元となった辞書の項目
traffic jam
解説
以下では、英単語 “traffic jam” をできるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味
- 英語: “traffic jam”
- 日本語: 「交通渋滞」
「traffic jam」は、道の上で車やバスなどの乗り物が詰まって動けなくなる、または動きが非常に遅くなる状態を指す言葉です。日常会話でもビジネスでも広く使われる表現で、「車が多すぎて進めなくなってしまう」というようなニュアンスがあります。
品詞
- 名詞 (Noun)
活用形
- 「traffic jam」自体は名詞句であり、可算名詞(countable noun)として扱われることが多いです。「a traffic jam」「two traffic jams」のように数えられます。
他の品詞形
- 直接「traffic jam」が動詞や形容詞などに変化することは一般的ではありませんが、名詞の “jam” を動詞として使う場合(「詰まる」「詰め込む」など)や “traffic” を形容詞的に使う (例: “traffic-related problems”) など、要素を分解して使うことはあります。
難易度の目安(CEFR)
- B1(中級):日常生活をこなすうえで必須の語彙の一つと言えます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- “traffic”(名詞):交通、通行
- “jam”(名詞/動詞):押し合い・詰まり・混雑
“traffic jam” は「交通 (traffic) が詰まる (jam)」→「交通渋滞」という組み合わせで成立しています。
派生語や類縁語
- “traffic congestion”:「交通渋滞」(よりフォーマル・技術的な表現)
- “gridlock”:「完全に動かなくなるほどの交通渋滞」
10個のよく使われるコロケーション・関連フレーズ
- be stuck in a traffic jam → 交通渋滞に巻き込まれる
- heavy traffic jam → ひどい交通渋滞
- massive traffic jam → 大規模な交通渋滞
- cause a traffic jam → 交通渋滞を引き起こす
- avoid a traffic jam → 交通渋滞を避ける
- traffic jam during rush hour → ラッシュアワー中の交通渋滞
- unexpected traffic jam → 予想外の交通渋滞
- traffic jam on the highway → 高速道路の交通渋滞
- traffic jam in the city center → 都心部の交通渋滞
- stuck in a long traffic jam → 長い交通渋滞に巻き込まれる
3. 語源とニュアンス
語源
- “traffic” はラテン語の “trans”(越えて) + “fricare”(こする)が起源とされ、中世フランス語を経由して英語に入ったとする説があります。「移動してビジネスをする」「行き来する」という意味合いが元になっています。
- “jam” は元々は「押し込む」「詰め込む」という意味。そこから「混雑」「詰まって動けない状態」を表すようになりました。
ニュアンス・使用上の注意
- 日常会話では、ごくカジュアルに “traffic jam” と使われます。公的な文章やニュースでも登場する一般的な表現です。
- 感情的には、「イライラする状況」「動けずに困る場面」を示すときに用いる場合が多いです。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞として扱われる
- a traffic jam / traffic jams など。
用法
- “I was stuck in a traffic jam.”(交通渋滞につかまった)
- “There’s a massive traffic jam on the highway.”(高速道路で大渋滞が起きている)
- “I was stuck in a traffic jam.”(交通渋滞につかまった)
構文やイディオム
- “get caught in a traffic jam”:「交通渋滞に巻き込まれる」
- “sit in a traffic jam”:「(車の中などで)渋滞にはまって待つ」
- “get caught in a traffic jam”:「交通渋滞に巻き込まれる」
フォーマル・カジュアルの使い分け
- フォーマルな場面:報道や会議など。例→“Due to a severe traffic jam, the meeting will be delayed.”
- カジュアルな場面:普段の会話。例→“I got stuck in a traffic jam again!”
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I was stuck in a traffic jam for an hour this morning.”
(今朝は1時間も交通渋滞にはまっていたよ。) - “Let’s leave earlier to avoid the traffic jam.”
(渋滞を避けるために、早めに出ようよ。) - “The traffic jam was so bad that I ended up missing my appointment.”
(渋滞がひどくて、結局約束に遅れてしまったんだ。)
ビジネスシーンでの例文
- “I apologize for being late; there was a heavy traffic jam on the highway.”
(遅れてすみません。高速道路でひどい渋滞があったんです。) - “Let’s schedule the meeting after rush hour to avoid the traffic jam.”
(ラッシュアワーを避けるために、ミーティングはその後の時間に設定しましょう。) - “Due to a massive traffic jam, we have to postpone the conference by an hour.”
(大規模な渋滞のため、会議を1時間延期しなくてはなりません。)
学術的・専門的文脈での例文
- “Urban planners are researching new methods to reduce traffic jams in major cities.”
(都市計画担当者は、大都市における交通渋滞を減らす新たな方法を研究しています。) - “Studies have shown that traffic jams contribute to increased air pollution.”
(研究によると、交通渋滞は大気汚染の悪化に寄与することがわかっています。) - “Advanced traffic management systems can help mitigate severe traffic jams.”
(高度な交通管理システムは、深刻な交通渋滞を緩和するのに役立ちます。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “congestion” (交通渋滞 / 混雑)
- よりフォーマルで、単に交通だけでなく人混みにも使える。
- よりフォーマルで、単に交通だけでなく人混みにも使える。
- “gridlock” (完全に動かなくなるほどの交通渋滞)
- 交通が完全にストップしているような深刻な状況に対して使う。
反意語
- “free-flowing traffic” (スムーズな交通)
- 交通に渋滞がなく、スイスイ流れている状態を表す場合に使われます。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA: /ˈtræfɪk dʒæm/
- アメリカ英語: [トゥラフィック・ジャム]
- イギリス英語: トラフィック・ジャム
強勢は “TRAffic jam” の “TRA” の部分に置かれるのが一般的です。
日本人学習者は /træfɪk/ を「トラーフィック」と伸ばしすぎたり、“jam” を「ジャーム」と発音しがちなので、 /dʒæm/ (ジャム)と短く発音するように注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: “traffic” の “f” は1つ、“jam” は「ジャム」(a一つ)。つづりを混同しないように気をつけましょう。
- 同音異義語との混同: “jam” は「果物や砂糖を混ぜたジャム」(食べ物) の意味もあるため、意味が文脈によって変わります。
- TOEICや英検などでも、リスニングで「交通渋滞に巻き込まれた」という場面は頻出です。ビジネスメールや会話でも “traffic jam” は日常的に出題される可能性が高いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「ジャムの瓶」にパンパンに詰まっているように“「車がぎゅうぎゅう詰め」になった状態”をイメージすると覚えやすいです。
- また “traffic” は日本語でも「トラフィック」とカタカナで使われることがあるので、「交通の」というイメージを結びつけるとよいでしょう。
- 勉強テクニックとしては、朝や夕方にニュースを聞いたときに「渋滞情報」を英語でも意識して聞いてみるなど、日常生活の中で遭遇しやすい場面に英語をリンクさせる方法がおすすめです。
以上が名詞 “traffic jam” の詳細解説です。日常生活からビジネス、学術的な分野に至るまで広く使われる表現なので、しっかり覚えておくと便利でしょう。
意味のイメージ

意味(1)
交通渋滞