元となった辞書の項目
bathe
解説
1. 基本情報と概要
英単語: bathe
品詞: 動詞 (verb)
意味(英語): to wash oneself or another person in water; to immerse in water for cleansing or enjoyment
意味(日本語): 体や他の人を水につけて洗うこと、または水に浸かってさっぱりすること
「bathe」は、水の中に浸かって体を洗ったりリフレッシュしたりする場面で使われる動詞です。イギリス英語では「海や川などで泳ぐ」という意味でも使われることがありますが、アメリカ英語では「to take a bath(お風呂に入る)」という表現のほうが一般的です。
日常生活やリラックスのニュアンスが含まれることが多く、人を洗ってあげる場合にも使われます。
活用形
- 原形: bathe
- 三人称単数現在形: bathes
- 現在分詞(動名詞): bathing
- 過去形: bathed
- 過去分詞: bathed
他の品詞形への派生例
- 名詞: bath (例: “take a bath”)
- “bath”は「入浴」という名詞ですが、アメリカ英語では「bathe」を使うよりも “take a bath” と言うことが多いです。
CEFRレベル目安
- B1(中級)
日常生活でもよく使われる単語であり、意味合いが比較的わかりやすいのでB1レベル程度と考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹 (root): 「bath」
もともと「bath」は「入浴、湯船」という名詞ですが、そこに “-e” がついて動詞化されました。 - 接頭語・接尾語は特にない形です。
他の単語との関連性
- bath (名詞): 入浴、浴槽
- bathtub (名詞): 浴槽
- bathing (名詞・動名詞): 入浴や水遊びの行為
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- bathe a baby(赤ちゃんを洗う)
- bathe in the sea(海で泳ぐ/海に入浴する)
- bathe in sunlight(日光を浴びる)
- bathe wounds(傷を洗う)
- bathe the dog(犬を洗う)
- bathe daily(毎日お風呂に入る)
- bathe before bed(寝る前に入浴する)
- bathe regularly(定期的に入浴する)
- bathe in the hot spring(温泉に浸かる)
- bathe fully clothed(服を着たまま水に入る)
これらのフレーズは、主に「水や光などに体を浸す」「洗う」「浴びる」などの意味合いで使われます。
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「bathe」は古英語の “bæðian” (bæþian) に由来するとされ、“bath(浴、入浴)” という語から派生しました。
- 古くから「体を水につける」「洗う」を意味してきた言葉です。
ニュアンス・使用時の注意点:
- イギリス英語: 「泳ぐ」という意味でもよく使われます (“bathe in the sea”)。やや文語的・上品な響きがある場合もあります。
- アメリカ英語: 日常会話ではあまり使われず、“take a bath” という表現のほうが一般的です。
- 赤ちゃんやペットを洗うときなど、他者を洗うことを指す場面でも使われます。
フォーマル/カジュアルさ:
- 一般的にはカジュアルにもフォーマルにも使えますが、アメリカ英語圏ではやや古風に聞こえることがあります。一方、イギリス英語圏では自然な表現です。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞 (transitive): “I bathe the baby.”(赤ちゃんを洗う)
- 自動詞 (intransitive): “I need to bathe.”(入浴しなきゃ)
一般的な構文
- [主語] + bathe (自動詞)
例: “They usually bathe in the evening.” - [主語] + bathe 目的語
例: “She bathes her elderly mother every day.”
イディオム・熟語
- イディオムとしての派生は多くありませんが、“bathe in something” は比喩的によく使われ、「(光や液体など)に全身を浸す」の意味合いがあります。
- 例: “The city was bathed in golden light.”(街は黄金色の光に包まれていた)
5. 実例と例文
以下、それぞれ 日常会話・ビジネス・学術的文脈 の3つずつ例文を示します。
日常会話 (カジュアルな場面)
- “I usually bathe before going to bed.”
(私はいつも寝る前にお風呂に入ります) - “Could you bathe the dog today? He got muddy at the park.”
(今日犬を洗ってもらえる? 公園で泥だらけになったの) - “We’re going to the beach to bathe in the sea.”
(海に行って泳いでくるよ)
ビジネス (ややフォーマルな場面)
- “Our spa’s facilities allow guests to bathe in mineral-rich water.”
(当スパ施設では、ミネラル豊富なお湯に入浴していただけます) - “Employees are encouraged to bathe before entering certain sterile work areas.”
(特定の無菌作業エリアに入る前には入浴を推奨します) - “We provide a bathing area for overnight staff.”
(夜勤の従業員向けに入浴施設を提供しています)
学術的な文脈
- “Many ancient civilizations bathed in natural hot springs for therapeutic reasons.”
(多くの古代文明では治療目的で天然温泉に入浴していました) - “The study examined the psychological benefits of bathing as a relaxation method.”
(その研究はリラクゼーションとしての入浴の心理的メリットを調査しました) - “Frequent bathing in seawater was historically believed to cure various ailments.”
(かつては海水浴が様々な病気を治すと信じられていました)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- wash(洗う)
- “wash” は特に部分的に洗う行為も含んでおり、「水で汚れを洗い流す」ニュアンスが強い。
- “wash” は特に部分的に洗う行為も含んでおり、「水で汚れを洗い流す」ニュアンスが強い。
- cleanse(清める)
- ややフォーマル・宗教的に、または医学的に「清める」「浄化する」という意味も。
- ややフォーマル・宗教的に、または医学的に「清める」「浄化する」という意味も。
- soak(浸す)
- 「長時間浸しておく」「しっかりと水分を含ませる」など、入浴にも使うが、物を漬け込む場合にも使う。
- 「長時間浸しておく」「しっかりと水分を含ませる」など、入浴にも使うが、物を漬け込む場合にも使う。
反意語 (Antonyms)
- dirty(汚す)
- 直接的な反意語はあまりありませんが、「汚す」という行為が逆の概念。
使い分けのポイント:
- “bathe” は体全体を水や湯につけるイメージがある。アメリカ英語では「take a bath」と置き換えられやすい。
- “wash” は手や食器など部分的に洗う行為にも広く使われる。
- “soak” は液体にしばらく漬けるイメージで、必ずしも体を洗うとは限らない。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- イギリス英語 (BrE): /beɪð/
- アメリカ英語 (AmE): /beɪð/
- イギリス英語 (BrE): /beɪð/
- “th” の後ろに “e” があるため'se'のような音にはならず、「ベイズ」のように /beɪð/ と “th” が軟音の濁った音で発音されます。
- アクセント(強勢)は “bathe” の単音節のみなので、特に音節内で母音をしっかり伸ばしてください。
- よくある間違いとして、 /θ/ (無声のth)と /ð/ (有声のth) を間違えたり、末尾の “e” を発音してしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “bath” と “bathe” を混同しがちです。動詞には “e” がつきます。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、“bathed” (過去形) の発音 /beɪðd/ はやや難しいかもしれません。
- アメリカ英語での使用: “bathe” がやや古風に感じられることもあるため、日常会話では “take a bath” が一般的。
- 試験対策: 英検・TOEICなどで出る場合、まれに文章読解やリスニングに出てくる可能性がありますが、頻出語というほどではありません。文脈しては “wash,” “take a bath” などとの違いに注目すると良いでしょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「bathe」は「bath(浴槽や入浴)」に “e” が添えられて動詞になったイメージ。
- “I take a bath → I bathe.” という対応を思い出すと覚えやすいでしょう。
- “bath” の最後に “e” が加わるだけで「動作を表す動詞」になる、と覚えておくと混同しにくくなります。
- 発音練習では “beɪð” を意識して、有声の “th” をしっかり出す練習をしておくとよいでしょう。
以上が「bathe」の詳細解説です。イギリス英語とアメリカ英語での使われ方の違いに注意しながら、日常生活や文脈に応じて使い分けてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《米》〈子供など〉'を'入浴させる(《英》bath)
意味(2)
…'を'浸す,洗う
意味(3)
〈汗・涙が〉…'を'ぬらす
意味(4)
〈光などが〉…‘に'いっぱいに注ぐ,'を'包む
意味(5)
《米》入浴する《英》bath)
意味(6)
《おもに英》水泳する