最終更新日:2025/08/27

二つの国は相互防衛のために同盟を結ぶことを決定した。

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元となった辞書の項目

ally

動詞

同盟(連合)させる

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二つの国は相互防衛のために同盟を結ぶことを決定した。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: ally

品詞: 動詞 (※「味方」「同盟相手」を意味する名詞用法もあります)

活用形:


  • 現在形: ally

  • 三人称単数現在形: allies

  • 過去形・過去分詞形: allied

  • 現在分詞形: allying

意味(英語):

“To join or unite with someone or something in order to achieve a common goal or for mutual benefit.”

意味(日本語):

「同盟を結ぶ、提携する、協力関係を築く」という意味です。誰かや何かと力を合わせ、一緒に目的を達成しようとするときに使われる動詞です。対立し合っていた存在が、ある共通の目的のために手を組むイメージでも使われます。

CEFRレベル目安: B2(中上級)

この単語は、会話や文書の中で「組織や国、あるいは個人が手を組む」という状況を表現するのによく使われるややかための単語で、中上級の方に適しています。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • ally は、もともとラテン語の “ad-”(~へ) + “ligare”(結ぶ)から派生した言葉で、「結びつける」というニュアンスが含まれています。現在の英語では明確な接頭語・接尾語の区切りは見えづらいですが、語幹として “ally” が残っています。

他の品詞


  • 名詞: ally (例: “He is our ally.”「彼は私たちの同盟者だ。」)

派生語や関連語


  • alliance (名詞): 「同盟、連合」

  • allied (形容詞): 「同盟している、同盟の」(例: “allied forces”: 連合軍)

よく使われるコロケーション(10個)


  1. ally with …(…と同盟を結ぶ)

  2. ally oneself to/with …(…に身を寄せる/…と手を組む)

  3. closely ally(緊密に同盟を結ぶ)

  4. politically ally(政治的に提携する)

  5. ally against a common threat(共通の脅威に対して同盟を結ぶ)

  6. strategic ally(戦略的な同盟相手)

  7. ally forces(同盟軍)

  8. ally countries(同盟国)

  9. become an ally(同盟国・味方になる)

  10. seek allies(同盟国・仲間を探す)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の “ad-”(~へ)+ “ligare”(結ぶ) → フランス語 “allier” → 中英語 “allyen” を経て現代英語の “ally” になりました。

  • 元々は「結びつける」という意味合いが強く、そこから「同盟関係を結ぶ」「手を組む」という感覚へと派生しました。

使用時のニュアンス:


  • “ally” はフォーマル・カジュアルどちらでも使えますが、政治的・軍事的・組織的な文脈で少しフォーマルに聞こえることが多いです。たとえば国同士の同盟、会社間の提携など、やや公的なシーンを想定した言い回しになることが多いです。

  • 個人同士でも、目的のために協力関係を築くときに使うことがありますが、くだけた口語では “team up with” や “join forces (with)” の方がやや自然に感じられる場合もあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞・再帰的用法: よく “ally oneself with …” のように再帰代名詞を使う形が見られます。

  • “ally” は「…と手を組む」という他動詞としても使えますが、よりフォーマルに「自身を…に同盟付ける」と表現するときは ally oneself with となります。

一般的な構文やイディオム


  1. ally (oneself) with + 名詞/代名詞: 「~と組む、同盟を結ぶ」


    • “They allied with each other to defeat a rival company.”


  2. ally against + 目的語: 「~に対して同盟を結ぶ」


    • “The two nations allied against a common threat.”


フォーマル/カジュアルの使い分け:


  • フォーマル: “Our company decided to ally itself with a global partner to expand our market.”

  • カジュアル: “We teamed up to finish the group project faster.”


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I decided to ally with my classmates to finish the assignment on time.”


    • クラスメイトと同盟を結ぶ(協力する)ことにした。


  2. “We should ally with the new neighbors to organize the block party.”


    • 新しい近所の人たちと協力して、地域のパーティーを企画しよう。


  3. “Let’s ally our efforts to clean up this park.”


    • この公園をきれいにするために、お互いの力を合わせよう。


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “Our firm decided to ally with a leading software company to improve our product’s features.”


    • 当社は製品の機能を改善するため、大手ソフトウェア企業と提携することを決めました。


  2. “They are seeking to ally themselves with overseas distributors to expand globally.”


    • 彼らはグローバルに進出するため、海外の流通業者と手を組もうとしています。


  3. “By allying with emerging startups, we can access innovative technologies.”


    • 新興スタートアップと提携することで、革新的な技術を活用できます。


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Researchers from different fields allied to publish a multidisciplinary paper.”


    • 異なる分野の研究者たちが手を組んで、学際的な論文を発表しました。


  2. “These institutions allied to address the global health crisis more effectively.”


    • これらの機関は、世界的な健康問題により効果的に対処するために提携しました。


  3. “When historical civilizations allied, they often exchanged cultural and technological knowledge.”


    • 歴史的文明が同盟を結ぶと、文化的・技術的な知識が頻繁に交換されました。



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. join forces(力を合わせる)


    • よりカジュアルに感じられます。


  2. team up(チームを組む)


    • カジュアルで、特に個人やグループ同士が協力する場合に使いやすいです。


  3. unite(団結する)


    • 「一つになる」という意味合いが強く、包括的な表現です。


  4. associate(提携する、関係づける)


    • 一緒に仕事をする弱めの意味合いも含む表現。


  5. combine(結合する)


    • 物理的・抽象的なものを合わせるイメージ。


反意語(Antonyms)


  • oppose(反対する)

  • reject(拒否する)

  • conflict with(衝突する)

それぞれのニュアンス


  • “ally” は政治的・軍事的・ビジネス的な場面でよく使われ、相手がはっきりしていて同盟関係を設定する響きがあります。

  • “team up” や “join forces” は気軽な響きで、中立的または日常の場面に向いています。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):


  • 動詞の “ally”: /əˈlaɪ/(ア-ライ)

  • 名詞の “ally”: 通常同じ発音 /ˈælaɪ/ とする辞書もあります(発音のゆれがある)。

強勢(アクセント)の位置:


  • 動詞として使うときは2音節目(a-lly)、名詞として使うときは1音節目(al-ly)に強勢が置かれることがありますが、最近は特にアメリカ英語では動詞・名詞どちらも /əˈlaɪ/ と発音することが一般的です。

アメリカ英語とイギリス英語:


  • 大きな違いはありませんが、イギリス英語で名詞として使う場合に /ˈælaɪ/ と頭を強く読む傾向があります。

  • よくある間違いとして “ally” を “alley” (/ˈæli/) と混同しがちなので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “ally” と “alley” の混同


    • “alley” は「裏通り、小路」、綴りは “-ey” で終わります。


  2. 同音異義語: “allay” (鎮める) と音が似ている場合がありますが、綴りや意味が異なります。

  3. 試験対策: TOEICや英検などで出題される場合、主にビジネスシーンや外交・政治の文脈で「提携する」「同盟を結ぶ」の意味で問われることが多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「ally」は「alliance (同盟)」とセットで覚えると、意味が明確になります。

  • ラテン語の “ad-” + “ligare”(結ぶ)から来ていると意識すると、「結びつける工作」をイメージしやすいです。

  • 同音異義語との比較表を作るとか、実際に「ally」のスペルの中の “lly” が “ally yourself with …” という形で何かとペアになるイメージをすると、使い方に馴染みやすくなります。

以上が、動詞 “ally” の詳細解説です。政治やビジネスの場面だけでなく、個人レベルでも「手を組む」ニュアンスとして応用できる便利な単語なので、文脈に合わせてぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
ally
意味(1)

(…と)…'を'同盟(連合)させる《++with(to)+

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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