最終更新日:2025/10/09

炭素は有機化合物において必須の元素です。

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元となった辞書の項目

carbon

名詞

炭素(化学記号はC) / 〈C〉炭素棒 / 〈C〉《時に〈U〉》=carbon paper / ≪ carbon copy ≫生き写し/ 瓜二つの≪of≫

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炭素は有機化合物において必須の元素です。

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解説

以下では、英単語 carbon(名詞)について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

・単語: carbon

・品詞: 名詞 (noun)

・意味(英語): a chemical element with the symbol C, found in various forms such as diamond and graphite, and is the basis of all organic life.

・意味(日本語): 炭素。ダイヤモンドやグラファイトなどの形で存在し、生物の構成要素となる化学元素の一つ。

「carbon(炭素)」は、化学や生物学などで頻繁に登場する重要な元素の名称です。日常会話では、「二酸化炭素」や「カーボンニュートラル」など、環境に関する話題でもよく出てきます。こういう文脈で使われる、自然や持続可能性を語るうえでも重要な単語です。

CEFRレベルの目安: B1(中級)

→ 日常会話の中でも環境問題などでよく耳にする単語となり、科学的な文脈での使用頻度も高いです。

活用形・他の品詞形


  • 名詞 (noun) のため、基本的には形を変えません。

  • 形容詞としては carbon-based(炭素を基盤とした)や carbonic(炭酸の〜)などが存在します。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「carb-」の部分は、ラテン語の“carbo(炭、炭化物)”から来ています。

  • 接尾語は特に付きませんが、形容詞形や関連語で -ic(〜のような)、「-ate」(〜化合物を表す接尾語)などが付くこともあります。

派生語や類縁語


  • carbonic (形容詞): 炭酸の

  • carbonate (名詞/動詞): 炭酸塩/炭酸塩にする

  • carbonize (動詞): 炭化する

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. carbon footprint(カーボンフットプリント)

  2. carbon dioxide(二酸化炭素)

  3. carbon emissions(炭素排出量)

  4. carbon dating(放射性炭素年代測定)

  5. carbon fiber(カーボンファイバー)

  6. carbon neutrality(カーボンニュートラル)

  7. carbon trading(排出権取引)

  8. carbon copy(カーボンコピー)

  9. organic carbon(有機炭素)

  10. carbon tax(炭素税)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の「carbo(炭)」が由来で、ヨーロッパ言語を通じて carbon になったとされています。古くから「燃やす」「燃料」としての炭であり、後に化学元素としての性質が明確に分かりました。

ニュアンス


  • 科学や環境の専門的な文脈で使われることが多い単語ですが、最近では「脱炭素」や「温室効果ガス排出」などの文脈で一般にもよく使われます。

  • 書き言葉でややフォーマルに使われることが多いですが、環境やサステナビリティのトピックでカジュアルにも出てきます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞として使われ、基本的に 不可算名詞(uncountable noun) として扱われます。

  • 科学文献などでは carbon atom(炭素原子)、carbon compound(炭素化合物)のように、数えられる状態(可算名詞的ニュアンス)になる場合もあります。

一般的な構文・用法例


  • Carbon is an essential element for life on Earth.

  • The emission of carbon dioxide is a global concern.

フォーマルな文書からカジュアルな会話まで幅広く使われ、多くの場合は環境問題や科学的な話題で登場します。


5. 実例と例文

日常会話での例 (カジュアル)


  1. We need to reduce our carbon footprint by using public transportation more often.

    (私たちは公共交通機関をもっと使ってカーボンフットプリントを減らす必要がある。)


  2. Have you heard about carbon offsets? They help balance out emissions.

    (カーボンオフセットって聞いたことある?排出量を相殺するのに役立つんだよ。)


  3. I prefer carbonated drinks, but I'm trying to cut down for health reasons.

    (炭酸飲料が好きなんだけど、健康のために控えるようにしてるんだ。)


ビジネスシーンでの例 (フォーマル/中立)


  1. Our company aims to achieve carbon neutrality by 2030.

    (当社は2030年までにカーボンニュートラルを達成することを目指しています。)


  2. The new policy imposes carbon taxes to motivate eco-friendly practices.

    (新しい政策では、環境に配慮した取り組みを促すため炭素税を導入しています。)


  3. We need to discuss our annual carbon emissions report in the next meeting.

    (次の会議で当社の年間炭素排出量報告について議論が必要です。)


学術的な文脈での例 (ややフォーマル)


  1. Carbon plays a pivotal role in organic chemistry, forming countless unique compounds.

    (炭素は有機化学で非常に重要な役割を果たし、無数のユニークな化合物を形成します。)


  2. Using carbon dating, researchers estimated the age of the fossils to be over 10,000 years old.

    (研究者たちは放射性炭素年代測定を使って、化石の年代を1万年以上と推定した。)


  3. Graphite, a form of carbon, exhibits high electrical conductivity.

    (炭素の一形態であるグラファイトは、高い導電性を示す。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • graphite(グラファイト): 炭素の同素体の一つ。素材としては鉛筆の芯などに使われる。

  • diamond(ダイアモンド): これも炭素の同素体だが、意味合いは宝石として高価。

  • charcoal(木炭): 炭素が主成分だが、材料や形状・使用目的が異なる。

これらはいずれも炭素由来だが、carbon は元となる化学元素自体を指す。上記の単語は炭素の形態や製品名を特指することが多い。

反意語


  • 炭素(carbon)の反意語は特にありませんが、元素レベルでは「水素(hydrogen)」や「酸素(oxygen)」など他の元素が対比されることはあります。しかし、「反意語」というよりは単に別の元素です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈkɑːr.bən/ (米音), /ˈkɑː.bən/ (英音)

  • アクセント(強勢)は第1音節「car」に置かれます: カー(bən)。

  • アメリカ英語では [r] がはっきり発音され、イギリス英語ではやや弱めながら car-bon と発音します。

  • carbon の「r」の発音が曖昧になると通じにくい場合があるので、気をつけましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「carbon」を「carben」「carboon」などとつづりを間違うケース。

  • 同音異義語との混同: 明確に同音異義語はありませんが、caravan など似た響きの単語とは混同しがち。

  • TOEICや英検などの資格試験: 環境問題やエネルギー政策のトピックで出題されることが多いです。「carbon emissions」「carbon footprint」のようなセットで出てくることが多いので、関連熟語として覚えておくと有効です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「car(車)+ bon(棒)」とイメージすると、車の排気ガス(CO₂)=炭素を連想できるかもしれません。あくまで語呂合わせのようなイメージです。

  • ダイヤモンドも鉛筆の芯(グラファイト)も、どちらも carbon(炭素)由来であるという事実をインパクトとして覚えておくと印象に残りやすいです。


以上が、英単語 carbon(名詞)についての詳細な解説です。環境問題、化学、ビジネスレポートなどさまざまな分野でよく使われる重要な単語なので、ぜひしっかりと押さえておきましょう。

意味のイメージ
carbon
意味(1)

炭素(化学記号はC)

意味(2)

〈C〉炭素棒

意味(3)

≪ carbon copy ≫生き写し/ 瓜二つの≪of≫

意味(4)

〈C〉《時に〈U〉》=carbon paper

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