最終更新日:2024/06/17

【句動】を元の場所に戻す,引き返す

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元となった辞書の項目

put back

【句動】を元の場所に戻す,引き返す

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解説

1. 基本情報と概要

単語(句動詞): put back


  • 英語での意味: to return something to its original place or position; to postpone or delay something.

  • 日本語での意味: 「元の場所・状態に戻す」「予定を遅らせる」など。

    こういう場面で使われる場合が多いです。例えば、本を本棚に戻したり、会議の時間を後ろにずらしたりするときに使います。比較的日常的に登場するフレーズです。


  • 品詞: 句動詞(phrasal verb)


    • 「put」が動詞

    • 「back」が副詞/前置詞的に機能


  • 活用形: put – put – put(不規則動詞で過去形・過去分詞形は同形)


    • 例) I put back, I put back, I have put back


  • CEFRレベルの目安: B1(中級)

    日常会話でよく使われる句動詞なので、中級レベルの英語学習者がマスターしておくと便利な表現です。


  • 他の品詞形


    • 「put (動詞)」としては「置く」の意味。

    • 「back (副詞/名詞/形容詞)」は「後ろに」「背中」「後ろの」の意味をそれぞれ持ちます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • put + back


    • put: 「置く」という基本的な動詞

    • back: 「元へ」「後ろへ」のニュアンスを加える副詞


主な意味


  1. 元の場所や状態に戻す

    例) “Please put that book back on the shelf.”

  2. 予定を遅らせる/延期する

    例) “They put back the meeting from 10 a.m. to 2 p.m.”

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. put back the book – 本を戻す

  2. put back the dishes – 皿を(戸棚などに)戻す

  3. put back the meeting – 会議の時間を後ろにずらす/延期する

  4. put back the appointment – アポイントを延期する

  5. put back the cart – カートを元の場所に戻す

  6. put back the groceries – 食料品を棚などに戻す

  7. put back on track – (物事を)再び正しい軌道に乗せる

  8. put something back together – 何かを再び組み立てる/修復する

  9. put back the clock – 時計を戻す(サマータイム終了など)

  10. put back the files – 書類をファイルに戻す

3. 語源とニュアンス


  • “put” は古英語の “putian” と関連があるという説もありますが、はっきりした語源は不明とも言われます。

  • “back” はゲルマン語由来で古くから「背後」「後ろに」という意味を持ちます。

  • 「put back」は「元の場所に置く」という物理的な意味から転じて、スケジュールや計画を「後ろにずらす」という抽象的な意味でもよく使われてきました。

  • 日常会話ではカジュアルに、ビジネスシーンでも「会議を延期」などフォーマルに使われる幅の広い表現です。ただし、会議の延期などのフォーマルな場面では「reschedule」「postpone」などを使うこともあります。

4. 文法的な特徴と構文


  • 句動詞 (phrasal verb) で、動詞 “put” と副詞 “back” の組み合わせです。

  • 他動詞(transitive) として用いられることが多く、目的語を間に挟むことが可能です。


    • 例) “Put the book back.” / “Put back the book.” / “Put it back.”


  • フォーマル/カジュアルどちらでも使用されますが、文書表現ではしばしば “return” や “postpone” などの単語が好まれる傾向があります。

一般的な構文


  • put + [目的語] + back

  • put back + [目的語]

  • put + it + back (代名詞の場合は動詞と副詞の間に来ることが多い)

5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “Could you put the milk back in the fridge?”

    (牛乳を冷蔵庫に戻してくれる?)

  2. “Don’t forget to put the toys back when you’re done playing.”

    (遊び終わったらおもちゃを元に戻すのを忘れないでね。)

  3. “I put my phone back on the table, but now I can’t find it.”

    (テーブルにスマホを戻したはずなのに、見つからない。)

ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “We need to put back tomorrow’s meeting to next week due to scheduling conflicts.”

    (スケジュールの都合で、明日の会議を来週に延期する必要があります。)

  2. “Could you put back these files in the correct folder?”

    (これらのファイルを正しいフォルダに戻しておいてもらえますか?)

  3. “Please put back the documents where they belong after you’ve finished reviewing them.”

    (書類をチェックし終わったら、元の場所に戻しておいてください。)

学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “After analyzing the data, he put the apparatus back in the cabinet for future experiments.”

    (データを解析した後、彼は装置を将来の実験に備えてキャビネットに戻した。)

  2. “The professor decided to put back the submission deadline by one week.”

    (教授は提出期限を1週間遅らせることにした。)

  3. “Researchers must carefully put back each specimen to maintain proper cataloging.”

    (研究者は適切な分類を保つために、それぞれの標本を注意深く元の場所に戻さなければならない。)

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. return(返す、戻す)


    • “return the book to the library” のように、ややフォーマル。


  2. replace(元の場所に戻す、取り替える)


    • “replace the items on the shelf” のように置き換えるニュアンス。


  3. postpone(延期する)


    • 予定などを「先に延ばす」という点で「put back」と似ている。よりフォーマル。


  4. reschedule(再調整する、日程を変更する)


    • 予定変更に関連して使われるフォーマル表現。


反意語 (Antonyms)


  1. take out(取り出す)


    • 「put back」の逆に、何かを外に出すイメージ。


  2. move forward(前倒しする)


    • 「予定を遅らせる」の反対で、予定を早める。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈpʊt bæk/

  • アクセント:


    • “put” は短く /pʊt/、母音は “u” と “oo” の中間に近い音(日本語の「プット」より短く)。

    • “back” は /bæk/ で、日本語の「バック」よりも少し口を広げて “æ” の音を強めに。


  • アメリカ英語とイギリス英語 共に大きな差はありませんが、イギリス英語の “u” はやや「ア」に近い発音になる傾向があります。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “put” は短い語なのであまり間違いづらいですが、副詞の “back” との組み合わせで “putbadk” などタイプミスが起こりやすいかもしれません。

  • 同音異義語との混同: “put” は他のフレーズでも数多くの意味を含んでいるため、文脈をよく確認しましょう。

  • TOEICや英検などでの出題傾向:


    • 会話文中の句動詞問題や、ビジネスシーンでのフレーズ問題に出題されやすいです。

    • 「元に戻す」という意味だけでなく、「延期する」というニュアンスにも注意しましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「put」は「置く」、「back」は「後ろ・元に・戻す」イメージなので、セットで「元に置く=返す/後ろへずらす=延期する」と理解すると覚えやすいです。

  • “put back” は「戻す/後ろへ置く」とイメージするのがコツ。

  • 勉強テクニックとして、同じ “put” を使う句動詞をまとめて暗記すると覚えやすいです(例: put off, put away, put up with など)。


これで「put back」の詳細な解説は以上です。日常でもビジネスでも使いやすい表現なので、ぜひ覚えて活用してください!

意味のイメージ
put back
意味(1)

【句動】を元の場所に戻す,引き返す

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