最終更新日:2025/10/10

このナイフは良く切れない。

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

sharp

形容詞

(刃・先端が)鋭い,よく切れる,よく突きささる / (頂上などが)先がとがっている / (道路などが)急な,急カーブの,急こう配の / (言葉などが)厳しい,辛らつな / (痛みが)鋭い,激しい;(寒さなどが)激しい,身を切るような / (食物が)ぴりっとする,辛い / (音が)鋭い,高い / (輪郭などが)はっきりした,くっきりした / (感覚・頭が)鋭い / 抜け目のない,すばしこい / 油断のない,用心深い / (動作が)速い,機敏な,きびきびした / (身なりの)いきな,スマートな / 《名詞の後にのみ用いて》(音が)シャープの,嬰(えい)音の;調[記]号がシャープ(#)の

このボタンはなに?

このナイフは良く切れない。

このボタンはなに?
解説

以下では、形容詞「sharp」について、できるだけ詳しく解説していきます。学習者の方にもわかりやすいように、日本語で丁寧に説明しつつ、英語本来のニュアンスが伝わるように心がけました。マークダウン形式でまとめていますので、ぜひ学習の参考にしてください。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: “sharp”

  • 日本語: 「鋭い」「尖った」「はっきりした」「急激な」「(刃物などが)よく切れる」「敏感な」「辛辣な」などの意味を持ちます。

    例: 「形が鋭い」「頭の回転が速い」「味がピリッとする」など、物理的にも比喩的にも“鋭さ”や“急激さ”を表すときに使われます。

「sharp」は、主に“鋭さ”や“はっきりとしている状態”を強調するニュアンスの単語です。刃物がよく切れるときや、人の感覚や頭脳が敏感であること、輪郭や音が鮮明であることなど、幅広い状況に用いられます。

品詞


  • 形容詞 (adjective)

活用形


  • 比較級: sharper

  • 最上級: sharpest

他の品詞例


  • 副詞: sharply(例: “He spoke sharply.”「彼はきつい口調で話した」)

  • 名詞: sharpness(例: “the sharpness of a blade”「刃の鋭さ」)

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    日常会話でも比較的よく使われる単語ですが、比喩的表現など、細かい意味を理解するにはやや慣れが必要です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 特定の接頭語・接尾語は含まれません。もともとは古英語 “scearp” を語源とする単語です(語源は後述)。

詳細な意味


  1. 刃物などが「よく切れる」

    例: “a sharp knife”「よく切れるナイフ」

  2. 「尖った」「鋭い形状をしている」

    例: “a sharp corner”「鋭い角」

  3. 「急激な」「急な」

    例: “a sharp turn”「急カーブ」

  4. 「はっきりした」「明確な」

    例: “a sharp image”「鮮明な映像」

  5. 「頭の回転が速い」「賢い」

    例: “She is very sharp.”「彼女はとても頭が切れる」

  6. 「辛辣な」「とげとげしい」

    例: “a sharp comment”「辛辣なコメント」

  7. 「(味や音が)きつい、鋭い」

    例: “a sharp flavor”「ぴりっとした味」

よく使われるコロケーション(10例)


  1. sharp knife(よく切れるナイフ)

  2. sharp turn(急カーブ)

  3. sharp corner(鋭い角)

  4. sharp rise(急激な上昇)

  5. sharp drop(急激な下降)

  6. sharp mind(頭の回転が速い頭脳)

  7. sharp contrast(はっきりした対比)

  8. sharp pain(鋭い痛み)

  9. sharp criticism(辛辣な批判)

  10. sharp image(鮮明な画像)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “scearp” に由来し、さらにゲルマン祖語の *skarpa- にさかのぼります。元々は「削る」「切る」などの意味に関連し、“切れ味”や“鋭さ”を表す語でした。

ニュアンス


  • 「人やモノが鋭い」というポジティブな評価(頭の回転が速い、スタイリッシュな雰囲気)と、「辛辣さ・棘のある言い方」というネガティブな印象の両方を持ちます。

  • 文章でも口語でもよく使われますが、「辛辣な」「とげとげしい」ニュアンスで使う場合は少し注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として、名詞を修飾するときや補語として用いられます。

    例: “He has a sharp mind.” (名詞 “mind” を修飾)

    “The pain is quite sharp.” (補語)


  • “sharp” は可算・不可算の区別がない形容詞なので、名詞の単数・複数にかかわらずそのまま使えます。


  • 比喩的に“sharp”を使う場合は、文章でも口語でも多用されますが、フォーマルな場面では “acute” や “clear-cut” などを使うこともあります。ニュアンスの違いに注意してください。


イディオム的表現


  • “look sharp” :「急いで行動する」「気をつける」

  • “sharp tongue” :「辛辣な口調、毒舌」


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Be careful with that knife. It’s really sharp.”

    「そのナイフ、鋭いから気をつけてね。」


  2. “I felt a sharp pain in my back when I bent over.”

    「かがんだとき、背中に鋭い痛みを感じたよ。」


  3. “You have a sharp sense of humor!”

    「あなたは本当にセンスのいい(鋭い)ユーモアの持ち主だね!」


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We saw a sharp increase in sales last quarter.”

    「前期は売上が急激に増加しました。」


  2. “Her sharp insights helped the team solve the issue.”

    「彼女の鋭い洞察力がチームの問題解決に役立ちました。」


  3. “Make sure the presentation starts at 9 a.m. sharp.”

    「プレゼンは午前9時きっかりに始めるようにしてください。」


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “A sharp gradient change in the data indicates a potential anomaly.”

    「データの急激な勾配の変化は潜在的な異常を示します。」


  2. “We need a sharper definition of the term to proceed with our research.”

    「研究を進めるには、その用語のより明確な定義が必要です。」


  3. “The economist predicted a sharp fluctuation in the currency market.”

    「その経済学者は通貨市場の急激な変動を予測しました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. acute(鋭い、深刻な)


    • よりフォーマルまたは医学的(例: “acute pain”)


  2. pointed(先がとがった)


    • 主に形状が「とがった」ことを表す


  3. keen(鋭敏な、熱心な)


    • 感覚や興味などに使われる(例: “a keen sense of smell”)


  4. crisp(はっきりした、鮮明な)


    • 視覚や味・音の「鮮明さ」に使われる


  5. edgy(とげとげしい、神経質な)


    • 口調や気質が尖った感じなどを表す


反意語(Antonyms)


  1. dull(鈍い、切れ味が悪い)


    • 刃物や感覚などが鈍い場合に用いる


  2. blunt(切れ味が悪い、率直すぎる)


    • 主に刃物の切れ味が悪いとき、または人の物言いが「単刀直入でやや失礼」なという意味も



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ʃɑːrp/ (アメリカ英語では [ʃɑrp] / イギリス英語でも同様に [ʃɑːp])

  • アメリカ英語: “シャープ”(r を強めに発音)

  • イギリス英語: “シャープ”(r を弱めに発音)

  • 強勢は語頭から: SHARP の “シャ” の部分に自然にアクセントがきます。

よくある発音の間違い


  • /s/ と /ʃ/(シ/シュ)の区別が曖昧になる。

  • /ar/ と /ɑːr/ の発音が難しい場合がある。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “shap” や “sharpE” などとつづりを間違えないよう注意。

  2. 同音異義語との混同: “sharp” と “sharpe” (人名) など

  3. テストでの出題例: TOEICや英検などでは、「よく切れる」「急激な(増減)」「辛辣なコメント」など、様々な文脈で意味を問う問題が出ます。前後の文脈でどの意味が当てはまるかを見極めるのがポイントです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “sharp” という単語から、「刃物の先端が尖って鋭いイメージ」を思い浮かべると覚えやすいです。

  • 音から連想する勉強テクニック: “S” と “H” が結合して /ʃ/ と読み、そこから「シュッと切る」イメージを思い出すとスムーズに記憶できます。

  • ものだけではなく、意見や思考が“シャープ”だと「キレがある」イメージになります。


以上が、形容詞「sharp」の詳しい解説となります。物理的な「鋭さ」から比喩的な「(思考が)キレがある」「急な変化」といった幅広い意味を持つ「sharp」を、ぜひ上手に使いこなしてください。

意味のイメージ
sharp
意味(1)

(刃・先端が)鋭い,よく切れる,よく突きささる

意味(2)

(頂上などが)先がとがっている

意味(3)

(道路などが)急な,急カーブの,急こう配の

意味(4)

(言葉などが)厳しい,辛らつな

意味(5)

(痛みが)鋭い,激しい;(寒さなどが)激しい,身を切るような

意味(6)

(食物が)ぴりっとする,辛い

意味(7)

(音が)鋭い,高い

意味(8)

(輪郭などが)はっきりした,くっきりした

意味(9)

(感覚・頭が)鋭い

意味(10)

抜け目のない,すばしこい

意味(11)

油断のない,用心深い

意味(12)

(動作が)速い,機敏な,きびきびした

意味(13)

(身なりの)いきな,スマートな

意味(14)

《名詞の後にのみ用いて》(音が)シャープの,嬰(えい)音の;調[記]号がシャープ(#)の

意味(15)

《名詞の後にのみ用いて》(時間を)きっかり,正碓に

意味(16)

鋭く;急に;油断なく

意味(17)

(音楽で)半音高く

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★