conflict

1. 基本情報と概要

単語: conflict

品詞: 名詞 (countable, uncountable 両用)

• 英語での意味: A serious disagreement or argument; a clash between ideas, interests, or people.
  


• 日本語での意味: 深刻な対立や衝突、意見や利害の不一致のこと。
  
  
  
  • たとえば、人間関係の中で意見がぶつかったり、国家間で利害がぶつかったりするような場面で使われる単語です。感情的な衝突も含むため、緊張感や深刻さを伴うニュアンスがあります。
  
  

活用形

• 複数形: conflicts (この単語は可算名詞として「複数の対立や衝突」という使い方ができます)
  


• 不可算的用法: conflict (抽象的に「紛争状態」「衝突状態」を指すとき)

他の品詞形

• 動詞: to conflict ([kənˈflɪkt] ※動詞では第二音節にアクセント)
  
  
  • 例: Their interests often conflict with each other. (彼らの利益はしばしば衝突する)
  
  


• 形容詞: conflicting (衝突している、矛盾している)

CEFRレベルの目安

• B2: 「中上級」レベル
  
  意見をある程度スムーズに述べることができ、抽象的な話題やニュースなどにも触れられるレベルの学習者が習得するイメージです。

2. 語構成と詳細な意味

• 接頭語: con- (ラテン語由来で「共に」「一緒に」という意味)
  


• 語幹: -flict (ラテン語 fligere「打つ」「衝突する」に由来)

このように、「一緒に激しくぶつかり合う」というニュアンスが根底にあります。

関連語や派生語

• confliction (名詞・やや専門的・あまり一般的ではない): 対立状態、衝突状況


• conflicting (形容詞): 衝突している、矛盾する

よく使われるコロケーション・関連フレーズ（10個）

1. armed conflict（武力衝突）
   


2. conflict resolution（紛争解決）
   


3. conflict of interest（利益相反）
   


4. conflict management（紛争管理 / 実務上で使われる衝突管理）
   


5. conflict arises（対立が生じる）
   


6. internal conflict（内面的な葛藤 / 内部紛争）
   


7. escalate a conflict（対立をエスカレートさせる）
   


8. resolve a conflict（紛争 / 対立を解決する）
   


9. potential conflict（潜在的な対立）
   


10. conflict between parties（当事者間の対立）

3. 語源とニュアンス

• 語源: ラテン語 confligere (con-「共に」+ fligere「打つ」→「衝突する」)。
  


• 歴史的用法: 中世英語を経て現代に至り、「意見の食い違いや衝突」という幅広い意味で用いられるようになりました。

使用時の注意点・ニュアンス

• 「conflict」はしばしば厳粛な場面や公式の文章などでも使われます。ビジネス・政治・学術の場面でも頻出です。
  


• 「口語」でも使われますが、くだけた表現というよりは「ある程度の深刻さ」を伴う言葉です。
  


• 感情的なトラブルの場面から国家間の紛争まで、幅広く使える一方で、強い摩擦や衝突感があるため、文脈に合わせて使いましょう。

4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞 / 不可算名詞
  
  
  
  • 個別の対立や衝突を指す場合: “a conflict,” “several conflicts” (可算)
    
  
  
  • 抽象的・総称的に衝突状態を指す場合: “conflict” (不可算)
  
  


• よくある構文
  
  
  
  • “be in conflict with + 〜” 「〜と対立している」
    
  
  
  • “come into conflict with + 〜” 「〜と衝突するようになる」
    
  
  
  • “lead to conflict” 「対立を引き起こす」
    
  
  

フォーマル / カジュアル

• フォーマル: 公的な文章・学術論文などで「紛争」「衝突」として用いられる。
  


• カジュアル: 口語でも使えるが、「argument」や「fight」と比べるとややかたい印象。

5. 実例と例文

日常会話（カジュアル）

1. “I had a conflict with my roommate about cleaning the kitchen.”
   
   （キッチンの掃除をめぐってルームメイトと衝突したんだ。）
   


2. “There’s always a bit of conflict when we discuss politics.”
   
   （政治の話題になると、いつも少し対立が起こるの。）
   


3. “I try to avoid conflict by communicating openly.”
   
   （私はオープンにコミュニケーションを取ることで対立を避けようとしているよ。）

ビジネス（ややフォーマル）

1. “We need a clear strategy for conflict resolution within the team.”
   
   （チーム内での衝突解決のためには明確な戦略が必要です。）
   


2. “A conflict of interest might arise if you invest in that company.”
   
   （その会社に投資をすると、利益相反が発生するかもしれません。）
   


3. “The management is working to address any potential conflicts efficiently.”
   
   （経営陣はあらゆる潜在的な対立を効率的に対処しようと取り組んでいる。）

学術・専門分野

1. “International conflicts can escalate quickly if not carefully managed.”
   
   （国際的な紛争は、慎重に管理されなければ急速に拡大する可能性がある。）
   


2. “The study examines the root causes of conflict in developing nations.”
   
   （その研究は途上国における紛争の根本原因を調査している。）
   


3. “Conflict theory in sociology explores power struggles within different social groups.”
   
   （社会学の紛争理論は、さまざまな社会集団における権力闘争を探求する。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. dispute（口論、紛争）
   
   
   
   • conflict よりも「言い争い・論争」に焦点があるニュアンス。
     
   
   


2. clash（衝突、激突）
   
   
   
   • conflict よりも瞬間的で激しい（物理的・感情的）印象がある。
     
   
   


3. confrontation（対峙、衝突）
   
   
   
   • conflict より直接的・対面的な衝突を表す。
     
   
   


4. discord（不和、意見の不一致）
   
   
   
   • 程度がやや弱く、感情面の「不和」に近いイメージ。
     
   
   

反意語 (Antonyms)

• agreement（合意、協定）
  


• harmony（調和、一致）
  


• accord（合意、一致）
  

これらは conflict と反対に「衝突がない」状態を示す単語です。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA (国際音声記号)
  
  
  
  • イギリス英語: /ˈkɒn.flɪkt/
    
  
  
  • アメリカ英語: /ˈkɑːn.flɪkt/
    
  
  


• アクセント: 名詞の場合は第一音節 “con-” に強勢があります。
  


• 動詞との違い: 動詞 “to conflict” は /kənˈflɪkt/ と第二音節に強勢を置くので注意。

よくある発音ミス

• 動詞と名詞でストレス位置を混同してしまう。
  


• 母音を /kən-/ のように曖昧にせず、名詞は /ˈkɒn.flɪkt/ や /ˈkɑːn.flɪkt/ と発音しましょう。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “conflick” や “conflake” と書いてしまう例。
  


• 同音異義語との混同: 動詞 “conflict (kənˈflɪkt)” とのアクセント違いに注意。
  


• 試験での出題傾向: TOEIC や英検では、ビジネスメールや契約書、社会問題を論じる文章などでよく登場します。文脈から可算・不可算を見分ける問題なども出題される可能性があります。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• イメージ: 「con-（共に）」+「flict（打つ）」→「一緒に叩き合う状態」＝「衝突、対立」。
  


• 覚え方ヒント: 「コン(一緒)+フリクト(フリ(free)ではなく叩き合い)」とイメージすると覚えやすいかもしれません。
  


• 勉強テクニック:
  
  
  
  • 名詞と動詞でアクセントが変わる英単語をリスト化してまとめて覚える。
    
  
  
  • 新聞やニュース記事で国際問題を扱う際に “conflict” が頻出するので、英字新聞での読解に使うと効果的。
  
  

これらを押さえておくと、日常会話からビジネス、学術会話まで幅広く使いこなせるようになります。ぜひ活用してみてください。