最終更新日:2025/11/23

It happened so quickly that we couldn't react.

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元となった辞書の項目

happen

動詞

〈自〉(でき事が)起こる, 発生する / たまたま...する / 《~ to ... 》 (出来事が)...に起こる, に降りかかる

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あまりにも急な出来事だったので、私たちは反応できませんでした。

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解説

以下では、動詞「happen」について、学習者向けにわかりやすく、かつ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 【英語】to take place, occur

  • 【日本語】「起こる」「生じる」

「happen」は、「物事が自然に起こる」「出来事として生じる」という場面で使われます。必ずしも人の意図や計画にかかわらず、出来事が“起こった”というニュアンスがあります。例えば、「思わぬ出来事が起きる」「偶然何かが起こる」といった文脈で使われることが多いです。

品詞


  • 動詞(自動詞)

活用形


  • 原形: happen

  • 三人称単数現在形: happens

  • 現在進行形: happening

  • 過去形: happened

  • 過去分詞: happened

他の品詞への変化


  • 語形変化ではありませんが、形容詞的に「happening」という形で「起こっている」「流行している」などのスラング的表現として使われることがあります。 (例:「a happening place」=「今ホットな場所」)

CEFRレベル


  • B1程度(中級)

    (日常の会話からビジネス場面まで広く使える基本動詞であり、英語学習初期から頻繁に触れる単語です。)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「happen」はラテン語や古フランス語の要素を経由して入ってきた単語ですが、はっきりとした接頭語や接尾語というよりは、一つの動詞としてまとまっています。

    (happen = hap(運、偶然) + -en(動詞化)とする説もありますが、現代の英語では「happen」は単独の動詞として扱われます。)

関連単語・派生語


  • happenstance(名):偶然の出来事、偶然性

  • mishap(名):不運な出来事、事故

  • happenings(名・複数形):イベントや出来事

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. happen to do ~

    「たまたま~する」

  2. something happens

    「何かが起こる」

  3. happen overnight

    「一夜にして起こる/急に起こる」

  4. happen by chance

    「偶然に起こる」

  5. happen again

    「再び起こる」

  6. happen all the time

    「いつも起こる」

  7. make something happen

    「何かを起こす/実現させる」

  8. what happened?

    「何があったの?」

  9. happen at random

    「無作為に起こる」

  10. happen unexpectedly

    「予期せず起こる」


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「happen」は中英語の hapnen, happenen から派生。ここで“hap”は「運、偶然」という意味合いがあり、「運が絡んで起こること」を表していました。

  • 時代を経て「物事が起こる・生じる」という意味で一般的に使われるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「意図せずに起こる、自然に起こる」というニュアンスが強いです。

  • 口語でも文語でもよく使われる汎用的な動詞です。

  • 必ずしもフォーマルさは強くありませんが、ビジネスメールなどでもありふれた表現として使用されます(e.g., “If something happens, please let me know.”)。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 自動詞としての使い方

    “happen”は基本的に自動詞で、「S(主語)が起こる」という構文をとります。

    例)The accident happened yesterday.(その事故は昨日起きた。)


  2. “happen to + 動詞”構文

    「たまたま~する」「偶然~する」という意味。

    例)I happened to see him there.(たまたまそこで彼を見かけた。)


  3. “It so happens that + 文”構文

    「たまたま~という事態が起こる」というやや文語的な表現。

    例)It so happens that I met him on my way home.(偶然にも帰宅途中に彼と会ったんだ。)


フォーマル/カジュアルの使い分け


  • カジュアルな日常会話: “What happened?” / “That happens a lot.”

  • ややフォーマル: “Should any issue happen, please contact us immediately.”


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “What happened yesterday? You look upset.”

    (昨日何があったの?元気がないね。)

  2. “Accidents happen. Don’t blame yourself.”

    (事故は起こるものだよ。自分を責めないで。)

  3. “I happened to run into an old friend at the mall.”

    (ショッピングモールで偶然昔の友達に会ったんだ。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “If any issues happen during the process, please let me know immediately.”

    (作業の途中で何か問題が起こったら、すぐに教えてください。)

  2. “We need to plan carefully to ensure this doesn’t happen again.”

    (これが再発しないように慎重に計画しなければなりません。)

  3. “Sometimes unexpected delays happen due to shipping problems.”

    (ときどき配送の問題で予期せぬ遅延が起こることがあります。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Such phenomena can happen under specific atmospheric conditions.”

    (そのような現象は特定の大気条件下で起こりうる。)

  2. “Errors in data collection may happen despite strict protocols.”

    (厳格な手順にもかかわらず、データ収集時に誤りが起こる可能性がある。)

  3. “These outcomes rarely happen, but they must be taken into consideration.”

    (こうした結果は滅多に起こりませんが、考慮に入れる必要があります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. occur(起こる)


    • 「フォーマルな場面で使われることが多く、自然現象や事件などが“起こる”」というニュアンス。

    • 例:“An earthquake occurred last night.” → “地震が昨晩起こった。”


  2. take place(起こる、行われる)


    • 計画された行事や自然に生じる現象にも使えるが、ややフォーマルな響き。

    • 例:“The conference will take place in Tokyo.” → “会議は東京で行われる。”


  3. come about(生じる)


    • 「物事がどうやって生じたか」という過程をある程度意識するニュアンス。カジュアルでも使われる。


反意語


  • 直接的な反意語は存在しませんが、文脈に応じて “not happen”(起きない) や “prevent”(防ぐ) などが逆の意味を表す場合があります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈhæp.ən/(米音, 英音ともにほぼ同じ)

  • アメリカ英語(GA): 「ハプン」のように発音

  • イギリス英語(RP): 「ハプン」とほぼ同じだが、強勢が若干前寄りになる傾向がある

  • 強勢(アクセント)は第一音節「hap」に置きます。

  • よくある間違い: “happe(n)” の後に不要な音(e)を伸ばすなど。

    スムーズに “ハプン” と短く切るイメージ。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: happan, hapen 等と書いてしまうミスに注意。

  • “happen + 目的語”は原則NG: happenは自動詞なので、「何かを起こす」というように他動詞的に使えません。

    (正)It happened yesterday. / (誤)I happened the accident yesterday.

  • TOEIC・英検などの試験で: 「happen to + 動詞」「what happened...?」など基本的な熟語が出題されることが多いです。

    「occur/take place」を混同して正答を選びにくくなる設問パターンがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “hap”に「偶然」「運」というニュアンスがあることを覚えておくと、自然に「起こる」イメージがつかみやすいです。

  • “Hap + pen” と音韻的に分けて手で「ハプ(運)」 →「起こる」をイメージするなど、語源的な覚え方が役立ちます。

  • 「happen to〜」構文をまとめて覚える(「たまたま〜する」)と、会話で即戦力になるフレーズになります。


以上が動詞「happen」の詳細な解説です。ぜひ語源や使い方に注意して、例文や構文を積極的に活用してみてください。

意味のイメージ
happen
意味(1)

〈でき事が〉起こる,発生する,生ずる

意味(2)

偶然(たまたま)…する

意味(3)

happen to+》〈でき事が〉…に起こる,降りかかる

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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