最終更新日:2024/06/13

〈C〉《the ~》《古》荒れ地,荒野 / 果てしない広がり / 《a ~》多数,無数《の…》《of ...》

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元となった辞書の項目

wilderness

名詞

〈C〉《the ~》《古》荒れ地,荒野 / 果てしない広がり / 《a ~》多数,無数《の…》《of ...》

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荒野は広大で手つかずの土地です。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: wilderness

品詞: 名詞 (noun)

意味(英語): An area of land where there are very few people living; a place that is still in its natural state and not used by people.

意味(日本語): (人の手や開発がほとんど入っていない) 野生のままの地域、荒野、未開の地。

「wilderness」は、人がほとんど住んでおらず、自然が手つかずのまま残っている広い地域を指す言葉です。たとえば、「荒野」や「原野」という意味合いを持ち、自然やアウトドアに関する文脈でよく使われます。自然保護や環境保護などの話題で登場することも多々あり、少しフォーマルなニュアンスを含みます。

活用形


  • 名詞のため、複数形は形式上 “wildernesses” ですが、実際には不可算名詞的に扱われることが多く、複数形はあまり使われません。

他の品詞になった場合


  • 同じ語源から派生した形容詞は特になく、主に名詞としてのみ使われます。

  • 近い意味合いをもつ形容詞として “wild” (野生の)が挙げられることがありますが、もともと “wilderness” は “wild” + “-ness” の形に近いと考えられます。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 「wilderness」は自然や環境についての比較的フォーマル・学術的な文章などでも頻出するため、中上級レベル以上でしっかりと理解しておきたい語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • wild (野生の) + -er- (繋ぎの要素) + -ness (名詞を作る接尾辞)

  • このため、「野生らしさ」というようなニュアンスを持つ単語と捉えると覚えやすいです。

類縁語・派生語など


  • wild (形容詞) : 野生の、荒涼とした

  • wilderness area : 自然保護区、手つかずの自然の多い保護地域

よく使われるコロケーションや関連フレーズ10選


  1. “untouched wilderness”


    • (手つかずの荒野)


  2. “protect the wilderness”


    • (荒野を保護する)


  3. “explore the wilderness”


    • (荒野を探検する)


  4. “wilderness preservation”


    • (荒野の保存/保護)


  5. “wilderness survival skills”


    • (荒野で生き抜く技能)


  6. “deep in the wilderness”


    • (荒野の奥深く)


  7. “pristine wilderness”


    • (汚染されていない荒野)


  8. “desolate wilderness”


    • (荒涼とした荒野)


  9. “wilderness trail”


    • (荒野の歩道・道)


  10. “retreat into the wilderness”


    • (荒野に隠遁する)



3. 語源とニュアンス

語源


  • 古英語の “wilddeornes”(“wild” + “deor”(獣)+ “-ness”)が由来とされ、“野生の獣がいる場所”を意味していたと言われています。のちに「人の手が入らない荒涼とした地」を指すようになりました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 「自然が手つかずで危険や苦労もあるが、美しさや神秘性が感じられる場所」というイメージを持ちます。

  • 一般に「荒れ地」や「荒野」と訳されることが多いですが、環境保護・自然保護の文脈で使われると少しフォーマルな響きを帯びます。

  • 口語でも使うことはありますが、自然を語る文脈やアウトドア関連の話題などで登場しやすい単語です。日常会話では頻発しませんが、旅行・自然・環境などの話題ではよく出てきます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 不可算名詞として扱うことが多いが、文脈によっては可算名詞として “wildernesses” を使うこともあります。その場合は、複数の異なる荒野地域を指すようなシチュエーションです。

  • フォーマルな文章・旅行ガイド・自然科学的文章などで使われることが多い単語です。カジュアルな会話でも使用可能ですが、少し文学的・叙情的な響きがあります。

一般的な構文例


  • “in the wilderness” (荒野の中で)

  • “protect the wilderness from development” (開発から荒野を守る)


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I’ve never been to a real wilderness before. I’m excited about this camping trip!”

    (本当の荒野に行ったことがないんだ。今回のキャンプが楽しみだよ!)


  2. “There’s something peaceful about being surrounded by wilderness.”

    (荒野に囲まれると、何かしら落ち着くんだよね。)


  3. “They say you can truly disconnect from the modern world in the wilderness.”

    (荒野では現代社会から本当に離れられるって聞くよ。)


ビジネスでの例文


  1. “Our company is supporting a wilderness conservation project in Alaska.”

    (当社はアラスカでの荒野保護プロジェクトを支援しています。)


  2. “Wilderness tourism is becoming a significant part of the eco-tourism market.”

    (荒野観光はエコツーリズム市場の重要な部分になりつつあります。)


  3. “We have to ensure that any development project near the wilderness complies with environmental regulations.”

    (荒野の近くで行われる開発プロジェクトが環境規制を遵守するようにしなければなりません。)


学術的・専門的な文脈での例文


  1. “The study focuses on the impact of climate change on Arctic wilderness ecosystems.”

    (その研究は、北極の荒野生態系における気候変動の影響に焦点を当てています。)


  2. “Wilderness management practices have evolved to balance human recreation and habitat protection.”

    (荒野の管理手法は、人々のレクリエーションと生息地の保護のバランスをとるために進化してきました。)


  3. “Preserving wilderness areas is crucial for maintaining biodiversity and ecosystem services.”

    (荒野地域を保護することは、生物多様性や生態系サービスを維持する上で非常に重要です。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “wild” (野生の/荒れた)


    • 元の形容詞。抽象的に「野生の」、「自然のまま」という意味合い。


  2. “backcountry” (人里離れた地域)


    • しばしば山岳やアウトドアの文脈で使われる。キャンプやハイキングで言う「奥地」。


  3. “frontier” (辺境、未開拓領域)


    • 歴史的には国境付近の未開地を表すが、比喩的に「開拓の余地がある未知の分野」にも使われる。


  4. “desert” (砂漠)


    • 砂漠という特定の地形の荒野を指す。地理的に砂が多く乾燥している場所。


これらと比べると “wilderness” は「手つかずの自然である広大な領域」を強調するニュアンスが強いです。

反意語


  • “civilization” (文明、都市社会)


    • 大きく対照的な存在。人の手がかなり加わった都市や文化を指す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈwɪl.dər.nəs/

  • アクセント位置: 第1音節 “WIL-der-ness” の “WIL” にアクセントがあります。

  • 【アメリカ英語】と【イギリス英語】で大きな違いはありませんが、アメリカ英語では “r” の発音が少し強めになります。

  • よくある誤りとして “wild” 部分を [waɪ] ではなく [wiː] と発音してしまう間違いなどが挙げられます。正しくは「ウィルダー・ネス」に近い音になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリング: “wild” に “er” と “ness” が続いて “wilderness” です。途中に “e” を入れ忘れたり、 “wildness” と混同するミスが起きやすいです。

  • 「荒野」の意味として “wildness” としてしまう誤用に気をつけましょう。“wildness” は「野生らしさ」「荒々しさ」の意味合いです。

  • TOEICや英検などの一般的な英語試験では文章中に出題され、文脈から自然保護や登山などの内容を理解する問題として出る可能性があります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「wild」だけなら「野生の・野性的な」というイメージですが、後ろに「-ness」がついて「~の状態」という名詞化がされていると覚えるとわかりやすいです。

  • 「荒野」のイメージとして、映画やドキュメンタリーなどのシーン、広大な北米やアフリカの自然保護区を想像すると記憶に定着しやすいです。

  • “WIL” の部分を「ウィル」と読んで、 “-der-ness” と続ける単語構造をしっかり口に出してみると覚えやすいでしょう。


以上が、名詞 “wilderness” の詳細解説です。自然を表す豊かな単語なので、環境やアウトドアの話題でぜひ使ってみてください。

意味のイメージ
wilderness
意味(1)

《the wilderness》《古》荒れ地,荒野

意味(2)

〈C〉果てしない広がり

意味(3)

《a wilderness》多数,無数(の…)《+of+名》

語彙を覚えるための辞書問題

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