元となった辞書の項目
technique
解説
名詞 “technique” の詳細解説
1. 基本情報と概要
英語: technique
品詞: 名詞 (countable noun: 可算名詞)
意味 (日本語): 「技術、技能、技法」
「特定の分野や課題に取り組む際に用いられる具体的な方法や技術」を指す名詞です。例えば「絵を描く技法」「ピアノ演奏のテクニック」「問題解決法」など、何らかの行動を上手に行うための方法やスキルを表します。
- こういう場面で使われる:ダンスの練習方法を示すとき、科学実験の手法を紹介するときなど、何かをより効率的または効果的に行うための「方法」「技法」「技能」を表現するときに使われます。
- こういうニュアンスの単語:高度な専門知識が必要なスキルから、日常的な工夫の技など、広く「やり方」の意味として使われます。
派生形・関連する品詞例
- 名詞(単数):technique
- 名詞(複数形):techniques
- 形容詞:technical (技術的な)
- 副詞:technically (技術的に、厳密に言うと)
CEFRレベル目安:B2(中上級)
- B2:中上級レベルの学習者が扱うことが多い単語です。専門的な場面でも使用されますが、一般英語学習の中でもよく使われる単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 「technique」はフランス語やギリシャ語の “technē”(技芸、手工芸)に由来。
- 接頭語や接尾語が直接加わった形ではありませんが、「technique」は「technical(技術的な)」や「technology(技術)」などと同じ語源を持っています。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選
- painting technique (絵画技法)
- breathing technique (呼吸法)
- learning technique (学習法)
- marketing technique (マーケティング手法)
- study technique (勉強法)
- management technique (管理手法)
- interview technique (面接のやり方)
- cooking technique (料理の技法)
- technique improvement (技術向上)
- advanced technique (高度な技術)
3. 語源とニュアンス
- 「technique」はフランス語で “technique” を経由して英語に取り入れられました。さらに遡るとギリシャ語の “τέχνη (technē)” に由来し、「芸術的・技術的な技能」を表していました。
- 歴史的には主に芸術や学術など専門分野で「技法」「技術」として使われてきましたが、現在ではビジネス・日常会話でも広く「工夫ややり方」を指す言葉として定着しています。
- 使う場面:比較的フォーマルな文脈や専門的な場面でも使われますが、「演奏テクニック」など、日常会話でも自然に使える単語です。
- 感情的な響き:特にポジティブ・ネガティブの感情を含むわけではなく、素養やスキルに関する中立的な語感があります。
4. 文法的な特徴と構文
可算名詞としての用法
“technique” は可算名詞なので、一般的に以下のように扱います:
- 単数形: a technique
- 複数形: techniques
一般的な構文例
- “(人) has a great technique in …” (~で素晴らしいテクニックを持っている)
- “improve one’s technique” (~の技術を向上させる)
- “Mastering the technique of …” (~の技法を習得する)
フォーマル / カジュアル
- フォーマル:学術論文やビジネス文書で「技法」「手法」という意味で使われます。
- カジュアル:日常会話でも「この歌い方のテクニック、どうやって身に付けたの?」のように自然に使ってOKです。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
- “I learned a new technique for cooking steak from my friend.”
(友達からステーキを焼く新しい技法を教わったよ。) - “Your drawing technique has really improved since last year.”
(去年からあなたの絵の技法はすごく上達したね。) - “What’s your technique for remembering people’s names?”
(人の名前を覚えるときのコツは何?)
(2) ビジネスでの例文
- “We’re implementing a new marketing technique to increase sales.”
(売上を伸ばすために新しいマーケティング手法を導入しています。) - “His negotiation technique helped us close the deal.”
(彼の交渉術のおかげで契約をまとめることができました。) - “Could you share your presentation technique with the team?”
(あなたのプレゼンテーションのやり方をチームに共有してもらえますか?)
(3) 学術的な文脈での例文
- “This laboratory has developed a pioneering technique in gene editing.”
(この研究所は遺伝子編集の先駆的な技術を開発しました。) - “The researcher applied a statistical technique to analyze the data.”
(研究者はデータを分析するために統計学的手法を用いました。) - “They discovered a groundbreaking technique that could revolutionize surgery.”
(彼らは外科手術を革新するかもしれない画期的な技法を発見しました。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- method (方法)
- technique は技能や手法、method はやり方の全般的な意味。
- technique は技能や手法、method はやり方の全般的な意味。
- skill (技能)
- skill は「能力」(身につけた力)を指し、technique は「具体的な技法」を指す。
- skill は「能力」(身につけた力)を指し、technique は「具体的な技法」を指す。
- approach (取り組み方)
- approach は「問題に対するアプローチ・概念的な取り組み方」を指し、technique はより具体的・実践的な「方法」。
- approach は「問題に対するアプローチ・概念的な取り組み方」を指し、technique はより具体的・実践的な「方法」。
- tactic (戦術)
- tactic は「戦略的な策」「戦術」を意味し、technique はもっと広い「技術一般」。
- tactic は「戦略的な策」「戦術」を意味し、technique はもっと広い「技術一般」。
反意語 (Antonyms)
- 特に直接の反意語はありませんが、「lack of technique」(技術不足)のように、否定表現で対比される場合があります。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /tɛkˈniːk/
- イギリス英語: /tekˈniːk/
アクセントの位置:
- 「tech-NIQUE」のように [niːk] の部分に強勢があります。
よくある発音の間違い:
- 最後の「que」を /k/ と短く発音しがちですが、正しくは /niːk/ と「ニー」の音が長くなる点に注意しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “technique” → “techniqe”, “tehnique” などのスペルエラーに注意。
- 同音異義語との混同: “technical” と “technique” は見た目が似ていますが、前者は形容詞、後者は名詞。
- 試験対策: TOEICや英検では、ビジネスシーンや説明文中に出てくる単語として頻出する可能性が高いです。「特定の技術・方法」を丁寧に説明するときに使われます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源をイメージする: “technē” → アートや職人技を思い浮かべると、「何かの技法・技術」を連想しやすい。
- つづりの覚え方: “tech + nique” と分けて覚えるのも有効。特に末尾の “que” はフランス語由来だと意識すると記憶しやすいです。
- 実際に使ってみる: 自分が何か好きな分野(料理、ダンス、学習など)の「やり方」を話すときに “technique” を使うと身につきやすいでしょう。
以上が名詞 “technique” の詳細な解説です。ぜひ今後の学習や実際の会話・ビジネス・学術の場面で役立ててみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉(科学・芸術などの)技巧,技術
意味(2)
〈C〉(技術・技巧を示す)手法,表現方法;腕前