examiner
1. 基本情報と概要
examiner
- 品詞: 名詞 (Noun)
- 意味(英語): A person who formally tests someone’s knowledge or ability in a particular subject.
- 意味(日本語): 試験や検査などで、受験者や候補者を評価する「試験官」「審査官」のこと。
「examiner」は、主に試験の採点をしたり、試験や審査の手続きを監督・評価したりする際に使われる単語です。たとえば学校の試験官や運転免許の試験官、特許審査官など、多様な分野で「審査や採点を行う人」を広く指す言葉です。比較的フォーマルな場面で使われます。
活用形: 名詞なので、通常は複数形「examiners」になります。他の品詞形はありませんが、動詞は「examine (調べる・試験する)」、名詞形には「examination (試験・調査)」、「exam (試験)」などが存在します。
CEFRレベルの目安: B2 (中上級)
- 「examiner」は英語学習の初期段階よりはやや進んだ語彙にあたりますが、試験関連の話題では非常によく見かける重要語です。
2. 語構成と詳細な意味
- 語幹: “examine” (調べる、試験をするなど)
- 接尾語: “-er” (〜する人、を表す接尾語)
つまり、「examine(調べる・試験する)人」→「試験官・審査する人」という意味を作っています。
関連語や派生語
- examination: 試験、検査
- exam: 試験 (examinationの短縮形)
- examinee: 受験者
- examine: (動詞) 調べる・試験する・検査する
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- chief examiner(主任試験官)
- external examiner(外部試験官)
- internal examiner(内部試験官)
- driving test examiner(運転免許試験官)
- medical examiner(検死官・医学的審査官)
- patent examiner(特許審査官)
- tax examiner(税務調査官)
- examiner’s report(試験官の報告書)
- examiner board(審査委員会)
- senior examiner(上級試験官)
3. 語源とニュアンス
語源:
「examine」はラテン語の“examinare” (綿密に調べる) に由来します。そこから派生した「examiner」は「調査・試験をする人」という意味を持ち、歴史的には学術的な試験だけでなく、調査・捜査、検死、審査など多岐にわたって使われています。ニュアンス・使われ方:
- 「examiner」は、基本的に「評価や審査を行う人」にフォーカスされた単語なので、話し言葉よりは手続きや制度が絡む少しフォーマルな場面で使われる傾向があります。
- 場合によっては公的機関でのお役職(例えば特許審査官、検死官など)を指すこともあるため、公的ニュアンスが強まります。
- 「examiner」は、基本的に「評価や審査を行う人」にフォーカスされた単語なので、話し言葉よりは手続きや制度が絡む少しフォーマルな場面で使われる傾向があります。
4. 文法的な特徴と構文
文法上のポイント:
- 可算名詞 (a/an examiner, two examinersなど)。
- フォーマル寄りの場面や書き言葉 (公的文書・ビジネス文書など) で多用されます。
- 可算名詞 (a/an examiner, two examinersなど)。
一般的な構文や表現:
- “to be appointed as an examiner”
- 「試験官(審査官)として任命される」
- “the examiner evaluated the candidates’ performance”
- 「試験官は候補者たちの出来を評価した」
- “to be appointed as an examiner”
フォーマル/カジュアルの使い分け:
- “examiner”はそもそもフォーマル寄り。カジュアルに言う場合は、文脈に応じて“the one giving the test”などを使う方が口語的です。
5. 実例と例文
以下、それぞれの場面での自然な表現を示します。
日常会話での例文 (3つ)
“I heard the driving test examiner was really strict.”
- 「あの運転免許試験官はとても厳しかったらしいよ。」
“The examiner asked me some tricky questions during the oral exam.”
- 「口頭試験のときに試験官がやっかいな質問をしてきたんだ。」
“I hope the examiner is fair when grading my paper.”
- 「私の答案を採点するときに、公平な試験官だといいんだけど。」
ビジネスでの例文 (3つ)
“The external examiner will review our compliance procedures next month.”
- 「来月、外部審査官が当社のコンプライアンス手続きを審査します。」
“We received some suggestions from the patent examiner regarding our application.”
- 「特許審査官から、私たちの出願に関していくつかの提案がありました。」
“Our chief examiner requested additional documents before final approval.”
- 「主任審査官は最終承認の前に追加書類を求めました。」
学術的な文脈での例文 (3つ)
“The thesis examiner provided detailed feedback on my dissertation.”
- 「論文審査官は、私の学位論文に関して詳細なフィードバックをくれました。」
“One internal examiner and one external examiner are usually assigned for a PhD defense.”
- 「通常、博士号の口頭試問では一人の学内審査官と一人の学外審査官が割り当てられます。」
“The examiner’s comments significantly improved the quality of my final paper.”
- 「審査官のコメントが、最終論文の質を大いに向上させてくれました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- inspector (検査官・監査官)
- 調査する人という点は共通していますが、必ずしも“試験官”ではなく「現場や業務を検査する」ニュアンスが強いです。
- 調査する人という点は共通していますが、必ずしも“試験官”ではなく「現場や業務を検査する」ニュアンスが強いです。
- assessor (評価者、査定者)
- 一般的に資産や損害などを「査定」するときにも使われるため、評価する範囲が広いです。
- 一般的に資産や損害などを「査定」するときにも使われるため、評価する範囲が広いです。
- tester (テストする人、テスター)
- 口語的。製品やソフトウェアなどをテストする人にも使われますが、正式な試験官というより「試す人」という意味合いが強いです。
- 口語的。製品やソフトウェアなどをテストする人にも使われますが、正式な試験官というより「試す人」という意味合いが強いです。
- appraiser (鑑定人・評価人)
- 芸術品や不動産などの価値を評価するニュアンスで、対象がやや限定的です。
反意語 (Antonyms)
- examinee (受験者・被験者)
- 「試験を受ける人」であり、“examiner”と立場が逆になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ɪɡˈzæmɪnər/
- イギリス英語: /ɪɡˈzæmɪnə/
- アメリカ英語: /ɪɡˈzæmɪnər/
- 強勢 (アクセント): “-zam-” の部分に強勢があります。
- よくある発音ミス:
- “examiner”の後半を /-neɪtər/ のように発音しないように注意しましょう。
- アクセントを先頭に置いて “ˈɛg.zam.ɪn.ər” のようにならないように留意しましょう。
- “examiner”の後半を /-neɪtər/ のように発音しないように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: 「examiner」を“examinar”や“examinor”と綴る間違いが多い。綴りを確かめる際は「exam + in + er」と分割して憶えると便利。
- 同音異義語との混同: 直接的な同音異義語はありませんが、「examine (動詞)」や「examination (名詞)」との混同に注意。
- 試験対策: TOEICや英検などでは“examiner”は出題文中で「誰が採点をするのか」などの文脈で見かけます。読み飛ばさずに役割を正確に把握することが大事です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語根 “examine” + “-er” から、「調べる人 = 試験官」と覚える。
- “examiner” と “examinee” はペア: する人 (examiner) とされる人 (examinee) でセットにしておくと便利。
- 覚え方のコツ: 「exam」を思い浮かべれば、そこから「examiner」のイメージがつながりやすいです。
以上が「examiner」の徹底解説になります。フォーマルかつ重要な場面で使われますので、しっかりと理解しておきましょう。

試験官;検査官,審査員;尋問者