最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

observe

動詞

観察する,監視する,守る,順守する

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私は自然を観察して異なる植物や動物について学ぶのが好きです。

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解説

以下では、動詞“observe”について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

英単語: observe

品詞: 動詞 (Verb)

意味(英語):


  1. to watch carefully or pay attention to something

  2. to notice or perceive something

  3. to make a remark or comment about something

  4. to obey or comply with (rules, laws, traditions)

意味(日本語):


  1. よく注意して見る、観察する

  2. 気づく、認識する

  3. (意見やコメントなどを)述べる

  4. (規則・法律・慣習などを)守る

「observe」は、「注意深く見る、観察する」というニュアンスを中心に持つ動詞です。日常のシーンから、ビジネスや学術的な場面まで幅広く使われます。特に「ルールなどを守る」という意味で使われる時は、よりフォーマルな響きがあります。

活用形


  • 原形: observe

  • 三人称単数現在形: observes

  • 過去形 / 過去分詞形: observed

  • 現在分詞 / 動名詞: observing

他の品詞としての派生例


  • 名詞: observation (観察、見解)、observer (観察者)、observance (遵守)

  • 形容詞: observant (観察力の鋭い、よく気がつく)

CEFRレベルの目安: B2 (中上級)


  • B2: 中上級 - 日常生活・ビジネス・学術場面で比較的自由に使えるレベル。


2. 語構成と詳細な意味

“observe”は、ラテン語の“observāre”から来ていますが、“ob-”には「~に向かって」という意味があり、“servāre”には「保つ、見張る、守る」などの意味があります。


  • ob- (~に向かって、上に)

  • servare (見張る、守る)

主な派生語や類縁語


  • observation: 観察、意見

  • observer: 観察者

  • observant: 観察力のある、よく気がつく

  • observance: (規則や伝統などの)遵守

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. observe a change(変化を観察する)

  2. observe carefully(注意深く観察する)

  3. observe the sky(空を観察する)

  4. observe the rules(規則を守る)

  5. observe a phenomenon(現象を観察する)

  6. observe a moment of silence(黙祷を捧げる)

  7. observe protocol(手順・儀礼を守る)

  8. observe the traffic(交通の状況を観察する)

  9. observe a holiday(祝日を遵守する/休みを取る)

  10. observe the behavior(行動を観察する)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “observāre” → “ob-” (~に向かって) + “servāre” (保つ、注意深く見る、守る)

歴史的には「目を離さずに見守る」「ルールをきちんと守る」といった両方の意味合いを持ち、現在の英語でも「観察する」「遵守する」の2大要素を受け継いでいます。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 「じっくりと観察する」意味で使うときは、ややフォーマル寄りの響き。日常会話でも「I observed something strange.(変なものに気づいた)」のように使えます。

  • 「規則を守る」ニュアンスの場合は、公的文書やビジネス文脈での使い方が多く、「法律を守る」「伝統儀礼を行う」など堅めの場面で使われます。

口語・カジュアルシーン:


  • 「見たよ!」だけではなく「注意深く見た」というときに「I observed...」とやや丁寧・知的な印象を与えます。

フォーマルシーン:


  • 規則や法令順守を強調する場合「All employees must observe the company policies.」のように使われます。


4. 文法的な特徴と構文

他動詞 (Transitive Verb)

多くの場合、目的語を取ります。


  • 例: “She observed the birds.” (彼女はその鳥たちを観察した)

that節を用いた構文

観察した結果や意見を述べるときに that節を導くことがあります。


  • 例: “He observed that many people disagreed.” (彼は多くの人が反対していると述べた)

よく使われるイディオムや構文


  • observe silence: 黙る(黙祷や慎みを捧げる文脈など)

  • observe the law: 法を守る

  • observe tradition: 伝統に従う

フォーマルな文章で使われる場合が多いですが、カジュアルにも「気づいた/観察した」という意味合いで使うことは可能です。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I observed a cat sleeping on my car this morning.”

    (今朝、車の上で猫が寝ているのを見かけたよ。)


  2. “Have you observed any difference in his behavior lately?”

    (最近、彼の行動に変化は見られた?)


  3. “I like to observe people’s reactions at the theater.”

    (劇場で人々の反応を観察するのが好きなんだ。)


ビジネスシーンでの例文


  1. “We need to observe the new data collection procedures strictly.”

    (新しいデータ収集手順を厳守する必要があります。)


  2. “Please observe how the customers interact with the product.”

    (お客様がその製品とどのように関わるか観察してください。)


  3. “Our company always observes local holidays and traditions.”

    (当社は常に現地の祝日や伝統を尊重します。)


学術的な文脈での例文


  1. “Scientists observed a significant drop in temperature during the experiment.”

    (科学者たちは実験中に大幅な温度低下を観測した。)


  2. “We aim to observe the long-term impact of climate change on coral reefs.”

    (サンゴ礁に対する気候変動の長期的な影響を観察するのが目的です。)


  3. “The researcher observed that certain reactions occur only in low-pressure conditions.”

    (研究者は、特定の反応が低圧条件下でのみ起こると指摘した。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. watch(注意深く見る):比較的カジュアルで、長時間・連続的に見るニュアンス。

  2. look at(見る):単純に視線を向ける意味合い。observeよりもフォーマル感はやや低い。

  3. notice(気づく):意識せずに目や耳に入ったことにも使える。observeの方が意識して見る感じ。

  4. monitor(監視する):観察対象を継続的に見張る、管理するニュアンスが強い。

反意語


  1. ignore(無視する):意図的に気にかけない。

  2. overlook(見落とす):うっかり見逃す、気づかない。

いずれも「見る・気づく」関連ですが、observingはより積極的/意図的に物事を観察する感じ、compliance(遵守)の意味合いにもつながってきます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(アメリカ英語): /əbˈzɝːv/

  • IPA(イギリス英語): /əbˈzɜːv/

どちらもアクセントは「-serve」(zɝːv / zɜːv)の部分にきます。

また、アメリカ英語では「r」をはっきり発音しますが、イギリス英語では「r」が弱め、ときにほとんど聞こえない場合があります。

よくある発音ミス


  • 第1音節を「ob」と大きく発音しすぎたり、語尾の「v」を「b」と混同するなど。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “observe”のスペリング: “obsereve”や“obsrve”などと間違えやすいので注意。

  • 同音異義語ではないが、見た目が似た語に“absorb”(吸収する)があり、混同に注意。

  • “watch”、“look”、“see”などとの使い分けが試験で問われる場合がある。

  • 英検やTOEICなどでも「守る」の意味が理解されているかを問う文脈で出題されやすい。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “ob-”は「~に向かって」、「serve」は「保つ・保護する」のイメージ。

    → “observe”で「目を向けて取り込む(保つ)」と考えると「観察する」の感覚が掴みやすい。

  • 「観察してルールを見守る」というイメージから、「ルールを遵守する」という意味も自然に覚えられます。

音の響きで“ob-ser-ve”の3拍を意識すると、スペルミスが減るかもしれません。


以上が動詞“observe”の詳細な解説です。ぜひ様々な場面で使い分けてみてください。

意味のイメージ
observe
意味(1)

…‘を'観察する,注意して見る;…‘を'見て気づく

意味(2)

observe+that節》…‘と'述べる,言う

意味(3)

〈法律・慣習・義務など〉‘を'守る

意味(4)

〈儀式など〉‘を'とり行う,挙行する,〈祭日・祭など〉‘を'祝う(celebrate)

意味(5)

観察(観測)する

意味(6)

(…について)所見を述べる,論評する《+on(upon)+

意味を覚えるための辞書問題

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