〈U/C〉《しばしばthe ~》(行動を選択する) 意志,意思 / 〈U〉《時にa ~》(身心を抑制する) 意志力 / 〈U/C〉《…する》決意,意図《to do》 / 《one's ~》願い,望み / (人・物などに対して抱く)気持ち, 感情 / 〈C〉(特に正式の)遺言書
will
〈U/C〉《しばしばthe ~》(行動を選択する) 意志,意思 / 〈U〉《時にa ~》(身心を抑制する) 意志力 / 〈U/C〉《…する》決意,意図《to do》 / 《one's ~》願い,望み / (人・物などに対して抱く)気持ち, 感情 / 〈C〉(特に正式の)遺言書
以下では、名詞 “will” について、学習者の方にできるだけ分かりやすい形で詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
単語: will
品詞: 名詞 (可算・不可算両方の用法があります)
意味(英語): a strong desire, determination, or intention; also a legal document stating how a person’s property is to be distributed after death
意味(日本語): 「意志」「意欲」「意図」「(法的な)遺言書」などを表す名詞です。
- 「自分の強い意志や決意」を指す場合と、法的な書類である「遺言(立てた人の最終的な意思表示)」を指す場合があります。
- 日常では「やる気や決心」のニュアンス、法律の文脈では「遺言」を意味します。
活用形の例
- 名詞なので、形そのものは “will” のままですが、所有形などは “will’s” のようにアポストロフィ+s で表現します。
- 複数形はあまり一般的ではありませんが、文脈によって “wills” となる場合もあります(複数の遺言書を指すなど)。
他の品詞例
- 動詞 “will” (助動詞・法助動詞):未来形を作ったり、意志を示したりするとき (“I will go.” のような用法)。
- 動詞 “will” (他動詞):古い表現として「(~を)望む」「意志の力で生じさせる」といった意味を持つこともありますが、現代ではほぼ見かけません。
CEFR レベル目安: B2(中上級)
- 「意志」の意味の “will” は抽象的な概念を扱うため、やや高度なレベルの語彙です。
- 「遺言書」の意味は法律・フォーマルな文脈で使われるため、専門的な内容に触れる場合はさらに上級レベルになることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- “will” は古英語に由来する語で、明確な接頭語・接尾語には分解できません。
- 語幹は “will” そのものです。
- “will” は古英語に由来する語で、明確な接頭語・接尾語には分解できません。
派生語や類縁語
- “willing”(形容詞): 「喜んで~する、~する意志がある」
- “willful”(形容詞): 「意図的な」「頑固な」
- “self-willed”(形容詞): 「頑固な」「我が強い」
- “willing”(形容詞): 「喜んで~する、~する意志がある」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- strong will(強い意志)
- free will(自由意志)
- last will and testament(遺言状、正式な遺言書)
- against one’s will(本人の意思に反して)
- the will of the people(国民の意志)
- the will to survive(生き抜こうとする意志)
- impose one’s will on someone(~に自分の意志を押し付ける)
- lack the will(意欲ややる気に欠ける)
- out of one’s own free will(自発的に、自分の意思で)
- bend someone’s will(人の意志を曲げる)
- strong will(強い意志)
3. 語源とニュアンス
語源
- 古英語 “will(a)” から来ており、「願望・願い・望み」といった意味を持っていました。中世に入っても “意志” の意味で使われ続け、そのまま現代英語に継承されています。
- 「遺言書」という意味は、中世欧州において「個人の最終的な意志を記した文書」という法的概念が確立されたことから派生しました。
- 古英語 “will(a)” から来ており、「願望・願い・望み」といった意味を持っていました。中世に入っても “意志” の意味で使われ続け、そのまま現代英語に継承されています。
使用時のニュアンスや注意点
- 「意志」の意味での “will” は抽象的なため、文脈に依存して多義的に解釈されます。
- 「遺言書」の意味で使うときは “last will” や “will and testament” とセットで出ることが多いです。
- カジュアルな会話で「意志」の意味の “will” が出ることはやや少なく、文章(特に抽象論や哲学的文脈)やフォーマル(法律、契約関係など)でよく見られます。
- 「意志」の意味での “will” は抽象的なため、文脈に依存して多義的に解釈されます。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞として使う場合
- 例: “He left two wills, which caused confusion among his relatives.”
- 「遺言書」の意味合いで、具体的な文書を数えるときには可算名詞となり、複数形 “wills” が使われることがあります。
- 例: “He left two wills, which caused confusion among his relatives.”
不可算名詞として使う場合
- 例: “She has an incredibly strong will.”
- 「意志」や「やる気」といった抽象的な意味合いの場合は不可算扱いになりがちです。
- 例: “She has an incredibly strong will.”
イディオムや熟語の紹介
- “Where there’s a will, there’s a way.”(「意志あるところに道は開ける」)
- もっとも有名な格言の一つで、「強い意志があれば必ず方法が見つかる」という意味です。
- “Where there’s a will, there’s a way.”(「意志あるところに道は開ける」)
フォーマル / カジュアル
- 「意志」のニュアンス: ややフォーマルまたは抽象的・文語的
- 「遺言書」のニュアンス: 法律的・フォーマル
- 「意志」のニュアンス: ややフォーマルまたは抽象的・文語的
5. 実例と例文
5.1 日常会話での例文(カジュアル)
“I admire your will to keep practicing every single day.”
(毎日練習し続けるあなたの意志には感心するよ。)“She succeeded purely by the strength of her will.”
(彼女は純粋に自分の意志の強さだけで成功した。)“He did it of his own free will, so don’t blame yourself.”
(彼は自分の意思でやったんだから、あなたが自分を責めることはないよ。)
5.2 ビジネスシーンでの例文
“Without a clear will to innovate, the company might stagnate.”
(革新を起こす明確な意志がなければ、その企業は停滞しかねません。)“We need the collective will of all team members to achieve this goal.”
(この目標を達成するには、チーム全員の総意(共同の意志)が必要です。)“His will to negotiate was evident, and we reached an agreement quickly.”
(交渉への彼の強い意志がはっきりしていたため、私たちはすぐ合意に至りました。)
5.3 学術的・法律的な文脈での例文
“In philosophy, the concept of human will is often explored through free will versus determinism.”
(哲学においては、人間の意志の概念はしばしば自由意志と決定論との対比を通じて探求されます。)“According to his last will and testament, all assets shall be held in trust for his heirs.”
(彼の遺言書によれば、すべての資産は彼の相続人のための信託として保持されます。)“A person’s will can be deeply influenced by cultural and social factors.”
(人の意志は文化的・社会的要因に大きく影響されうる。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “determination” (決意)
- 「決心の固さ」を強調する傾向あり。具体的な目標達成の意欲にフォーカス。
- 「決心の固さ」を強調する傾向あり。具体的な目標達成の意欲にフォーカス。
- “resolution” (決意、決心)
- 新年の抱負など、固い意志・決心に用いられる。
- 新年の抱負など、固い意志・決心に用いられる。
- “intent” (意図)
- 「~しようとするつもり」をピンポイントで表す。意志や決意とはやや違い、目的や狙いを強調。
- 「~しようとするつもり」をピンポイントで表す。意志や決意とはやや違い、目的や狙いを強調。
- “determination” (決意)
反意語
- “unwillingness” (気が進まないこと)
- “apathy” (無関心)
- “unwillingness” (気が進まないこと)
いずれも意志や意欲が欠けている状態を表します。
7. 発音とアクセントの特徴
- 国際音声記号(IPA): /wɪl/
- アメリカ英語 (AmE) とイギリス英語 (BrE)
- 基本的には同じ発音。
- アクセントは短い単語のため大きく変わりません。
- 基本的には同じ発音。
- よくある間違い
- “wheel” (/wiːl/) と混同しないように注意。
- 助動詞として速く発音される “will” と、名詞としてはっきり発音する “will” で発音の調子が少し変わる場合があります。
- “wheel” (/wiːl/) と混同しないように注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
助動詞 “will” との混同
- 「未来形」としての助動詞 “will” と、名詞としての “will” は同じ形ですが全く文法的な働きが異なります。
- 例: “I will do it.” は助動詞。「私はそれをするつもりだ」に比べて、 “His will to succeed is strong.” は名詞「彼の成功しようという意志」になります。
- 「未来形」としての助動詞 “will” と、名詞としての “will” は同じ形ですが全く文法的な働きが異なります。
スペルミス
- 一文字の短い単語なのでミスは少ないですが、文脈で “while” など他の単語に置き換えてしまう例がたまにあります。
試験対策
- TOEIC や英検などでは、ビジネスや法律関連の読解問題、抽象的な文章で名詞の “will” が出題されることがあります。
- 特に “last will and testament” の形で「遺言書」という意味が問われる場合があります。
- TOEIC や英検などでは、ビジネスや法律関連の読解問題、抽象的な文章で名詞の “will” が出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “Where there’s a will, there’s a way.” ということわざを思い出せば、「意志」や「遺言書」という意味を一緒にセットで覚えられます。
- 助動詞 “will” の「未来」を思い浮かべつつ、「未来を切り開くには自分の意志が大切」と関連付けると暗記しやすいでしょう。
- 法的な「遺言書」は “will + testament” のイメージをすると忘れにくいです(法律文書に書かれた個人の最終的な意思表明)。
以上が名詞 “will” の詳しい解説です。助動詞とは別の単語として認識し、「意志」「遺言書」という意味を文脈で判断して使い分けるようにしましょう。
〈U〉〈C〉《しばしばthe ~》(行動を選択する)意志,意思
〈U〉《時にa ~》(身心を抑制する)意志力
〈C〉〈U〉(…する)決意,意図《+to do》
〈U〉《one's will》願い,望み
〈U〉(人・物などに対して抱く)気持ち,意向,感情
〈C〉(特に正式の)遺言書