plum
〈C〉『西洋スモモ』;西洋スモモの木 / 〈C〉(プティング・パイなどに入れる)干しぶどう / 〈U〉(西洋スモモに似た)濃紫色 / 〈C〉《話》(人が)手に入れたがるもの(もうけ仕事など) / 濃紫色の,スモモ色した
以下では英単語“plum”について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語の意味
- 英語: plum
- 日本語: プラム(果物の「すもも」や「プラム」)、または「おいしい部分」「価値の高いもの」「魅力的なポジション」(比喩的表現)
「plum」は基本的には果物の“プラム”を指す名詞です。比喩的表現として、何か利益の大きい仕事や役職などを指して「おいしい仕事」「魅力的な地位」というニュアンスで使われることもあります。
品詞と活用形
- 品詞: 名詞 (countable noun/可算名詞)
- 活用形: 一般的に可算名詞なので数えられます。複数形は “plums” です。
- 他の品詞形: 形容詞的表現“plum job”(プラムの仕事=「魅力的な仕事」)などで使われることがありますが、辞書的には形容詞というよりも “plum” を比喩として用いた慣用的表現に近いです。
CEFRレベルの目安
- A2 (初級) ~ B1 (中級)
実際には日常会話レベルでよく出てくるフルーツの名前としてはA2程度ですが、比喩的表現までしっかり理解するにはB1以上の語彙力があると望ましいです。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
“plum”は短い単語で、はっきりした接頭語や接尾語はありません。部分に分解できる語幹も明確には存在しません。
派生語や類縁語
- “plumage” (鳥の羽、特に美しい羽) は語源的には “plume” とつながりがあり、発音も似ていますが、“plum” とはつづりも意味も異なります。
- “plumy” あるいは “plummy” という形容詞がイギリス英語では時々使われ、「(上品すぎて)気取った」声や話し方を指すこともありますが、あまり一般的ではありません。
よく使われるコロケーション(10例)
- fresh plum – 新鮮なプラム
- plum tree – プラムの木
- ripe plum – 熟したプラム
- dried plum – 干しプラム(プルーン)
- plum sauce – プラムソース
- plum pudding – クリスマスプディング(プラム入り)
- a plum job – おいしい仕事
- a plum position – 魅力的な地位
- plum brandy – プラムのお酒(スリヴォヴィッツなど)
- plum color – プラム色、濃い紫がかった色
3. 語源とニュアンス
語源
- 語源はラテン語の “prunum”(プラム)で、さらにその語源はギリシャ語の “proumnon” にさかのぼります。
- 古英語では “plume” として現れ、中世英語を経て現代の “plum” に変化しました。
使用時の微妙なニュアンス
- 基本的には果物を指すため、カジュアルな場面からフォーマルな場面まで広く使えます。
- 比喩的な「おいしい仕事」「おいしいポジション」を指す場合はややカジュアルや会話的なニュアンス、もしくは新聞記事などのニュース英語で使われることもあります。
- 「plum」という言葉自体が持つ印象はポジティブで、甘くて美味しい、価値があるというプラスのイメージがあります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “I bought some plums at the market.”
- “He landed a plum job at that company.”
- “This is the plum of the entire deal.”
フォーマル/カジュアル
- フルーツとしての “plum” はどの場面でもOK。
- 比喩的表現はやや会話寄りですが、ビジネス記事などの文書でも散見されます。
可算名詞か不可算名詞か
- “plum” は可算名詞 (a plum, two plums) です。
- 「干しプラム(プルーン)」は “prune” という別の単語ですが、これも可算名詞です。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
“Would you like a plum? They’re really sweet today.”
(プラムはいかが? 今日のはとても甘いよ。)“I prefer plums to peaches—less fuzzy skin.”
(私はモモよりプラムの方が好き。表面が毛羽立っていないからね。)“Do you know any good recipes that use fresh plums?”
(新鮮なプラムを使ったいいレシピを知らない?)
ビジネスでの例文(3つ)
“She was offered a plum position after her successful project.”
(彼女はプロジェクト成功後、おいしいポジションをオファーされた。)“Our company secured a plum contract with a major retailer.”
(我が社は大手小売業者との有利な契約を獲得した。)“That turnaround strategy proved to be the plum of the deal.”
(その再建戦略は取引の中で一番の旨みになった。)
学術的な文脈での例文(3つ)
“The study examined nutrient profiles of various plum varieties.”
(その研究はさまざまなプラムの品種の栄養構成を調査した。)“Drying plums into prunes can concentrate their sugar content.”
(プラムを干してプルーンにすることで糖分が凝縮される。)“Recent agricultural reports show a higher yield of plums this season.”
(最近の農業レポートによると、今シーズンはプラムの収穫量が多いようだ。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “peach”(ピーチ): こちらも果物で同様に甘い果物だが、「ものすごく素晴らしいもの」という比喩にもなる。
- “apricot”(アプリコット): 果物。やや酸味が強い。
- “prune”(プルーン): 実は“plum” の一種を乾燥させたもの。英語では別の単語として扱われるが、関係は緊密。
反意語
- 果物名としての明確な「反意」はないが、比喩的な意味で「価値が低い」「まずい取引」を指すのに使われる単語としては “lemon”(ハズレ)などが挙げられます。
- “a lemon” = “外れ品” “不良品” といった意味合い。
- “a lemon” = “外れ品” “不良品” といった意味合い。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /plʌm/
- アメリカ英語: [plʌm] (プラ~ム というイメージ)
- イギリス英語: [plʌm] (ほぼ同じ発音)
- アクセント: 1音節の単語なので特に強勢位置の違いはなく、音を短めに“プラム”と発音します。
- よくある間違い: “-u-” の音を「プルーム」(/pluːm/)のように伸ばしてしまうことがある点に注意してください。それは “plume(羽・羽毛)” など別の単語になります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “plum” と “plumb(垂直の、鉛の)” を混同しないように注意。
- 発音の混同: “plum” /plʌm/ と “plume” /pluːm/ は全く異なる単語(後者は「羽毛」)です。
- 比喩的な使い方: “a plum job” は慣用的表現なので丸ごと覚えると便利です。
試験対策
- 果物の名前としては初級レベルからですが、TOEICや英検では一般的なボキャブラリー問題に出ることもあります。
- 比喩的用法として「価値のあるもの」を表す意味は、上級レベルの読解問題やビジネス英語でも見かける表現です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「プラム(plum)」と「プルーン(prune)」の区別をしっかり。
- 音のイメージとして「プ・ラム」と短く切ると覚えやすいです。
- “plum” の比喩は「甘い(=おいしい)もの」「価値のあるもの」というイメージにつながるので、「 plum = おいしい果実 → おいしいポジション」くらいに覚えると定着しやすいでしょう。
以上が名詞“plum”の詳細解説です。果物としての意味だけでなく、時には“おいしい”仕事やチャンスを表現する際の便利な単語としても活用できます。ぜひ覚えてみてください。

〈C〉西洋スモモ;西洋スモモの木
〈U〉(西洋スモモに似た)濃紫色
濃紫色の,スモモ色した
〈C〉(プティング・パイなどに入れる)干しぶどう
〈C〉《話》(人が)手に入れたがるもの(もうけ仕事など)