最終更新日:2024/06/13

(予想される困難)に備える / ...を提供する / (法律・規則が)...を可能にする,を認める / ...を養う

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元となった辞書の項目

provide for

(予想される困難)に備える / ...を提供する / (法律・規則が)...を可能にする,を認める / ...を養う

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解説

1. 基本情報と概要

単語(フレーズ): provide for

品詞: 動詞句 (phrasal verb)

意味(英語):


  1. To supply the necessities or means of support to someone or something.

  2. To make arrangements in order to cope with or deal with something.

  3. (法律や契約などが) 〜を規定する。

意味(日本語):


  1. 必要なものを供給したり、扶養したりする。

  2. 〜に対処し準備をする。

  3. (法律・契約などが) 〜を規定している。

「provide for」は「家族などを養う場合」や「将来のために備える場合」などに使われる表現です。「〜のために十分な準備をする/支える」というニュアンスがあります。

活用形

「provide」は通常形の動詞として、以下のような時制・人称変化があります。


  • 現在形: provide, provides

  • 過去形: provided

  • 過去分詞: provided

  • 現在分詞/動名詞: providing

「provide for」はあくまで「provide」に前置詞「for」が付いた形ですので、上記の活用に「for」が加わると考えてください。

他の品詞への変化


  • 名詞形: provision (「提供」「備え」「条項」の意味)


    • 例: We have made provisions for an emergency. (非常時に備えをしました)


CEFRレベルの目安:


  • B2(中上級): 日常会話・ビジネスでも使われるが、文脈理解が必要。


2. 語構成と詳細な意味


  • provide: ラテン語「providēre」(pro=前へ + vidēre=見る) が語源で、「先を見越して準備する」という含意があります。

  • for: 「〜のために」を表す前置詞。

派生語や類縁語


  • provision: 名詞形/供給・準備・条項など

  • provider: 名詞/提供者・養う人

コロケーション・関連フレーズ10選


  1. provide for one’s family / 家族を扶養する

  2. provide for future needs / 将来の必要に備える

  3. provide for the possibility / その可能性に備える

  4. law provides for / 法律が〜を規定する

  5. provide for retirement / 退職後に備える

  6. adequately provide for / 十分に備える

  7. fail to provide for / ~に備え損なう、扶養を怠る

  8. provide for one’s children’s education / 子供の教育資金を準備する

  9. provide for unforeseen circumstances / 予想外の事態に備える

  10. provide for oneself / 自活する


3. 語源とニュアンス

「provide」は、ラテン語の “providēre” (pro=前に + vidēre=見る) に由来します。先を見越して何かを準備することから、「将来に備える」「供給する」という含みをもつようになりました。

「for」を伴うことで、「~のために」具体的に準備する・行動することを強調します。主に家族を支えるような文脈でも使われますし、法律や契約で「〜を規定する」場合にも用いられます。


  • カジュアル: 「I have to provide for my kids. (子供たちのために稼がないと)」

  • フォーマル/法的文脈: 「The contract provides for the cancellation clause. (契約書は解約条項を定めている)」


4. 文法的な特徴と構文

構文


  1. provide for + 名詞


    • I need to provide for my family.


  2. S + provide + for + N


    • The new regulation provides for stricter safety measures.


「provide for」は他動詞句ですが、目的語が「for」の後に来るのが特徴です。同じ「provide」を使う場合でも、「provide A with B」と混同しやすいので注意しましょう。


  • provide A with B: “AにBを提供する”

  • provide for A: “Aのために必要なもの(準備)をする”/ “Aを扶養する”/ “Aを規定する”


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I work two jobs to provide for my family.”

    →「家族を養うために仕事を2つ掛け持ちしているんだ。」

  2. “They are saving money to provide for their children’s future.”

    →「彼らは子供たちの将来に備えて貯金しているよ。」

  3. “You should always provide for unexpected events.”

    →「不測の事態に備えておくべきだよ。」

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “The company must provide for sufficient resources to handle this project.”

    →「このプロジェクトに対応するため、会社は十分なリソースを確保しなければなりません。」

  2. “We have a policy that provides for flexible working hours.”

    →「私たちの会社には、フレックス勤務を認める方針があります。」

  3. “Our new agreement provides for regular performance reviews.”

    →「私たちの新しい契約には、定期的な業務評価が含まれています。」

(3) 学術的・公的な文脈での例文


  1. “The constitution provides for the separation of powers.”

    →「憲法には権力分立が規定されている。」

  2. “The new environmental law provides for stricter regulations on emissions.”

    →「新しい環境法は排出ガスの規制をより厳格化している。」

  3. “Most legal systems provide for an appeals process.”

    →「多くの法制度には上訴の手続きが設けられている。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. support (サポートする)


    • 支援・扶養するときに使われる点では似ていますが、“emotionally”な意味合いまで含むことがあります。


  2. take care of (世話をする, 面倒を見る)


    • フォーマルさは低く、より個人的な“世話”のニュアンスがあります。


  3. cater to (必要や要望に応じる)


    • 需要に合ったサービスを提供する意味ですが、やや商業的・サービス的な響きがあります。


  4. look after (面倒を見る)


    • 日常的でカジュアルに、子供やペットなどを世話するときに使う表現。


反意語


  1. neglect (怠る, 無視する)

  2. abandon (見捨てる)

  3. overlook (見落とす, 考慮しない)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA(アメリカ英語): /prəˈvaɪd fər/ (または /prəˈvaɪd fɔːr/)

  • IPA(イギリス英語): /prəˈvaɪd fə/ (または /prəˈvaɪd fɔː/)

「provide」の第2音節“vide”にアクセントが置かれます。“for”は弱く発音されることが多いです。


  • アメリカ英語では “for” が「ファー/fər/」という弱い音になることが多いです。

  • イギリス英語では「フェ/ fə」あるいは「フォー/ fɔː」が一般的。

よくある間違いは、「pro-」にアクセントを置いて「PRO-vide」と言ってしまうことなので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “provide something for someone” と混同:


    • “provide for someone” は「扶養する・備える」という意味合いが強い

    • “provide someone with something” は「〜に〜を提供する」という直接的なイメージ


  2. スペルミス: “provide” の “i” の位置を間違えないように。

  3. TOEICや英検での出題: ビジネスや法律に関連した文脈で「provide for」が出題される場合があります。熟語的に覚えておくと読解問題で有利です。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「provide」の語源: pro + vide (前もって見る) → 「先を見て準備する」

  • 「provide for…」は、「(先を見て) …の世話をする・…に備える」というイメージ。

  • スペリング暗記法: “pro” (前に) + “vide” (ビデオのように見るイメージ) →
    “先を見越して行動する” と連想すると覚えやすいかもしれません。

以上が「provide for」の詳細な解説です。実際の会話や文脈に合わせて使い分けられるよう、例文やコロケーションも繰り返し読んでみてください。

意味のイメージ
provide for
意味(1)

(予想される困難)に備える

意味(2)

...を提供する

会社はあなたのすべてのニーズを提供します。

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意味(3)

...を養う

新しい法律は、国民健康サービスの設立を可能にします。

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意味(4)

...を可能にする

親は子供を養わなければなりません。

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語彙を覚えるための辞書問題

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