最終更新日:2024/06/17
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元となった辞書の項目

opening

名詞

〈C〉(森・垣根・壁などの)空いている所;空き地;すき間,穴 / 〈C〉(物語・会議などの)始め,出だし,冒頭(beginning) / 〈C〉(…の地位の)空き,就職口《+『for』(『at, in』)+『名』》(vacant) / 〈C〉(劇などの)初演 / 〈U〉(…が)開くこと,あくこと《+『of』+『名』》 / 〈C〉(…の)よい機会,好機《+『for』+『名』》 / 初めの,開始の

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解説

1. 基本情報と概要

単語: opening

品詞: 名詞 (countable/可算名詞の場合が多い)

英語での意味:


  • The beginning or start of something (何かの始まり)

  • A hole or gap (穴、隙間)

  • An opportunity or vacancy (特に仕事や職のポストなどの空き/募集)

日本語での意味:


  • 「開始」や「始まり」

  • 「穴」や「隙間」

  • 「(職などの)空き、欠員、募集枠」

「opening」は英語の名詞で、何かが始まる瞬間を指したり、物理的な穴・隙間を指したり、特に仕事のポジションなど“空き枠”を指したりする言葉です。日常会話でもビジネスでもよく使われます。話し手によっては「スタート」というニュアンスで、カジュアルからフォーマルまで幅広く使われます。

その他の形・関連品詞:


  • open (動詞/形容詞) : 「開く/開いている」

  • opener (名詞) : 「開ける道具/開始役」

  • opening (形容詞的に) : 「始まりの〜」の意味で使われることもある (例: “opening night” 「初日の夜」)

CEFRレベルの目安: B1(中級)

「opening」は日常会話やビジネス場面などで扱われる単語であり、単純な意味から抽象的な使い方まで幅があるため、中級レベル(B1)程度が目安です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: open(「開く/開いている」を示す)

  • 接尾語: -ing


    • 元々「動作・状態」を名詞化する働きがある形です。ここでは「open」から派生し、「開くこと」「始まり」「空き」などを表す名詞になっています。


派生語・類縁語


  • open (動詞/形容詞)

  • opener (名詞)

  • reopen (動詞) : 再び開く

  • openly (副詞) : 公然と、率直に

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. job opening(求人募集)

  2. opening ceremony(開会式)

  3. opening remarks(開会の挨拶)

  4. opening line(文章やスピーチの冒頭文)

  5. opening night(初公演の夜)

  6. opening salvo(議論・交渉開始時の最初の発言や攻撃)

  7. opening hours(営業・開館時間)

  8. opening statement(開始時の声明・冒頭陳述)

  9. opening in the schedule(スケジュールの空き時間)

  10. grand opening(盛大な開店/オープニングイベント)


3. 語源とニュアンス


  • 語源:


    • 中英語(Middle English)頃に「open(開く)」から発生した形が「opening」。


  • 歴史的な使用:


    • 古くは物理的な「開いた部分」を指す意味が中心でしたが、その後「会合や行事などの開始」、さらに「活動や職の新たな機会」を示す意味にも広がりました。


  • ニュアンス/使用時の注意点:


    • カジュアルでもフォーマルでも使える便利な名詞です。

    • 話し言葉だけでなく、ビジネス文書や公式のスピーチ、学術的な文脈でも広く使われます。

    • 意味が複数あるため、文脈で「開始」「穴や隙間」「職の空き」のどれを指しているかを区別する必要があります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞として扱われることが多い: “There is an opening.” (空き枠がある) “We have several openings.” (いくつか空きがあります)

  • 「開くこと」という動作を強調するときは、動詞 “open” の -ing 形を使って「opening a door(ドアを開けること)」のように表現する場合がありますが、通常名詞 “opening” とは区別して考えます。

  • 文章表現:


    • フォーマル: “We are pleased to announce the opening of our new branch.”

    • カジュアル: “There’s an opening in my schedule on Friday.”



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I found a small opening in the fence where the cat can sneak through.”


    • フェンスに猫が通り抜けられるくらいの小さな隙間があったよ。


  2. “Do you have any openings in your schedule this weekend?”


    • 今週末、予定に空きはある?


  3. “The opening of the movie was so exciting!”


    • 映画の冒頭シーンがすごくワクワクしたよ!


(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “We have two new job openings in the marketing department.”


    • マーケティング部門で新たに2つの求人募集があります。


  2. “The CEO’s opening remarks set the tone for the entire conference.”


    • CEOの開会の挨拶が会議全体の方向性を決めました。


  3. “We’re planning a grand opening for our new store next month.”


    • 来月、私たちの新店舗の盛大なオープニングイベントを予定しています。


(3) 学術的な文脈での例文


  1. “In the opening section of the research paper, the author outlines the main hypothesis.”


    • 研究論文の冒頭部で、著者は主要な仮説を概説している。


  2. “The opening of the symposium will be at 9:00 AM sharp.”


    • シンポジウムの開始は午前9時ちょうどです。


  3. “His opening argument in the debate was both concise and compelling.”


    • ディベートでの彼の冒頭の主張は簡潔で説得力がありました。



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. beginning(始まり)


    • 「物事の最初の部分」という意味では近いですが、openingは「物理的な穴」や「職の空き」という意味も含む点で幅が広い。


  2. start(開始)


    • よりカジュアルに「始まる」のニュアンスを伝えます。


  3. gap(隙間)


    • 「隙間」「空白」を指す点は同じが、openingは「穴」だけでなく「職の空き」など両義的に使える場合がある。


  4. vacancy(空席/欠員)


    • 主に「部屋」「職」などの空きに特化。openingは発生したばかりのチャンスをより一般的に指せる。


反意語


  • closing(終わり、終了)


    • 物事が終わることを指すので、openingの反対です。


  • ending(結末)


    • 物事の終わりを示すという点で緩やかな反意語です。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA:


    • アメリカ英語: /ˈoʊpənɪŋ/ (オウ-pə-ニン)

    • イギリス英語: /ˈəʊpənɪŋ/ (オウ-pə-ニン) (アメリカ英語とイギリス英語で母音がやや異なるが、ストレスは同じ箇所におかれます)


  • 強勢(アクセント)の位置:


    • 最初の “o” の部分にアクセントがきます。


  • よくある発音の間違い:


    • “op-ning” と早すぎて “e” の音が弱くなりすぎるケース。

    • しっかり「オウ-pə-ニン」と発音すると通じやすいです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “opning” “openning” など “e” が抜けたり “n” を重ねすぎたりしがち。

  • 同音異義語との混同: 英語の中には “open” (動詞/形容詞) と “opening” (名詞) の区別を忘れてしまう学習者が多いです。

  • 試験対策: TOEICなどビジネスシーンを扱う試験では「job opening」「opening remarks」が頻出します。 英検でも「開始のあいさつ」や「仕事の空き」といった文脈で出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • イメージ: “open” + “-ing” → “開くこと、開いている状態”が名詞化して「開始」「穴」「空き(募集)」をイメージすると覚えやすいです。

  • 覚え方のコツ:


    • 「オウ“ぺ”ニン」のアクセント位置を意識する。

    • 「開放的なイメージ」をそのまま名詞にしたものだと考えると理解しやすい。


  • 勉強テクニック: 自分のスケジュールや仕事情報を話すとき、必ず “Do you have an opening?” “We have an opening.” などと言うシーンを想定した会話練習をしてみましょう。実際に使うと記憶に残りやすいです。


「opening」は「開始」を示すだけでなく、「物理的な穴」から「就職の空き枠」まで、さまざまな状況で幅広く使えます。発音やスペルミスに注意しながら、ビジネスから日常会話まで使いこなしていきましょう。

意味のイメージ
opening
意味(1)

〈C〉(物語・会議などの)始め,出だし,冒頭(beginning)

意味(2)

〈C〉(…の地位の)空き,就職口《+for(at, in)+》(vacant)

意味(3)

〈C〉(劇などの)初演

意味(4)

〈U〉(…が)開くこと,あくこと《+of+

意味(5)

〈C〉(…の)よい機会,好機《+for+

意味(6)

初めの,開始の

意味(7)

〈C〉(森・垣根・壁などの)空いている所;空き地;すき間,穴

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