最終更新日:2025/09/20

彼に会うチャンスがあるといいな。

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元となった辞書の項目

chance

名詞

〈C〉〈U〉 偶然, 偶然の出来事, 運 / (何かが起こる) 公算, 見込み / 〈C〉好機, 機会

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解説

1. 基本情報と概要

単語: chance

品詞: 名詞 (場合によっては動詞としても使われるが、名詞用法が最も一般的)

CEFR レベルの目安: B1(中級レベル - 日常会話でもよく使われ、抽象的な意味合いを理解する必要がある)

意味(英語)


  • A possibility of something happening

  • An opportunity or occasion for doing something

  • Luck or randomness in an event or outcome

意味(日本語)


  • 何かが起こる「可能性」や「見込み」

  • 「機会」や「チャンス」という意味で、何かをする・成功するための好機

  • 偶然性や運の要素を含む出来事

「chance」は、何かが起こる可能性を示したり、「機会」を表したりするときに使われる単語です。たとえば「チャンスがある」というと、「その出来事が起こる可能性が残されている」や「成功の機会がある」というニュアンスを含みます。日常的にもビジネスの場面でも非常に頻繁に使われる、便利な単語です。

活用形


  • 名詞: chance (単数形), chances (複数形)

  • 動詞としての用法(意外と少ない用法): “chance upon/on” ~「偶然に~を見つける」、「たまたま~に出会う」 など

他の品詞になった例


  • 形容詞形: chancy(危険を伴う、不確実な)

    例: Investing all your savings in one stock can be chancy.


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • 接頭辞や接尾辞は特に含まれていません。

  • 「chance」という語自体がフランス語由来で、その後英語に取り込まれた言葉です(詳しくは語源の項目で解説)。

派生語・類縁語


  • chancy(形容詞)

  • perchance(副詞・古風または文語表現で「もしかすると」)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. take a chance(思い切ってやってみる)

  2. have a chance(機会がある、可能性がある)

  3. by chance(偶然に)

  4. stand a chance(成功する/可能性がある)

  5. no chance(全く可能性がない)

  6. on the off chance(万が一の可能性)

  7. slim chance(可能性が低い)

  8. good chance(高い可能性)

  9. chance of a lifetime(絶好の機会)

  10. chance encounter(偶然の出会い)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「chance」は古フランス語の cheance から来ており、「起こること」や「運」を意味しました。さらにラテン語の cadere(落ちる) の派生形に遡るとされています。同じルーツを持つ単語には accident などがあります。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「chance」は「運任せ」という偶然的要素を強調することもあれば、「機会」や「可能性」など前向きな意味合いをもつこともあります。

  • 口語でも文章でも幅広く使われますが、ビジネス文章では「opportunity」のほうが少しフォーマルに聞こえる場合があります。

  • 「chance」はカジュアルからフォーマルまで幅広く使用可能ですが、「possibility」などよりはやや口語的で直接的です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞としての用法


    • 通常は「a chance」「the chance」「chances」と冠詞や複数形とともに使われます。

      例: I got a chance to speak at the conference.


  2. 不可算名詞的表現


    • ごくまれに「chance」を抽象的に「運・偶然」の意味で使う場合、不可算扱いをすることがありますが、多くの場合は可算名詞として扱います。


  3. 動詞としての用法


    • to chance upon/on something(偶然に出会う/見つける)

      例: I chanced upon an old friend at the station.


  4. よくある構文


    • take a chance on + 名詞/動名詞: 「~に賭けてみる」

      例: Should we take a chance on hiring a new vendor?


  5. フォーマル/カジュアル


    • 「chance」はどちらでも使えますが、ビジネス文書や公式文書では「opportunity」を使うとよりフォーマルな印象を与えます。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. I had a chance to see that new movie last night, and it was amazing!

    (昨夜あの新しい映画を見る機会があって、すごく良かったよ!)


  2. If you get a chance, could you buy some milk on your way home?

    (もし機会があったら、帰りに牛乳を買ってきてくれる?)


  3. By chance, do you know where the nearest bank is?

    (偶然なんだけど、一番近い銀行がどこにあるか知ってる?)


ビジネスシーンでの例文


  1. We need to seize every chance to expand our market overseas.

    (海外市場を拡大するために、あらゆるチャンスをつかむ必要があります。)


  2. There's a good chance we'll hear back from the client by tomorrow.

    (明日までにクライアントから返事がくる可能性は高いです。)


  3. We decided to take a chance on the new advertising strategy.

    (私たちは新しい広告戦略に賭けてみることにしました。)


学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. There is a significant chance that the experiment will yield new data.

    (その実験が新しいデータをもたらす可能性は大いにあります。)


  2. The researchers evaluated the chance of success for each proposed method.

    (研究者たちは提案された各方法の成功の可能性を評価しました。)


  3. By chance, we discovered a correlation that was previously overlooked.

    (偶然にも、それまで見落とされていた関連性を発見しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. opportunity(機会)


    • 「chance」よりもややフォーマルで、ビジネスやオフィシャルな書類でよく使われる。


  2. possibility(可能性)


    • 「起きるかもしれない」というニュアンスを強調。ただし「chance」ほど積極的・ラッキーな響きはない。


  3. probability(見込み・確率)


    • 統計的・数値的な確率を示す際に使われる傾向が強い。


  4. luck(運)


    • 「運の要素」を強く意識する場合に使われる。


反意語 (Antonyms)


  • certainty(確実性)


    • 「chance」はあくまで「不確実性」を含むが、「certainty」は結果が確実であることを意味する。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /tʃæns/

    • イギリス英語: /tʃɑːns/


  • アクセント: 第一音節 “chance” 全体を強く発音します。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:


    • アメリカ英語では「チャンス」と短めに “æ” の音を使います。

    • イギリス英語では「チャーンス」のように “ɑː” の音が入り、やや伸ばすように発音します。


  • よくある間違い:


    • “chance” と “change” (チェンジ) の混同。スペリングや発音が似ているので注意が必要。

    • “chance” の /tʃ/ の発音が苦手な日本人学習者も多いので、口を少し丸めて「チ」の音を正確に発音する練習が効果的です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリングミス: “chans” や “chanse” などと誤って書くことがあるので注意。

  • 同音異義語との混同: “chants” (聖歌を唱える) などは発音も異なるが、スペリングが似ているため紛らわしいことがある。

  • 試験対策:


    • TOEIC などでは「opportunity」との使い分けを問う問題が出されることがある。

    • 英検では「by chance」などの熟語表現の問題が出やすい。


  • 文法ミス: 冠詞 (a, the) の付け忘れや複数形の “chances” が使えない場面で誤用するなどのケースに注意。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「チャンス」というカタカナ語でも定着しているため、覚えやすい単語ですが、スペリング発音で混同しないように意識しましょう。

  • “chance” を「運を試すカード(トランプゲームの場面など)」のイメージで覚えると、偶然性や可能性を表す意味が頭に残りやすいです。

  • 「take a chance」=「思い切ってやってみる」という表現を覚えておくと、会話の幅も広がります。


以上が名詞 chance の詳細解説です。日常会話でもビジネスでも頻出し、多様な意味合い(可能性、機会、偶然性)を持つ便利な単語なので、ぜひ使いこなしましょう!

意味のイメージ
chance
意味(1)

〈C〉〈U〉偶然,偶然のでき事;運,めぐり合わせ

意味(2)

〈C〉好機,機会(opportunity)

意味(3)

〈C〉危険,冒険;かけ

意味(4)

chance to do》〈人が〉偶然;する

意味(5)

it chances+that》〈物事が〉偶然に起こる

意味(6)

…'を'運を天に任せてする

意味(7)

偶然の,はずみの

意味(8)

〈U〉〈C〉(何かが起こる)公算,見込み,可能性(probability)

基礎英単語(NGSL)/ 例文 / 英訳 / 選択問題

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