元となった辞書の項目
regulation
解説
1. 基本情報と概要
単語: regulation
品詞: 名詞 (可算)
意味 (英語)
A rule or directive made and maintained by an authority.
意味 (日本語)
権威や機関によって定められた、行動や手続きなどに関する「規則」「規制」を指します。
「regulation」は、法律や組織などが人や物事をある一定のルールのもとに管理・制限するときに使われます。日常会話よりも法律やビジネス、公式な場面で使われることが多く、堅めのニュアンスがあります。
活用形
名詞には動詞のような「時制」や「人称」による変化はありません。
しかし、同じ語根から派生した動詞「regulate (規制する)」、形容詞「regulatory (規制の、統制力がある)」などがあります。
CEFRレベルの目安
- B2(中上級): 一般的に法律や政府関連のニュース、論文など、少し専門性がある文章でよく出てくる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: 「regul-」(「支配する」「管理する」のニュアンス)
- 接尾語: 「-ation」 (「〜すること」「状態」を表す名詞化の接尾語)
関連語や派生語
- regulate (v.): 規制する、制御する
- regulatory (adj.): 規制の、規制権限を有する
- regular (adj.): 規則的な (「regulation」と直接の派生ではないが、同じ語根「reg/rect(まっすぐ)」を共有)
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- government regulation(政府規制)
- strict regulation(厳しい規制)
- safety regulation(安全規則)
- environmental regulation(環境規制)
- comply with regulations(規則に従う)
- under regulation(規制下で)
- regulatory body(規制当局)
- health regulations(保健規則)
- to tighten regulations(規制を強化する)
- to relax regulations(規制を緩和する)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語で「制御する」や「指導する」を意味する “regulare” から来ています。
- 歴史的経緯: 古代ローマの法律や政策の文脈などで「秩序を保つために定める」という意味から発展し、英語では「公式に決められたルール」という意味を持つようになりました。
- 使用時の注意点・ニュアンス:
- 公式文書や法律、ビジネス関連の場面でよく使われます。
- 厳しさや拘束力のニュアンスを伴う場合が多く、「ただのガイドライン」よりも遵守を強く求められるイメージです。
- 口語ではあまり頻繁には出ず、フォーマル寄りの印象です。
- 公式文書や法律、ビジネス関連の場面でよく使われます。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 「a regulation」「the regulations」のように冠詞や複数形となる場合があります。
- 使用シーン: フォーマルな文脈でよく使われる。
一般的な構文例:
- “There is a new regulation about data protection.”
- “They must follow these regulations.”
- “There is a new regulation about data protection.”
イディオム・表現: 明確な決まり文句のイディオムは少ないですが “under the regulations” (規則に基づいて) などの表現は使われやすいです。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアルシーン)
- “I heard there’s a new regulation at the gym about mask-wearing.”
(ジムでマスク着用に関する新しい規則ができたらしいよ。) - “I’m confused about the school regulation on dress codes.”
(校則の服装規定に戸惑ってるんだ。) - “We have a local regulation that forbids fireworks after 10 p.m.”
(うちの地域では、夜10時以降の花火は禁止する規則があってね。)
ビジネスシーン
- “Our company must comply with all environmental regulations.”
(私たちの会社はすべての環境規制を遵守しなければなりません。) - “The board proposed a new regulation to improve workplace safety.”
(取締役会は職場の安全を改善する新たな規則を提案しました。) - “We need a team to monitor changes in government regulations.”
(政府の規制の変更を監視するチームが必要です。)
学術・専門的シーン
- “Recent studies analyze the impact of financial regulations on market stability.”
(最近の研究は、市場安定性に対する金融規制の影響を分析している。) - “Regulations in this area have evolved significantly over the last decade.”
(この分野の規制は、この10年で大きく変化してきた。) - “Strict banking regulations aim to protect consumers and maintain economic order.”
(厳格な銀行規制は消費者を保護し、経済秩序を維持することを目的としている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- rule(規則): 一般的な「ルール」という意味。日常レベルでも使える。
- directive(指令): 公的・権威ある機関からの正式な「指示」。
- guideline(指針): 「指針・ガイドライン」で、必ずしも法的拘束力があるわけではない。
- law(法律): 国家レベルで制定された法。より強い権威と罰則を伴う。
※「regulation」は「law」ほどの法的拘束力をイメージさせる場合もありますが、範囲が限定されることもあり、「law」よりは幅広いニュアンス。
反意語 (Antonyms)
- deregulation(規制緩和): 規制を取り外す、一部または全部を削除することを指す。
- chaos(混沌): ルールや秩序がない状態。文脈によって対比されることがある。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA):
- アメリカ英語: /ˌrɛɡjəˈleɪʃən/
- イギリス英語: /ˌreɡ.jəˈleɪ.ʃən/
- アメリカ英語: /ˌrɛɡjəˈleɪʃən/
- アクセント: 第3音節の “-la-” に強勢が置かれます (re-gu-LA-tion)。
- よくある発音の間違い: “re-gya-lation” のように /ɡj/ の音が曖昧になったり、“reg-er-lation” のように「er」を入れてしまう間違いが起きやすいです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “regualtion” や “regalation” など、母音の位置を間違えるケース。
- 同根語との混同: “regular” (規則的な) と “regulation” (規則・規制) を混同しやすい。
- 資格試験での出題: TOEICや英検などでは、主にビジネス文書や公的文書の読解問題で出題される可能性が高いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「regulate(規制する) + -ion(名詞化)」で「規制すること→規則・規制」のイメージです。
- 「re(再び) + gulate(整える)」のように分解して覚えるのも一つの手ですが、正確には語源が「regulare (統制する)」であることを全面的に押さえておくと理解が深まります。
- 「国や機関がルールを敷く」シーンを思い浮かべると、すんなり使い方をイメージできるでしょう。
このように「regulation」は、法律的・公的なニュアンスで「規則」や「規制」を示す際に使用されます。ビジネス文書や学術論文で頻繁に見かけるため、フォーマルな場面では特に重要な単語と言えます。ぜひ意識して使い慣れてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈C〉規則,規定;法規,条例
意味(2)
〈U〉(…の)規制,調整《+of+名》