最終更新日:2025/11/03

この2台の車の違いは値段だ。

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元となった辞書の項目

difference

名詞

〈U〉 《…の間の / …における / …との》 違い, 相違点 《between ... / in ... / from ...》 / 差, 差額 / 〈C〉 意見などの食い違い, 意見の不一致

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: difference

品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)

活用形:


  • 単数形: difference

  • 複数形: differences

意味(英語): a way in which two or more things are not the same

意味(日本語): 「違い」「相違点」のことです。物事や人などを比べたときに「どう違うのか」を指し示す名詞です。「この2つにどんな差があるの?」のようなシーンで使われます。

→ 「difference」は日常会話や文章中で、「AとBの違い」を言及したい時に用いられる、比較的ベーシックな単語です。

難易度目安(CEFR):


  • B1(中級)

    → ある程度英語に慣れた学習者が、比較や対比の表現を理解するときによく登場するレベルです。

他の品詞形:


  • 動詞形: differ (例: A differs from B. 「AはBと異なる」)

  • 形容詞形: different (例: They are very different. 「彼らはとても違う」)

  • 形容詞形: differential (特殊な文脈・数学的文脈などで用いられる形容詞)


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • dis- / dif-(ラテン語「離れて」「分けて」などのニュアンス)

  • fer(carry「運ぶ」)

  • -ence(抽象名詞を作る接尾語)

ラテン語由来で、もともとは「違った方向に運ぶ」というニュアンスを含んでいます。

類縁語や派生語


  • differ (動詞) : 違う、異なる

  • different (形容詞) : 違う、異なる

  • differently (副詞) : 違った仕方で

  • differentiate (動詞) : 区別する、差別化する、微分する

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. make a difference → 違いを生む

  2. tell the difference → 違いを見分ける

  3. spot the difference → 違いを見つける

  4. big difference → 大きな違い

  5. subtle difference → 微妙な違い

  6. age difference → 年齢差

  7. cultural difference → 文化的な違い

  8. significant difference → 重要な/顕著な違い

  9. difference of opinion → 意見の相違

  10. difference in quality → 品質の違い


3. 語源とニュアンス

「difference」はラテン語の“differentia”に由来し、さらにさかのぼると「分けて運ぶ」ニュアンスの要素を持ちます。歴史的には「物事がいかに(どのように)異なるか」を示すときに用いられてきました。


  • ニュアンス/使用上の注意:


    • 「差」を端的に述べるベーシックな名詞です。

    • 「違い」と言っても、感情的な対立や否定的ニュアンスだけでなく、中立的に「AとBが異なる点」を単に列挙する時にも使えます。


  • 口語 vs. 文章: 口語でもフォーマルな文章でも使われますが、「make a difference」のように日常会話で頻出する表現があります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞: difference は可算名詞ですので、単数・複数の形を取ります。


    • a difference / the difference / differences


  • よくある構文:


    1. There is a difference between A and B.

    2. What’s the difference (between A and B)?

    3. make a difference (to/for 人・状況) 「~に影響を与える/(良い)変化をもたらす」


  • フォーマル/カジュアル:


    • 「difference」という単語自体は比較的一般的なので、カジュアル・フォーマルどちらでも問題なく使えます。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I can’t tell the difference between these two shades of blue.”

    (この2つの青色の違いが見分けられないよ。)


  2. “Is there a difference in taste between this coffee and that one?”

    (このコーヒーとあのコーヒーの味には違いがあるの?)


  3. “It doesn’t make any difference to me which restaurant we go to.”

    (どのレストランに行っても私には大差ないよ。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to clarify the difference in costs for both proposals.”

    (2つの提案のコストの違いを明確にする必要があります。)


  2. “It’s important to understand the difference in consumer behavior across markets.”

    (各市場における消費者行動の違いを理解することが重要です。)


  3. “Even small adjustments can make a big difference in the final outcome.”

    (わずかな調整が最終的な結果に大きな違いをもたらすことがあります。)


学術的な文脈での例文


  1. “The study revealed a significant difference in response times between the two groups.”

    (研究では、2つのグループ間の反応時間に顕著な違いがあることが明らかになった。)


  2. “We are examining the difference in genetic factors that contribute to this disease.”

    (私たちはこの病気に関わる遺伝要因の違いを調査しています。)


  3. “A difference of this magnitude could lead to a new scientific hypothesis.”

    (この規模の違いは、新たな科学的仮説につながる可能性があります。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. distinction (区別)


    • 「はっきりとした特徴による差異」のニュアンスがやや強い。


  2. discrepancy (矛盾、不一致)


    • 「一致するはずのデータや事実が食い違っている」場合に使う。


  3. disparity (格差)


    • 社会や経済などで「不釣り合いな差」に注目するときに用いられるややフォーマルな単語。


反意語 (Antonyms)


  • similarity (類似点)


    • 「共通点」「似通っている点」を表す名詞。


  • sameness (同一性)


    • 「同じであること」を示す概念的な名詞。


使い方の違い:


  • “distinction” は時に「独特さ」や「栄誉(大きな違いによる際立った価値)」にも使われる。

  • “discrepancy” は「本来一致すべき点が食い違っている」というトラブル感・予想外感が強い。

  • “disparity” は経済格差など、量的・質的に大きな開きがあるときに用いられる印象。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈdɪf.ər.əns/

  • アメリカ英語 (AmE) とイギリス英語 (BrE): ともに /ˈdɪf.ər.əns/(/ˈdɪf.rəns/ に近い発音になる場合もある)

  • アクセントの位置: 第1音節「dif」に強勢が置かれます。

  • よくある発音の間違い:


    • “difference” を “diffrence” のように「ə(ア)」の音を抜かして速く言いすぎると、母音が聞き取りにくくなる場合があります。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:


    • “difference” は “differ” + “-ence” ですが、 “diffrence”などと「e」を落としてしまうミスに注意。


  • 他の形容詞や動詞との混同:


    • “different” (形容詞) と “difference” (名詞) の区別を間違えやすい。

    • 例: “There is a big difference.” / “They are very different.”


  • 試験出題傾向:


    • TOEICや英検などでは、「比較・対比」を述べる際に出題されることが多い単語です。 “make a difference” などイディオムでの出題もあり得ます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源イメージ: 「離れて(dis-)、運ぶ(fer)、状態(-ence)」→「違う方向に運ばれて、相違が生まれる」

  • スペルのコツ: “d-i-f-f-e-r-e-n-c-e” の二重子音 “ff” と最後の “-ence” を落とさないように意識する。

  • 勉強テクニック:


    • 例文をセットで覚えると、誤用が減る (“There is a difference between A and B.”)。

    • “make a difference” は、英作文やスピーキング試験でも使いやすい熟語ので、覚えておくと便利です。



以上が名詞「difference」の詳細な解説です。比較表現でしばしば登場する重要単語なので押さえておきましょう。

意味のイメージ
difference
意味(1)

違い,相違点,意見などの食い違い

意味(2)

,差額

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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