最終更新日:2025/12/05

【形】合成の;作りものの,人工の;総合の,統合的な【名/C】合成品,人造物

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元となった辞書の項目

synthetic

【形】合成の;作りものの,人工の;総合の,統合的な【名/C】合成品,人造物

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彼女はパーティーで合成のウィッグをかぶっていた。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: synthetic

品詞: 形容詞(場合によっては名詞としても使用)

意味(英語): “Relating to or involving synthesis; artificial or man-made rather than natural.”

意味(日本語): 「合成の、人工の、自然ではなく人の手によって作られた」という意味です。たとえば「化学的に生成された繊維」や「人工甘味料」などを指すときに使われます。自然由来ではなく人工的に作られたものだというニュアンスがあります。


  • 活用形(主に形容詞として):


    • 原形: synthetic

    • 副詞形: synthetically (例: “The product was synthetically produced.”)


  • 関連語形:


    • 動詞形: synthesize(合成する)

    • 名詞形: synthesis(合成、統合)、synthetic(合成製品/合成物、※文脈により名詞としても扱われる)


  • CEFRレベル: B2程度


    • B2(中上級): 日常会話だけでなく、ビジネスや学術資料にも触れられるレベルです。学習者としては、化学や工学など、専門的なトピックを理解する上でも重要な単語になります。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • syn-(一緒に、共に)

    • the-(置く、並べる) ※「synthesis」の語源であるギリシャ語 synthesis(「一緒に置く」という意味)に由来

    • -ic(形容詞化の接尾語)


  • 関連性(派生語・類縁語):


    • synthesis(合成、統合)

    • synthetically(合成的に、人工的に)

    • synthesizer(シンセサイザー:楽器、または合成する機器)


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選


    1. synthetic materials(合成素材)

    2. synthetic fibers(合成繊維)

    3. synthetic chemicals(合成化学物質)

    4. synthetic drugs(人工合成薬)

    5. synthetic leather(合成皮革)

    6. synthetic resin(合成樹脂)

    7. synthetic rubber(合成ゴム)

    8. synthetic dyes(合成染料)

    9. synthetic flavorings(合成香料)

    10. synthetic fertilizer(化学肥料、合成肥料)



3. 語源とニュアンス


  • 語源: ギリシャ語の “syn” (一緒に) + “tithenai” (置く) → “synthesis” → “synthetic” という流れで成立しました。本来は「複数の要素を組み合わせて作る」という意味合いがあります。

  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 「人工的に作られた」という意味から、自然由来ではないニュアンスが強調されます。

    • 化学分野ではポジティブな文脈(必要な物質を人工的に作る)で使われる半面、日常会話ではネガティブな文脈(「自然に比べて不自然、健康によくないのでは?」など)で使われることもあります。

    • フォーマル/カジュアル両方で使われますが、科学や工業などの文脈ではよりフォーマルな印象を与えます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞としての使用例: “This fabric is synthetic.”「この生地は合成です。」

  • 名詞としての使用例(やや専門的・工業的な文脈): “We are testing new synthetics.”「新しい合成物をテストしています。」


    • ただし、一般的には形容詞としての用法が圧倒的に多いです。


  • イディオム・よくある構文: 特定のイディオムは少ないですが、下記のように文中で頻出します。


    • “made from synthetic materials”「合成素材で作られた」

    • “synthetic vs. natural”「合成 vs. 天然」


  • 使用シーン: 日常会話(化学製品や服飾などの話題)、ビジネス(製品開発やマーケティング)、学術論文(化学分野・工学分野)など幅広く使われます。


  • 可算・不可算: 形容詞として扱うときは数えられませんが、名詞化した「synthetics」は複数形で「合成素材」や「合成物」を総称して指します。



5. 実例と例文

A. 日常会話での例文


  1. “Is this sweater made of synthetic fibers or is it wool?”

    (このセーターは合成繊維製? それともウール?)


  2. “I prefer natural fabrics because synthetic ones sometimes feel uncomfortable.”

    (合成生地が時々着心地悪く感じるから、私は天然素材が好きだよ。)


  3. “That synthetic leather jacket looks just like real leather!”

    (あの合成皮革のジャケット、本物の革みたいだね!)


B. ビジネスシーンでの例文


  1. “Our company invests heavily in developing new synthetic materials to reduce costs.”

    (当社はコスト削減のため、新しい合成素材の開発に大きく投資しています。)


  2. “We need to highlight the advantages of synthetic products over natural ones in our marketing strategy.”

    (マーケティング戦略では、天然素材よりも合成製品の利点を強調する必要があります。)


  3. “The synthetic version is more efficient and easier to produce at a large scale.”

    (合成版はより効率的で、大規模生産が容易です。)


C. 学術的な文脈での例文


  1. “The research focuses on synthesizing new synthetic polymers with unique properties.”

    (この研究は、独自の特性を持つ新しい合成ポリマーの合成に焦点を当てています。)


  2. “Synthetic biology aims to design and construct novel biological parts and systems.”

    (合成生物学は、新しい生物学的要素やシステムを設計・構築することを目的としています。)


  3. “Through a series of chemical reactions, we obtained a synthetic compound that mimics a natural enzyme.”

    (一連の化学反応を経て、天然酵素を模倣する合成化合物を得ました。)



6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms):


    1. artificial(人工の)

    2. man-made(人造の)

    3. fabricated(組み立てられた、作られた)

    4. manufactured(製造された)


これらの単語はどれも「人工的に作られた」という共通点がありますが、“synthetic”は特に化学的合成人工的なプロセスによって作られた物質を指す際に使われることが多いです。一方、“artificial”は「自然なものに対して人為的に作られた」全般を指すことができ、より広い意味合いを持ちます。


  • 反意語 (Antonyms):


    1. natural(自然の)

    2. organic(有機の、自然由来の)


“natural”や“organic”は「人工的に手を加えられていない、自然由来の」といった点で、“synthetic”とは逆の意味合いを持ちます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /sɪnˈθɛtɪk/

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: アメリカ英語、イギリス英語ともに大きく異なる発音ではありませんが、母音や “th” 音の微妙な長さ等に差があります。


  • アクセント: 「sin-the-tic」の第2音節 “the” に強勢が置かれます。

  • よくある間違い: “synth-e-tic” /sɪnθ'ɛtɪk/ と発音する際に、/θ/ の音が /s/ や /t/ になったり、アクセント位置がずれることなどが挙げられます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “synthetic” は “synthethic” や “sinthetic” などと誤記されることがあります。

  • 同音異義語との混同: 同音異義語ではありませんが、“synthesis” と “synthesize” との綴りに注意しましょう。

  • 試験対策(TOEIC・英検など): ビジネス分野や科学分野の記事や文書に出てくる可能性が高い単語です。製品説明や研究内容を問うリーディング問題などで出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方: “syn-”(一緒に)+ “the-”(置く)のイメージを持つと、「いろいろな要素を合成して(置いて)人工的に作る」と理解しやすいです。

  • 関連ストーリー: シンセサイザー(synthesizer)も「音を合成する機械」であるというところから、”synthetic” は「合成したもの」という連想がしやすいでしょう。

  • 勉強テクニック: 「合成繊維、合成皮革、合成薬品」など、日常で目にする “synthetic” なものに意識を向けて、実際の英語表記を確かめてみると定着しやすくなります。


以上が “synthetic” の詳細な解説です。合成繊維や化学分野など、人工的に作り出す場面で広く使われる単語ですので、使用文脈と合わせて学習してみてください。

意味のイメージ
synthetic
意味(1)

総合の,統合的な

意味(2)

合成の,人工の

意味(3)

にせの,作りものの

意味(4)

(言語が)総合的な(統語的関係を表すのに,独立した語より屈折形を広く用いるもの)

意味(5)

合成品,人造物

学術英単語(NAWL) / 英訳 / 4択問題

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