〈C〉(人・動物の)背,背中,背部 / 《通例the〜》(正面に対して)《…の》後ろ,裏,奥,後部《of ...》 / 《通例the》背に似たもの, (手足の)甲, (刀の)みね, (いす・本の)背 / 〈C〉〈U〉(フットボール・ホッケーなどの)後衛
back
〈C〉(人・動物の)背,背中,背部 / 《通例the〜》(正面に対して)《…の》後ろ,裏,奥,後部《of ...》 / 《通例the》背に似たもの, (手足の)甲, (刀の)みね, (いす・本の)背 / 〈C〉〈U〉(フットボール・ホッケーなどの)後衛
以下では、英単語の名詞「back」について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: back
品詞: 名詞 (同形で形容詞・副詞・動詞としても使われますが、ここでは名詞に注目します)
CEFRレベルの目安: A2(初級)
意味(英語・日本語)
- (英) The rear part of something, especially the part behind the front.
- (日) 「後ろの部分・背面」や「人の背中」を指す単語です。
使われ方のニュアンス
- 「背中」を指すときにも使えますし、「本の裏側」「家の裏手」など、あらゆるものの前に対して後ろ側を指す一般的な単語です。日常会話からビジネス、物理的な空間を説明するときにもよく登場します。
活用形・他品詞
- 名詞形: a back / the back (可算)
- 形容詞形: back door (後ろのドア)、back seat (後部座席) など「後ろの」という意味
- 副詞形: go back (戻る)、come back (帰ってくる) など「後ろへ・戻って」
- 動詞形: to back someone/something (支援する、後押しする) または「後退する」
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- back は現代英語において特に大きな接頭語や接尾語はついていません。語幹として「back」がそのまま存在しています。
詳細な意味
人・動物の背中
- 例: He has a tattoo on his back. (彼の背中にはタトゥーがある)
- 例: He has a tattoo on his back. (彼の背中にはタトゥーがある)
物の後部・裏側
- 例: Please look at the back of the book. (本の裏側を見てください)
- 例: Please look at the back of the book. (本の裏側を見てください)
ある場所・建物などの奥・後方
- 例: The house has a large garden at the back. (その家には奥に大きな庭がある)
- 例: The house has a large garden at the back. (その家には奥に大きな庭がある)
支え・支援 (背骨のように支えるもの) [比喩的]
- 例: You have our full support—we’ve got your back. (あなたを全面的に支援しますよ)
- 例: You have our full support—we’ve got your back. (あなたを全面的に支援しますよ)
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- the back of one’s hand(手の甲)
- at the back of one’s mind(心の片隅に)
- behind one’s back(陰で、背後で)
- on one’s back(仰向けに、または寝込んで)
- at the back of the room(部屋の奥に)
- put something on the back burner(何かを後回しにする)
- pat someone on the back(誰かの背中をポンと叩く=褒める)
- scratch one’s back(誰かを手助けする。「give and take」の含意も)
- watch one’s back(用心する、身を守る)
- turn one’s back on someone(誰かに背を向ける=見捨てる)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語の “bæc” に由来し、「後ろ」「背中」を意味していました。ゲルマン語圏に広く見られる語幹で、現代英語まで意味や形が大きく変わらず伝わっています。
ニュアンス
- 「身体の一部」「物の後ろ」 という最も基本的な意味。
- 「支援」 を表す比喩的用法(We’ve got your back など)はカジュアルな口語表現で、温かい友情や味方するニュアンスがあります。
- カジュアルからフォーマルまで幅広い文脈で使われ、場所や状況を空間的に説明するときに非常に便利です。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞としての「back」
- 多くの場合、可算名詞 (a back / the back) として扱われます。
- 例: “My back hurts.”(背中が痛い) → a back(背中)という身体の部位だが、所有格などで修飾して使うことが多い。
- 多くの場合、可算名詞 (a back / the back) として扱われます。
場所を示すときの使い方
- the back of 〜: 〜の裏側 / 〜の後部
- at the back / in the back / on the back など、前置詞により微妙にニュアンスが変わる場合がある。
- the back of 〜: 〜の裏側 / 〜の後部
イディオム的用法
- get off one’s back(しつこく言うのをやめる)
- turn one’s back on someone/something(見捨てる、背を向ける)
- get off one’s back(しつこく言うのをやめる)
フォーマル/カジュアル
- 物理的な説明ではフォーマル・カジュアル問わず使用されるが、比喩的「あたたかいサポート」を示す場合はカジュアル寄り(仲間内で “I got your back!” など)。
5. 実例と例文
(1) 日常会話
- “My back hurts after carrying those boxes.”
- (あの箱を運んだ後、背中が痛いよ。)
- (あの箱を運んだ後、背中が痛いよ。)
- “Could you scratch my back? It feels itchy.”
- (背中をかいてくれる?かゆいんだ。)
- (背中をかいてくれる?かゆいんだ。)
- “Watch your back when you walk at night.”
- (夜歩くときは後ろに注意してね。)
(2) ビジネス
- “Please sign on the back of the document.”
- (書類の裏側にサインしてください。)
- (書類の裏側にサインしてください。)
- “We store the old files in the back of our office.”
- (古いファイルはオフィスの奥に保管しています。)
- (古いファイルはオフィスの奥に保管しています。)
- “Don’t worry; the team has got your back on this project.”
- (心配はいりません。私たちチームがこのプロジェクトでしっかりサポートします。)
(3) 学術的な文脈
- “The patient’s spine along the back shows signs of stress.”
- (背骨にはストレスの兆候が見られる。)
- (背骨にはストレスの兆候が見られる。)
- “The back cover of the research journal contains the publication details.”
- (学術誌の裏表紙には出版情報が掲載されている。)
- (学術誌の裏表紙には出版情報が掲載されている。)
- “Their study focuses on the structural support provided by the lower back.”
- (彼らの研究は腰の部分が提供する構造的なサポートに焦点を当てている。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
rear(後部)
- 日本語では「後部」「背面」を表す。ややフォーマルな響きがある。
- 例: “The rear of the car was damaged.” (車の後部が損傷した。)
- 日本語では「後部」「背面」を表す。ややフォーマルな響きがある。
behind(後ろ)
- 多くは前置詞/副詞として使われ、名詞としてはめったに使われない。
- 例: “What’s behind you?” (あなたの後ろに何があるの?)
- 多くは前置詞/副詞として使われ、名詞としてはめったに使われない。
反意語
- front(前面)
- ものや場所の前側、あるいは人の体の場合はおなか側を指す。
- 例: “The front of the building faces the street.” (建物の前側は通りに面している。)
- ものや場所の前側、あるいは人の体の場合はおなか側を指す。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA):
- 米: /bæk/
- 英: /bæk/ (ほぼ同じ発音)
- 米: /bæk/
母音 は短めの [æ]。
強勢(アクセント)は一音節なので特に目立った配置はないですが、[æ] をしっかり口を開いて発音します。
よくある間違いとして「buck /bʌk/」のように発音してしまうと意味が変わるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス
- 誤: “bak” / 正: “back”
- 誤: “bak” / 正: “back”
- 同音異義語との混同
- 同音異義語としては特にありませんが、[bæk] と bʌk は音が似ているようで異なる発音です。
- 同音異義語としては特にありませんが、[bæk] と bʌk は音が似ているようで異なる発音です。
- TOEIC・英検など試験対策
- 「文脈で ‘背中’ か ‘裏側’ かを判断させる問題」や、「back to ~ (再び~へ)」など副詞的用法との混同を狙った問題が出題されることがあります。
- ビジネス文書で “on the back of” = 「~を受けて」という比喩表現(利益などを受けて発展した、など)が出る場合も要注意。
- 「文脈で ‘背中’ か ‘裏側’ かを判断させる問題」や、「back to ~ (再び~へ)」など副詞的用法との混同を狙った問題が出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「背中のイメージ」 を思い浮かべる -> 物の「背面」と結びつきやすい。
- 「バックパック (backpack)」と合わせて覚えると、「(後ろ)+(袋)」というイメージで覚えやすいです。
- 「背後から支える・守る」 = “I have your back.” という表現もセットで覚えると、単語に感覚的な意味を持たせられるでしょう。
以上が、名詞「back」の詳細な解説です。身体の「背中」から建築物の「裏側」まで、多彩な場面で使われる便利な単語なので、意味や用法をしっかり押さえておきましょう。
〈C〉(人・動物の)背,背中,背部
《通例the~》(正面に対して)(…の)後ろ,裏,奥,後部《+of+名》
《通例the back》背に似たもの;(手足の)甲;(刀の)みね;(いす・本の)背
〈C〉〈U〉(フットボール・ホッケーなどの)後衛