duty-free
1. 基本情報と概要
単語: duty-free
品詞: 形容詞 (時に名詞的に「duty-free shop」という形で使われることもあります)
- 英語の意味: exempt from duty or customs taxes
- 日本語の意味: 「免税の」「関税がかからない」
→ 空港や一部の特定エリアなどで販売されている、関税がかからず安く購入できる品物について使われる形容詞です。主に旅行や海外関連の文脈で使われます。
活用形:
形容詞のため、時制による変化はありません。ただし、名詞形で「duty-free shop(免税店)」や「duty-free items(免税品)」等、複合語としてよく使われます。
他の品詞になった例:
- 名詞: “He bought some duty-free at the airport.” (空港でいくつか免税品を買った)
→ この場合、「duty-free」は名詞扱いで「免税品」を指す。
難易度(CEFR レベル目安): B2(中上級)
- 一般的に国際空港などの利用経験があると理解しやすい単語です。
- 語彙としては観光・海外旅行の分野で頻繁に目にするため、中上級者レベルで自然に使えると便利。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- 「duty」+ 「free」
- duty: 「義務」「関税」などを意味する名詞
- free: 「自由な」「〜がない」などを意味する形容詞
- duty: 「義務」「関税」などを意味する名詞
派生語や類縁語:
- duty(名詞): 関税、義務
- tax-free(形容詞): 税金がかからない(sales tax などを指す場合も多い)
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10種類)
- duty-free shop / 免税店
- duty-free zone / 免税区域
- duty-free allowance / 免税範囲(免税枠)
- duty-free goods / 免税品
- duty-free purchase / 免税購入
- duty-free cigarette / 免税たばこ
- duty-free liquor / 免税酒
- duty-free limit / 免税限度額
- duty-free regulations / 免税規定
- duty-free price / 免税価格
3. 語源とニュアンス
語源:
- duty は中英語 (Middle English) の duete に由来し、もとは 「義務」や「税」「関税」を含む意味で使われてきました。
- free は古英語から続く「自由な」「束縛のない」などを表す語。これが組み合わさり「関税なし」という意味を強調する語になりました。
ニュアンスや使用時の注意点:
- 「duty-free」は主に海外旅行や国際空港、特定の観光エリアなどで使われるため、旅行・買い物の文脈でよく見かけます。
- 会話からビジネス文書まで、カジュアルにもフォーマルにも使えますが、多くは日常会話(旅行会話)で登場します。
- 「tax-free」と混同しやすいですが、主に「関税がかからない」という点を強調するときに使います(“tax-free” とは適用される税金の種類が異なる場合があるので要注意)。
4. 文法的な特徴と構文
形容詞的用法:
- “duty-free goods” (免税品)
- “a duty-free shop” (免税店)
- “duty-free goods” (免税品)
名詞的用法(口語寄り):
- “We bought some duty-free.” (免税品をいくつか買った)
- “We bought some duty-free.” (免税品をいくつか買った)
使用シーン:
- フォーマルにもカジュアルにも使えます。ただし、文書の場合、「duty-free products」「goods exempt from duty」などの表現になることもあります。
- 形容詞として使う場合はハイフンを入れることが多いです (“duty-free”), 名詞的に使う場合は文脈によってはハイフンなしも見かけますが、基本的にはハイフンを使います。
- フォーマルにもカジュアルにも使えます。ただし、文書の場合、「duty-free products」「goods exempt from duty」などの表現になることもあります。
他動詞・自動詞の区別:
形容詞のため、動詞としての他動詞・自動詞の区別はありません。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
“I always head straight to the duty-free shop when I arrive at the airport.”
- 「空港に着いたら、いつもまっ先に免税店に向かうんだ。」
“Do you know the duty-free allowance for liquor when entering Japan?”
- 「日本に入国する時の免税枠(お酒の免税範囲)って知ってる?」
“Buying perfume duty-free can save you a lot of money.”
- 「免税で香水を買うと結構お得だよ。」
(B) ビジネスでの例文
“Our clients often inquire about duty-free regulations when planning overseas conferences.”
- 「海外での会議を計画する際、顧客はよく免税に関する規定を問い合わせてきます。」
“We'll need a list of duty-free goods to provide to our traveling staff.”
- 「出張に行くスタッフに提供するため、免税品のリストが必要です。」
“The duty-free agreement significantly impacts import costs for our corporation.”
- 「免税協定は、当社の輸入コストに大きく影響しています。」
(C) 学術的・専門文脈での例文
“The development of duty-free zones can increase tourism revenue for emerging economies.”
- 「免税区域の開発は、新興国の観光収益を増加させる可能性があります。」
“Comparative analysis of duty-free policies reveals significant differences across various customs unions.”
- 「免税ポリシーの比較分析は、さまざまな関税同盟間の大きな相違を明らかにする。」
“The introduction of duty-free legislation was a turning point in the country’s export strategy.”
- 「免税法の導入は、その国の輸出戦略における大きな転機となった。」
6. 類義語・反意語と比較
| 類義語 / 反意語 | 英語 | 日本語 | 用法・ニュアンスの違い |
|---|---|---|---|
| 類義語 | tax-free | 免税の / 税金がかからない | 一般的に「消費税・所得税などあらゆる税金が免除される」場合を広く指す。関税の場合は特に“duty-free”を使う。 |
| 類義語 | customs-exempt | 関税免除の | “duty-free”に近いが、より書類上・法律上の文脈で使われることが多い。 |
| 反意語 | taxable / dutiable | 課税対象の / 関税対象の | 関税を支払わなければならない。 |
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˌduːti ˈfriː/
- アメリカ英語・イギリス英語共に比較的似ていますが、アメリカ英語は「デュー(ドゥー)ティ」の /duːti/ が少し強めに聞こえることがあります。
- “free” 部分の /friː/ をあいまいにせず、はっきりと伸ばすと通じやすいです。
- アメリカ英語・イギリス英語共に比較的似ていますが、アメリカ英語は「デュー(ドゥー)ティ」の /duːti/ が少し強めに聞こえることがあります。
- 強勢(アクセント)の位置: 「dúty-frée」のように、語頭の “du-” と最後の “free” の両方がやや強調されます。
- よくある発音の間違い: 「duty」の “u” を短く「ダティ」としてしまう。正しくは「デュー(ドゥー)ティ」に近い発音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “dutyfree” のようにハイフンを抜いて一語にしてしまうことがあるが、正しくはハイフンを入れて “duty-free” とするのが一般的。
- 同音異義語との混同: “beauty-free” といった誤植や聞き間違いはほぼないですが、スペルミスによる間違いが起こりやすいです。
- 「tax-free」との混同: “tax-free” は主に消費税や所得税が免除される場合を指し、関税に関しては“duty-free”が適切。
- 試験対策: TOEIC・英検などでも、旅行や海外関連のリスニング・リーディングに頻出する単語です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「duty」は「関税」「義務」のイメージを思い浮かべ、「free」は「自由」=「ない」と捉えて、“関税がかからない”と覚えましょう。
- 行き帰りの空港ショッピングで目にする “duty-free” ロゴを実際に意識することで記憶を定着させることができます。
- 旅行に行く前、パスポートやチェックインカウンター、空港内で見かける看板などとセットでイメージすると覚えやすいです。
以上が形容詞 “duty-free” についての詳細解説です。空港や国境を越えるシーンで目にする機会が多い表現なので、ぜひ活用してみてください。
関税のかからない,免税の