最終更新日:2025/12/03

科学者は新薬をテストするために実験的な研究を行った。

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元となった辞書の項目

experimental

実験の,実験に基づく: / 実験に使われる,実験用の / 実験的な,試験的な

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解説

1. 基本情報と概要

単語: experimental

品詞: 形容詞(adjective)

意味(英語): relating to, based on, or used for experiments

意味(日本語): 実験的な、試験的な

「experimental」は“実験から得られる知識や状態”に関わることを表すときに使われる形容詞です。新しいアイデアや方法を試す、というニュアンスを含むため、「まだ確立されていないが、テストしてみる価値がある」ものを指すイメージがあります。


  • 活用形: 形容詞なので、通常は比較級をつくらず、動詞のように時制によって変化もしませんが、文脈によって「more experimental」「most experimental」のように比較級・最上級を作れる場合もあります。

  • 他の品詞への変化例:


    • experiment (名詞): 実験

    • experiment (動詞): 実験をする

    • experimentalist (名詞): 実験研究を専門とする人


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)

    B2レベルは日常会話はこなせるが、学術的・専門的な話題になると言葉を増やす必要がある段階です。「experimental」は研究やテストなど、学術的・専門的な文脈でも多用されます。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: experiment


    • 「実験」という名詞・動詞の形が語幹となっています。


  • 接尾語: -al


    • 「〜に関する、〜の性質を持つ」といった意味を加える形容詞化の接尾語です。


関連語や派生語


  • experiment (名詞・動詞)

  • experimentalism (名詞): 実験主義

  • experimentalist (名詞): 実験家、実験研究者

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. experimental data(実験データ)

  2. experimental results(実験結果)

  3. experimental design(実験計画)

  4. experimental method(実験方法)

  5. experimental group(実験群)

  6. experimental procedure(実験手順)

  7. experimental evidence(実験的証拠)

  8. experimental approach(実験的アプローチ)

  9. experimental setup(実験装置・準備)

  10. experimental trial(実験的試み)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • 「experiment」という単語はラテン語の「experīrī(試みる、体験する)」から来ています。

  • そこに形容詞化の接尾語「-al」がつき、「experimental」となりました。

歴史的経緯:


  • 中世から実験科学が確立されていく中で、「experiment」という言葉が学問分野で多用され、そこから派生した形容詞として「experimental」が用いられるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意:


  • “新しいことを試している、まだ検証中”というイメージがあります。

  • 科学・医学・工学などの分野での実験にも使われますし、音楽や芸術分野での「実験的な作品」という表現にも使われます。

  • 口語でも使われますが、文書や学術的な議論で使うとより専門的でフォーマルな印象です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント


    • 形容詞なので、名詞を修飾する位置に置かれたり、補語として使われたりします。

    • 比較級を作る場合は「more experimental」「most experimental」のように “more” を用いるタイプの形容詞です。


一般的な構文・イディオム


  1. S + be + experimental


    • 例: “This approach is experimental.”(このアプローチは実験的だ。)


  2. experimental + N (名詞)


    • 例: “an experimental technique” (実験的な技法)


特に定型のイディオムとしては目立ったものは少ないですが、「experimental stage (段階)」「experimental treatment (治療法)」など、目的や対象を修飾する形で使われます。


  • フォーマル・カジュアル


    • 一般にフォーマル寄りで、研究報告や学術論文、ビジネス文書などで多用される表現です。

    • カジュアルシーンでも、「experimental music」「experimental cooking」など、新しい手法を試す意味合いで使われることがあります。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I tried an experimental recipe last night, and it turned out great!”


    • 昨日の夜、実験的なレシピを試してみたんだけど、すごくうまくいったよ!


  2. “He’s always experimenting with his style. His outfits are quite experimental.”


    • 彼はいつも自分のスタイルを試行錯誤してるんだ。服装がかなり実験的だよ。


  3. “We’re planning an experimental art project this weekend. Want to join?”


    • 今週末、実験的なアートプロジェクトを企画してるんだけど、参加しない?


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “The company is funding an experimental software development team.”


    • その会社は実験的ソフトウェア開発チームに資金を出しています。


  2. “Our marketing department is running an experimental campaign to attract new customers.”


    • マーケティング部は、新規顧客を獲得するための実験的なキャンペーンを実施しています。


  3. “We need to be cautious with experimental business models; they carry higher risks.”


    • 実験的なビジネスモデルには注意が必要です。リスクが高くなりますから。


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “The experimental results confirm our hypothesis.”


    • 実験結果は私たちの仮説を裏付けています。


  2. “This study presents an experimental approach to climate change adaptation.”


    • 本研究は気候変動への適応に対して、実験的アプローチを示しています。


  3. “Further experimental analysis is needed to ensure reliability.”


    • 信頼性を確保するには、さらなる実験的分析が必要です。



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. tentative (仮の、試験的な)


    • 「躊躇しながら試す」という意味合いに近く、やや消極的なニュアンス。


  2. trial (試験の、試しの)


    • より一般的な「試しの」「試行錯誤の」ニュアンス。


  3. innovative (革新的な)


    • 「新しいアイデアを取り入れた」という点で似ているが、実験より創造性に重きを置く。


  4. pioneering (先駆的な)


    • 「先駆けとなる」ニュアンスが強く、歴史的・社会的に影響力を与える意味合いがある。


  5. exploratory (探索的な)


    • 「未知のものを探求する」ニュアンスが強く、研究開発などでよく使われる。


反意語 (Antonyms)


  • established (確立された、既定の)


    • 確立済みで実験性がない様子を表す.



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /ɪkˌspɛrɪˈmɛntl/

    • イギリス英語: /ɪkˌspɛrɪˈmɛntl/ (アメリカ英語と大きな違いはありません)


  • 強勢位置: 「ex-per-i-MEN-tal」の “MEN” の部分に強勢があります。


  • よくある発音の間違い:


    • “experimental” の “-mental” の部分を /-men-təl/ でなく /-ment-əl/ と続けて発音してしまいがちです。

    • アクセントを勘違いして “EX-pe-ri-men-tal” のように最初の音節に強調を置く人もいますが、正しくは “ex-pe-ri-MEN-tal” です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “experimantal” と “men” の部分を “man” と書きがちなので注意。

  • 同音異義語との混同:


    • “experimental” と音が似ている単語はあまりありませんが、「experience(経験)」とつづりの一部が似ているため混同に注意が必要。


  • 試験対策:


    • TOEICや英検などでの出題は、科学技術やビジネス文脈で「実験的な」という形容詞を知っているかどうかを問われることがあります。

    • アカデミックな文脈を読む際にも登場しやすい単語なので、文脈上で正確に理解することが大切です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「experiment(実験)」に「-al」がついて “実験に関する” というイメージで覚えると簡単。

  • “ex-peri-MEN-tal” と音節を区切り、中の “peri” = 「周りの」イメージ、「experiment=実験」という流れで組み合わせると記憶しやすいかもしれません。

  • 研究室での白衣や試験管などのイメージと一緒に覚えると印象に残りやすいです。


以上が、「experimental」の詳細な解説となります。新しいことを試す、探索する、という前向きなニュアンスがありますので、ぜひ自分の学習やプロジェクトにも「experimental」なアプローチをしてみてください。

意味のイメージ
experimental
意味(1)

実験の,実験に基づく:

意味(2)

実験に使われる,実験用の

意味(3)

実験的な,試験的な

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