最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

absolute

形容詞

まったくの,完全な(complete) / 絶対的な力を持った,絶対の / 確かな,確固とした(certain) / 無条件の,制約のない / (文法で)独立の,単独の

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解説

1. 基本情報と概要

単語: absolute

品詞: 形容詞 (adjective)

活用形: 比較級: more absolute, 最上級: most absolute

(ただし実際には「absolute」はすでに「完全」を意味しているため、比較級や最上級として使われることはあまり多くありません。)

他の品詞形:


  • 名詞形: absoluteness(絶対性)

  • 副詞形: absolutely(完全に、絶対に)

英語での意味: “complete,” “total,” “not relative or restricted by any conditions.”

日本語での意味: 「完全な」「絶対的な」「制限や条件がない」などを表す形容詞です。「何かが完全無欠で制限なく存在している」というニュアンスを強く持ちます。

こういう場面で使われます:


  • 「これ以上ないほど絶対にこうだ!」と強調したいとき。

  • 「相対的」ではなく「絶対的」として何かを述べたいとき。

CEFRレベル目安: B2(中上級)

B2レベルは、ある程度豊富なボキャブラリーを持ち、複雑な文章にも対応できる段階を指します。「absolute」は、日常会話だけでなく、ビジネスや学術の文脈でも使われる汎用性の高い形容詞です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源: ラテン語の “absolutus” (freed, unrestricted)からきています。

  • 接頭語・語幹の分析: 「ab-(~から離れる)」と「solv-/solut-(解き放つ、緩める)」が関連しています。

関連語


  • absoluteness(名詞): 「絶対性」

  • absolutely(副詞): 「完全に、絶対に」

  • absolve(動詞): 「免除する、解放する」 などが語源的に関連しています。

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. absolute power(絶対的な権力)

  2. absolute certainty(絶対的な確信)

  3. absolute truth(絶対的真実)

  4. absolute value(絶対値)

  5. absolute freedom(絶対的自由)

  6. absolute necessity(絶対に必要なこと)

  7. absolute silence(完全な沈黙)

  8. absolute monarchy(絶対君主制)

  9. absolute majority(絶対多数)

  10. absolute precision(完全な正確さ)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語 “absolutus” → 「解き放たれた」「制約がない」という意味。

  • もともとは「制限や束縛から解放している状態」というニュアンスが強い言葉でした。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • 「完全に」という強い響きを持つため、過度に使うと大げさに聞こえることがあります。

  • 口語でもフォーマルでも使われますが、強調表現としてカジュアルな会話で「He’s an absolute genius!(彼はまさに天才だ!)」のように使われることが多いです。

  • 学術文書では「absolute truth」「absolute value」のように「相対的ではない絶対性」を論じる際に使用されます。


4. 文法的な特徴と構文

一般的な構文例


  • be + absolute: “This result is absolute.”

  • absolute + 名詞: “absolute confidence,” “an absolute rule” など。

この単語の使われ方


  • 可算・不可算: 形容詞なのでこの区別はありません。

  • フォーマル/カジュアル: どちらの状況でも使えますが、カジュアルでは強調表現として頻繁にみられます。

  • 注意点: 「比類なき」という意味合いなので、文脈によっては「完全」を強調しすぎる場合があります。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3例)


  1. “He’s an absolute sweetheart when you get to know him.”


    • (彼は知り合うと、本当に優しい人なんだよ。)


  2. “That movie was an absolute blast! I loved every second of it.”


    • (あの映画は本当に最高だった!すべての瞬間が楽しかったよ。)


  3. “It’s an absolute mess in my room right now; I need to clean up.”


    • (今、私の部屋は完全に散らかってるよ。片付けなきゃ。)


ビジネスでの例文(3例)


  1. “Meeting the deadline is an absolute priority for our team.”


    • (納期を守ることは、私たちのチームにとって最優先事項です。)


  2. “An absolute advantage in manufacturing could give us a significant edge in the market.”


    • (製造分野での絶対的な優位性があれば、市場で大きな強みになるでしょう。)


  3. “Absolute accuracy is required when preparing financial reports.”


    • (財務報告書を作成する際は、完全な正確さが求められます。)


学術的な文脈での例文(3例)


  1. “In mathematics, the concept of absolute value measures the distance from zero on the number line.”


    • (数学において、絶対値の概念は数直線上でのゼロからの距離を測ります。)


  2. “Philosophers have long debated whether absolute truth can truly exist.”


    • (哲学者たちは、絶対的な真実が本当に存在しうるのかどうか、長らく議論してきました。)


  3. “The scientist insisted upon absolute precision in every stage of the experiment.”


    • (その科学者は、実験のすべての段階で完全な正確性を求めました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. complete(完全な)


    • 「全て揃っている」という意味に重点。

    • 例: “He showed complete trust in his team.” (彼はチームを完全に信頼していた。)


  2. total(全体の)


    • 「合計」や「全体像」を意味することが多い。

    • 例: “It was a total failure.” (それは完全な失敗だった。)


  3. utter(まったくの)


    • 「言葉にならないほど」「まるっきり」といった強調。

    • 例: “That’s utter nonsense.” (それはまったくのナンセンスだ。)


反意語


  1. relative(相対的な)


    • 例: “Beauty is relative, not absolute.” (美しさは相対的で、絶対的なものではない。)


  2. partial(部分的な)


    • 例: “We only have partial information at the moment.” (今のところ部分的な情報しかありません。)



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /ˈæb.sə.luːt/

  • イギリス英語: /ˈæb.sə.luːt/

強勢: 最初の “ab” の部分にアクセントがあります。

よくある間違い: /æb.səˈluːt/ と後ろにアクセントを置かないように注意してください。最も強い音は “ab” の部分です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “absolut” で終わらせてしまうミス(最後の “e” を忘れる)。

  2. 完全を強調しすぎる表現: “absolute” は「完全」を意味するため、「少し完全」「ほぼ完全」などは矛盾しやすい表現になります。

  3. 同音異義語との混同: “absolution” (罪の許し) と混同しないように注意しましょう。

  4. 試験での出題傾向: 単語選択問題や、文例穴埋め問題で「absolute」「completely」「utterly」などの置き換えがよく問われます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “ab-” は “away from(離れる)” のニュアンス、 “solut” は “loosen(緩める)” のニュアンスがあるので「束縛や制限から解き放たれた」イメージを持つと覚えやすいでしょう。

  • “absolute” は「絶対的」という強い言葉なので、完璧に固定されている「揺るぎないもの」として心にイメージすると定着しやすいです。

  • スペリングのポイント: “abs-o-lu-te” と3つの音節で区切って口に出して覚えるとミスが減るでしょう。

以上が「absolute」の詳細解説です。完璧や絶対性を表したいときに便利な単語ですので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
absolute
意味(1)

絶対的な力を持った,絶対の

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意味(2)

確かな,確固とした(certain)

彼は絶対的な権力を持っている。

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意味(3)

まったくの,完全な(complete)

意味(4)

無条件の,制約のない

意味(5)

(文法で)独立の,単独の

意味を覚えるための辞書問題

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