最終更新日:2025/09/04
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元となった辞書の項目

category

名詞

(論理学・哲学で)範疇(はんちゅう)(ある体系の中でその内容特質に応じて分けた部門)

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解説

1. 基本情報と概要

単語: category

品詞: 名詞 (countable noun)


  • 英語の意味: A group or division based on shared characteristics.

  • 日本語の意味: 「共通する特徴に基づいて分けられた『分類』『区分』」のことです。


    • たとえば、「色のカテゴリー」「商品カテゴリー」「年齢別カテゴリー」など、物や事柄を特徴に応じて分けるときに使われます。

    • 「分類」というニュアンスや、「同じ特徴を持っているものをグループ化する」という場面でよく登場します。


活用形


  • 【単数形】category

  • 【複数形】categories

他の品詞形


  • categorize (動詞): 「分類する」

  • categorization (名詞): 「分類、カテゴライズする行為・プロセス」

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): ある程度専門的な内容についても理解し、抽象的な表現にも対応できるレベルです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語や接尾語は特に目立ちませんが、語幹「categ-」に接尾語「-ory」がついた形と捉えることができます。

  • 「categorize」「categorization」に変化するときは語幹が「categor-」となり、動詞化・名詞化を示します。

他の単語との関連性


  • categorize: ~を分類する(動詞)

  • categorization: 分類(名詞)

  • catalog (catalogue): 表やリストを作成する(似たニュアンスですが、特定の用途に特化)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. “put something into a category”


    • (何かをあるカテゴリーに入れる)


  2. “fall into a category”


    • (あるカテゴリーに当てはまる)


  3. “broad category”


    • (広いカテゴリー)


  4. “distinct category”


    • (はっきりと区別できるカテゴリー)


  5. “category boundaries”


    • (カテゴリーの境界)


  6. “category classification”


    • (カテゴリー分類)


  7. “beyond category”


    • (カテゴリーを超えている/当てはまらない)


  8. “category label”


    • (カテゴリーのラベル)


  9. “multiple categories”


    • (複数のカテゴリー)


  10. “category overlap”


    • (カテゴリー間の重なり)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古代ギリシャ語の「κατηγορία (katēgoria)」に由来し、「主張」「断罪」といった意味を持っていました。後に「集合としての概念を表す語」へと発展しました。

  • ニュアンス:


    • どのグループや分類に属するかを示す際に用いるため、やや形式的・論理的な印象を与えます。

    • 日常会話でも比較的よく使われますが、ビジネスや学術的な文脈ではより頻繁に登場します。

    • カジュアルな場よりも、きちんと整理・分類するような場面で使われやすい単語です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞として使われるため、単数形と複数形の使い分けに注意が必要です。


    • 単数: “This category…” (このカテゴリー…)

    • 複数: “These categories…” (これらのカテゴリー…)


  • 一般的な構文例:


    1. “X belongs to the category of Y.”


      • (XはYのカテゴリーに属する)


    2. “We can divide this concept into five categories.”


      • (この概念は5つのカテゴリーに分けられる)



  • フォーマルかカジュアルか:


    • 論理的・分析的な文脈でフォーマルに使われることが多いですが、日常的にも「分類」や「種類」を表すときに活躍します。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I’m not sure which category this movie falls into — is it a comedy or a drama?”


    • (この映画がどのカテゴリーに入るのか分からないんだ。コメディなのかドラマなのか?)


  2. “All these books belong to the same category: mystery novels.”


    • (これらの本は全部同じカテゴリーに属していて、ミステリー小説だよ。)


  3. “We have three categories of ice cream flavors: fruity, chocolate-based, and nut-based.”


    • (アイスクリームのフレーバーには3つのカテゴリーがあって、フルーツ系、チョコ系、ナッツ系なんだ。)


(2) ビジネスでの例文


  1. “Our products are divided into four main categories: electronics, furniture, clothing, and toys.”


    • (当社の商品は、エレクトロニクス、家具、衣料品、おもちゃの4つの主要カテゴリーに分かれています。)


  2. “To streamline the data analysis, we need to categorize the records by department.”


    • (データ分析を効率化するために、部署ごとに記録をカテゴリー分けする必要があります。)


  3. “We aim to expand our product categories to meet diverse customer needs.”


    • (多様な顧客ニーズに応えるために、製品カテゴリーを拡張することを目指しています。)


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “In this research, we define three broad categories of cultural exchange.”


    • (本研究では、文化交流を大きく3つのカテゴリーに分類しています。)


  2. “The concept of archetypes can be placed into various psychological categories.”


    • (アーキタイプの概念は、さまざまな心理学的カテゴリーに位置づけることができます。)


  3. “We must analyze how these literary works fall into different categories of narrative style.”


    • (これらの文学作品がどのように異なる物語スタイルのカテゴリーに分類されるかを分析する必要があります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. type (タイプ)


    • 意味: 「種類」

    • ニュアンス: 大まかなグループ分け全般に使う。よりカジュアル。


  2. class (クラス)


    • 意味: 「分類、区分」

    • ニュアンス: 分類して特定の集団を作るときに用いる。学校のクラスの意味もある。


  3. group (グループ)


    • 意味: 「集団、群れ」

    • ニュアンス: 論理的分類だけでなく、単に人や物が集まっているイメージ。


  4. division (区分)


    • 意味: 「区別、部門」

    • ニュアンス: 範囲やセクションを分割するイメージ。ビジネスで部署を指すことも多い。


  5. classification (分類)


    • 意味: 「分類の結果や仕組み」

    • ニュアンス: より学術的で体系的なニュアンスが強い。


反意語 (Antonyms)

「category」のはっきりとした反意語は存在しませんが、強いて言えば「個別」「単一」を表す概念が対照になります。


  • individual: 個々の、個人的な

  • single entity: 単一の存在


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˈkæt.ə.ɡɔːr.i/ (カタゴーリ)

  • イギリス英語: /ˈkæt.ə.ɡ(ə)r.i/ (カタグ(ə)リ)

アクセント


  • “cat” の部分(第1音節)に強勢があります: CA-te-go-ry

よくある間違い


  • /ˈkæt.ə.ɡɔːr.i/ の「-gory (ゴーリ)」部分を混乱して「-gry (グリー)」のように発音してしまうことがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “caterogy” や “catagory” などと間違えやすいので注意。

  2. 複数形: “categories” の拼写に注意( “i” の位置を間違えないこと)。

  3. 同音異義語との混同: “category” はあまり同音異義語がありませんが、「カテゴリ」とカタカナで表記すると “category” の英語発音と少し異なる場合があるため、英語発音に注意しましょう。

  4. 試験対策: TOEICや英検では、ビジネス文書中の“product categories”などで出題されることが多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語呂: 「キャッ・テ・ゴーリー」でリズムよく発音練習をすると覚えやすいです。

  • イメージの作り方: 大きな棚にラベルを貼って、物を分類して入れる光景を想像すると「カテゴリー=分類」のイメージがはっきりします。

  • 勉強テクニック: よく使う身近な場面(例:食べ物を種類別に分ける)で「カテゴリーを作る」意識を持ち、実際に英語で「This is the fruit category…」などと口にすることで定着を図ると効果的です。


以上が名詞「category」の詳細な解説です。分類・区分するときに多用される、論理的で便利な単語ですので、スペルや発音をしっかり覚えて活用してみてください。

意味のイメージ
category
意味(1)

(論理学・哲学で)範疇(はんちゅう)(ある体系の中でその内容特質に応じて分けた部門)

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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