttocks or haunches; to be seated”

  • 日本語: 「座る(腰を下ろして座った状態になること)」

例えば「腰掛ける」「着席する」といった意味で、日常生活で頻繁に使用する、非常に基本的な動詞です。「座る」を表現する最も直接的・一般的な単語であり、ほとんどの場面に使うことができます。

品詞


  • 動詞(Verb)

活用形


  • 原形: sit

  • 3人称単数現在形: sits

  • 過去形: sat

  • 過去分詞形: sat

  • 現在分詞形: sitting

他の品詞になったときの例


  • “seat” (名詞)

    例: “Please take a seat.”(席に座ってください)

CEFRレベルの目安


  • A1(超初心者)〜A2(初級)程度の単語

    非常に基本的な動詞のため、英語学習の初期段階から学ぶことが多い単語です。


2. 語構成と詳細な意味

「sit」は短い動詞で、明確な接頭語・接尾語は含まず、語幹として単独で存在すると考えてよい単語です。

他の単語や表現と結びついて、多くのフレーズや慣用表現を作ります。

関連する派生語や類縁語


  • seat (n.)

  • sitter (n.):座っている人、または「ベビーシッター(babysitter)」など

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. sit down(腰を下ろす / 座る)

  2. sit still(じっと座る)

  3. sit upright(背筋を伸ばして座る)

  4. sit on the chair(椅子に座る)

  5. sit around the table(テーブルを囲んで座る)

  6. sit out(参加せずに見ている・最後まで座り続ける)

  7. sit for an exam(試験を受ける)※イギリス英語でよく使う

  8. sit cross-legged(あぐらをかいて座る)

  9. sit in silence(黙って座る)

  10. sit on the fence(どちらの側にもつかずに中立の立場でいる)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “sittan” からきており、さらに古くはゲルマン祖語の “*setjan” に由来するとされています。インド・ヨーロッパ祖語の “*sed-” (座る) と同根です。

  • 非常に長い歴史を持ち、英語圏において座る動作を示す基本的な動詞として定着してきました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「座る」という動作をもっともシンプルに表す単語なので、カジュアルにもフォーマルにも幅広く使えます。

  • 「take a seat」などの表現に比べるとストレートで直接的な印象です。

  • 書き言葉・話し言葉を問わずに使われますが、フォーマルな場面では “please be seated” のように丁寧な表現を使うこともあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 自動詞 (intransitive verb): 基本的に目的語を取らず、「だれが座るか」という動作主体に焦点が置かれます。

    例: I sat on the bench.

  • 他動詞的な使い方 (まれ): ただし「誰かを座らせる」という意味合いで使われることもありますが、一般的ではありません。

    例 (イギリス英語): The teacher sat the students on the floor.(先生は生徒たちを床に座らせた。)

一般的な構文・イディオム


  • sit + 前置詞(on, in, at, by, beside など)

    例: She sits at the table every morning to drink coffee.

  • sit + 副詞(down, still, up, back など)

    例: Please sit down and relax.

  • “sit on the fence”

    比喩表現で、立場を決めかねる・どちらの側にもつかない状態を表すイディオムです。


5. 実例と例文

ここでは日常会話、ビジネス、学術的な文脈ごとに3つずつ例文を挙げます。

① 日常会話


  1. “Can I sit here, or is this seat taken?”

    (ここに座っていい?それともこの席は誰か使ってる?)

  2. “Sit down for a moment; I have something to tell you.”

    (ちょっと座って、話したいことがあるの。)

  3. “I usually sit on the couch and watch TV after dinner.”

    (夕食後はいつもソファに座ってテレビを見ます。)

② ビジネス


  1. “Please sit down and make yourself comfortable before the presentation.”

    (プレゼンの前にどうぞ座って、リラックスしてください。)

  2. “We need to sit together and discuss the project details.”

    (プロジェクトの詳細について一緒に話し合う必要があります。)

  3. “The interview panel asked the candidate to sit and introduce herself.”

    (面接官は受験者に座るように促し、自己紹介を求めました。)

③ 学術的な文脈


  1. “During the lecture, students must sit quietly and take notes.”

    (講義中は、生徒は静かに座ってノートを取らなければなりません。)

  2. “The committee will sit next Monday to review the latest research findings.”

    (委員会は来週の月曜日に開催され、最新の研究結果を検討します。)

  3. “When conducting experiments, researchers often sit for long hours in the lab.”

    (実験を行う際、研究者はしばしば長時間実験室で座り作業を行います。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. be seated(着席している)


    • かしこまったニュアンス。「どうぞお座りください」を “Please be seated.” のように丁寧に言う時に使う。


  2. take a seat(席につく)


    • 相手を「座らせる」ニュアンスでやや丁寧だが、日常会話でもよく使われる。


  3. perch(とまり木のようにちょこんと座る)


    • 鳥が止まるイメージや、狭い場所に一時的に腰掛けるイメージで使う表現。


反意語


  1. stand(立つ)

  2. rise / get up(起き上がる)

「sit」の反意語としては「立つ」や「起き上がる」が基本です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /sɪt/

  • アクセント: 単音節語なので、特にアクセントの移動はありません。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 両者の発音はほぼ同じですが、/ɪ/ の発音に若干の差があります(地域によってはアメリカ英語で少し広めに発音される場合もあります)。

  • よくある間違い: “seat” (/siːt/) と混同しないようにしましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルの混同: “sit” (座る) と “set” (置く) は形が似ており、混乱しやすい。

  • 同音異義語との混同: “sit” と “sit” の同音異義語は特にありませんが、似た発音の “seat” (/siːt/) などとは意味が違うので注意。

  • 試験・資格対策:


    • TOEICや英検の初級レベルでは「座る」を表す基本単語として登場。

    • イディオム “sit on the fence” が読解問題などで出ることもあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「S + IT = Sit」 と単純に覚えておくとひっかけが少なくて便利です。

  • 「sit」はとてもよく使われる動詞なので、まずは “sit down,” “sit up,” “sit on the chair” など、前置詞や副詞を組み合わせたフレーズとセットで覚えると運用力がつきます。

  • 「落ちついて腰を下ろすイメージ」をもつと、ほかの動作 (stand, lie, etc.) との違いがより鮮明になります。


以上が動詞「sit」の詳細解説です。とても基本的な単語ですが、派生表現が多いので、ぜひ色々なフレーズで練習してみてください。

意味のイメージ
sit
意味(1)

(…に)座る,座っている《+at(on, in)+》・着席する《+down》・(…に)〈鳥などが〉止まる,休む《+on+》・〈めんどりが〉卵を抱く,巣に就く

意味(2)

《場所の副詞[句]を伴って》(ある場所に)位置する・ (画家・写真家のために)ポーズをとる・しっとしている,動かないでいる・(議員・委員などの)職に就いている《+on+》・〈議会・法廷などが〉開会(開廷)される・(…に)負担となる,重荷となる《+on(upon)+》・〈衣服などが〉(…に)合う,似合う《+on+》・〈人〉‘を'座らせる,着席させる《+down+名,++down》・〈馬〉‘に'乗る・《英》〈試験〉‘を'受ける

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