最終更新日:2024/06/17
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元となった辞書の項目

range

名詞

〈U〉《a ~》(知識などの)範囲,広がり / 〈U〉《a~》(価格・気温などの変動の)幅 / 〈U〉《a ~》(ミサイルなどの)着弾距離,射程 / 〈U〉《a~》(航空機などの)航続距離 / 〈C〉(銃砲の)射撃場 / 〈C〉《米》放牧地域 / 〈C〉(山などの)列,連なり / 〈C〉(料理用の)レンジ / 〈U〉《a~》(動植物の)生息区域

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これらの靴の価格の範囲は$50から$100です。

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解説

以下では、名詞“range”について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: range

品詞: 名詞 (他に動詞としても使われる)

CEFRレベルの目安: B1(中級)


  • 日常会話やビジネス、学術など、幅広い文脈で多用される語です。

意味(英語・日本語)


  • 英語: “range”

  • 日本語: 「範囲」「幅」「射程」「領域」「山脈」 など

たとえば、「価格の範囲 (price range)」「山脈 (mountain range)」「選択肢の幅 (wide range of options)」といったように、ある広がりやまとまりを指すときに使います。日常会話からビジネス、学術論文まで登場する、使いやすい単語です。

活用形


  • 名詞形:range (可算名詞として用いられることが多い)

  • 動詞形:range(自動詞・他動詞)


    • 例: “The prices range from $10 to $50.” (価格は10ドルから50ドルの範囲だ)


  • 形容詞形・副詞形は直接はありませんが、 “ranged” は動詞の過去形であり、名詞由来の派生形容詞はありません。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語幹「rang」+ 語尾「-e」ですが、特定の接頭語や接尾語が付いた形ではありません。

  • 古フランス語に由来する「range (列、並び)」が元になっており、そこから英語に取り入れられました。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. price range(価格帯)

  2. wide range of ~(多種多様な~)

  3. full range of ~(あらゆる種類の~)

  4. within range(射程圏内、到達可能範囲内)

  5. out of range(射程外、範囲外)

  6. mountain range(山脈)

  7. age range(年齢層)

  8. range of motion(可動域、特に医療やスポーツで使われる)

  9. product range(製品ラインナップ)

  10. range finder(測距計)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「range」は古フランス語の “range” (列、並び) に由来し、中世英語を経て現在の英語に定着しました。もともとは「一直線に並べる」「ならべる」というニュアンスを持っていました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 「範囲」「幅」「領域」を示すために幅広く使います。

  • フォーマル・カジュアルどちらにも対応できる単語です。ビジネスシーンでは「〜の幅」のように、より分析的・概念的な意味合いで使われることが多いです。

  • 山脈や射撃射程など、物理的な「距離範囲」にも用いられます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞として使われることが多い


    • “There is a wide range of options.” (多くの選択肢がある) のように「a range of ~」と表現されることが多いです。


  2. イディオム・句動詞(名詞としての用例)


    • “out of range” (範囲外・射程外)

    • “within range” (範囲内・射程内)


使用シーン


  • フォーマル / カジュアル問わず使用されます。書き言葉、話し言葉どちらにも登場しやすい単語です。


5. 実例と例文

以下に、日常会話、ビジネス、学術的文脈の3種類に分けて、それぞれ3例ずつ挙げます。

日常会話


  1. “What’s your price range for a new car?”


    • (新しい車にどのくらいの予算を考えていますか?)


  2. “They have a wide range of snacks at that convenience store.”


    • (あのコンビニにはお菓子の種類がたくさんあるよ。)


  3. “We hiked across the mountain range last summer.”


    • (去年の夏にその山脈を横断してハイキングしたの。)


ビジネス


  1. “Our product range has expanded significantly this year.”


    • (当社の製品ラインナップは今年大きく拡大しました。)


  2. “We need to determine the target age range for our new marketing campaign.”


    • (新しいマーケティングキャンペーンの対象年齢層を決める必要があります。)


  3. “Let’s offer a full range of services to our clients.”


    • (顧客に包括的なサービスを提供しましょう。)


学術的・専門的


  1. “The study examined a range of factors influencing climate change.”


    • (その研究は気候変動に影響を与えるさまざまな要因を調査した。)


  2. “We measured the range of motion in the patient’s knee joint.”


    • (患者の膝関節の可動域を測定した。)


  3. “This algorithm can handle data sets within a broad range of sizes.”


    • (このアルゴリズムは幅広いサイズのデータセットを処理できます。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. span(期間や範囲を指すが、時間的範囲によく使われる)


    • 日本語:スパン、期間の広がり

    • 例: “The bridge has a span of 200 meters.”


  2. scope(取り扱う範囲、視野)


    • 日本語:範囲、領域(特に話題や研究テーマなどの概念的範囲)

    • 例: “The scope of this project is quite extensive.”


  3. extent(広がり、程度)


    • 日本語:広さ、程度

    • 例: “We need to evaluate the extent of the damage.”


  4. spectrum(連続体、連なり)


    • 日本語:連なり、スペクトラム

    • 例: “Opinions on this issue span the political spectrum.”


反意語 (Antonyms)


  • 狭い範囲を示す直接的な反意語はありませんが、文脈によっては “limit” (限界) や “narrow scope” (狭い範囲) が対照的な関係になります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /reɪndʒ/

  • アメリカ英語とイギリス英語での違い


    • どちらもほぼ同じ: /reɪndʒ/


  • 強勢 (アクセント)


    • 1音節の単語なので、全体にアクセントがあります。


  • よくある発音の間違い


    • “rain” /reɪn/ と混同しやすいですが、“range” は後ろに /dʒ/ が付きます。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス


    • “ragen” “rainge” などと誤記しないように注意。


  2. 同音異義語との混同


    • 同音異義語はありませんが、音が似ている “reins” (馬の手綱) などに引きずられないようにしましょう。


  3. 試験での出題例


    • TOEIC、英検などでは「price range」「a range of possibilities」などのフレーズで頻出。

    • 選択肢の幅や数値の範囲などを問う場面でよく見られます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “range” は “line” や “row” を意味していた古フランス語由来なので、「一直線に並んだものの広がり」とイメージすると分かりやすいかもしれません。

  • スペリングのポイントは“ra + n + ge”の3つのパート(「ran + ge」)。「走る (run)」と似ているようで微妙に違うので気をつけましょう。

  • “range” のイメージを広々とした「広がり」と捉えると、あらゆる「範囲」、そして「山脈」にも通じます。


以上が、名詞“range”の詳細です。“range”は非常に汎用性が高く、日常から専門分野まで幅広く登場します。ぜひ文脈に応じて使い分けてみてください。

意味のイメージ
range
意味(1)

〈U〉《しばしばa~》(動植物の)生息(分布)区域

意味(2)

〈U〉《時にa~》(銃砲・ミサイルなどの)着弾距離,射程

意味(3)

〈U〉《時にa~》(価格・気温などの変動の)

意味(4)

〈C〉(料理用の)レンジ

意味(5)

〈U〉《時a~》(航空機・船舶などの)航続距離

意味(6)

〈U〉《時にa~》(知覚・知識などの)範囲,広がり

意味(7)

一列(一直線)に延びている

意味(8)

〈C〉《米》放牧地域

意味(9)

〈C〉(銃砲の)射撃場,(ミサイルなどの)試射場

意味(10)

〈C〉(山などの)列,連なり

意味を覚えるための辞書問題

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