元となった辞書の項目
literary
解説
1. 基本情報と概要
単語: literary
品詞: 形容詞 (adjective)
意味(英語): relating to written works (especially those considered of superior or lasting artistic merit)
意味(日本語): 文学の、文芸の、文語体の
「literary」は「文学や文芸に関する」「文語的な」というニュアンスを伝えるときに使われます。会話よりも文章表現や、文芸作品を扱う場面でよく登場します。
- 活用形: 形容詞のため、ほぼ「literary」の形のみで使われます。
- 副詞形は存在しませんが、関連語に「literarily」という形は極めてまれで、日常的にはあまり使われません。
- 副詞形は存在しませんが、関連語に「literarily」という形は極めてまれで、日常的にはあまり使われません。
- 他の品詞になった時の例:
- literature (名詞): 文学
- literate (形容詞): 読み書きができる、教養のある
- literature (名詞): 文学
CEFRレベル:B2(中上級)
文学特有の表現について扱うため、中級〜上級学習者が知っておくとよい語彙です。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: 特になし
- 語幹 (literate / liter-): “ letter(文字)” や “literature(文学)” という意味合いが含まれています。
- 接尾語 (-ary): 「…に関する、…の性質の」という意味を持つ接尾語
他の単語との関連
- literature: 文学
- literal: 文字通りの
- literate: 読み書きができる、教養のある
よく使われるコロケーション(関連表現)10選
- literary work(文学作品)
- literary criticism(文学批評)
- literary style(文体)
- literary genre(文学のジャンル)
- literary tradition(文学的伝統)
- literary circle(文学界、文壇)
- literary masterpiece(文学の傑作)
- literary figure(文学界の人物)
- literary award(文学賞)
- literary device(文学的手法)
3. 語源とニュアンス
- 語源:
“literary” はラテン語の “litterarius” から派生し、“littera(文字)” がもとになっています。文字や文芸、学問に関わるというニュアンスが古くから含まれてきました。 - 歴史的使用:
主として書物や文芸と密接な関係があり、学術的な場面や高尚な雰囲気をかもし出す表現として長い歴史があります。 - 使用上の注意点・ニュアンス:
- 口語的というよりはややフォーマルで、文学や学術分野でのテキストや会話で使われることが多いです。
- カジュアルな会話ではあまり出てこない単語で、「文学的」という響きを強調したいときに用いられます。
- 口語的というよりはややフォーマルで、文学や学術分野でのテキストや会話で使われることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞(adjective): 名詞( 例: literary work )を修飾します。
- フォーマル vs. カジュアル:
- 一般的にフォーマルな文章や学術的文脈で使われます。
- 会話で使う場合は、「文学作品に関する」という特別なニュアンスを強調したいときに限られます。
- 一般的にフォーマルな文章や学術的文脈で使われます。
- 可算・不可算などの区別:
- 「literary」自体は形容詞なので数えられません。
- 対象となる名詞(literary works は可算、literary achievement は抽象的に扱われがち)で可算・不可算を区別します。
- 「literary」自体は形容詞なので数えられません。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I’ve been reading a lot of literary magazines lately.”
(最近、文学雑誌をたくさん読んでいるんだ。) - “She has a literary style that’s quite poetic.”
(彼女には、とても詩的な文学的文体がある。) - “My sister joined a literary club at college.”
(私の姉は大学で文学クラブに入ったよ。)
(2) ビジネスシーンでの例文
- “We need a writer with a literary flair for our new marketing campaign.”
(新しいマーケティングキャンペーンでは、文学的なセンスを持つライターが必要です。) - “The product brochure uses a literary tone to appeal to sophisticated customers.”
(その製品パンフレットは洗練された顧客にアピールするため、文学的なトーンを使っています。) - “Her literary expertise helped refine the message for our international clients.”
(彼女の文学的知識が、海外顧客向けメッセージの洗練に役立ちました。)
(3) 学術的な文脈での例文
- “His dissertation analyzes literary influences on modern poetry.”
(彼の論文は現代詩への文学的影響を分析しています。) - “A thorough examination of these literary techniques reveals deeper thematic elements.”
(これらの文学的手法を詳細に調べると、より深い主題的要素が明らかになります。) - “The symposium will focus on the literary movements of the 20th century.”
(そのシンポジウムは20世紀の文学運動に焦点を当てます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- bookish(本好きの、生真面目な)
- 「本に熱中している」というニュアンスが強く、やや俗っぽい表現。
- 「本に熱中している」というニュアンスが強く、やや俗っぽい表現。
- scholarly(学術的な、学者のような)
- 学問的要素が強調され、研究者や学術界に関する響き。
- 学問的要素が強調され、研究者や学術界に関する響き。
- erudite(博学な、学識豊かな)
- 人物の知識の深さ、学識の豊かさを表す際に使われる。
- 人物の知識の深さ、学識の豊かさを表す際に使われる。
- artistic(芸術的な)
- 文学というより、芸術全般に関する広い意味。
- 文学というより、芸術全般に関する広い意味。
- poetic(詩的な)
- 「文学的」というより詩情、韻文の美しさを強調。
反意語
- colloquial(口語的な)
- 口語でカジュアルな表現を指す単語。「文学的」とは正反対の砕けた言い方を示す。
- 口語でカジュアルな表現を指す単語。「文学的」とは正反対の砕けた言い方を示す。
- informal(非公式な、砕けた)
- 「formal(公式・フォーマル)」の反対で、文学的スタイルに対して軽めのニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- イギリス英語 (UK) : /ˈlɪt.ər.ər.i/
- アメリカ英語 (US) : /ˈlɪt̬.ə.rer.i/
- イギリス英語 (UK) : /ˈlɪt.ər.ər.i/
- アクセント: “lit” の部分に強勢が来ます。
- よくある発音ミス: /i/ と /ə/ の区別や、/r/ の発音があいまいになること。特にイギリス英語では /r/ が弱めになる点、アメリカ英語では /r/ が強調される点に注意が必要です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングを “litterary” と誤って “t” を重ねてしまうミスが起こりやすいです。
- 「literally(文字通りに)」と混同しないように注意しましょう。意味や使われ方が大きく異なるため、試験でも区別を問われることがあります。
- TOEICや英検などの資格試験では、「文学関連の文脈」、「フォーマルな文章表現」に関する問題で登場する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “literary” は “literature” から来ているので、「文字(letter)が集まってできる文学」というイメージを思い浮かべると覚えやすいです。
- スペルのポイント: “liter + ary” と分けて考えると、スペルミスを防ぎやすいです。
- 文学リスト(literary list)という語呂合わせで、「文学に関する」というイメージをもつのも良いでしょう。
以上が“literary”の詳細な解説です。文学や文芸作品に関連して使われることが多いので、文学的なトピックを扱う際にぜひ活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
文語の,書き言葉の
意味(2)
《名詞の前にのみ用いて》(人が)文学に通じた,文筆を業とする
意味(3)
文学の,文芸の